地震雲7 【レンズ雲】
昨日11時半頃、西北西の方向に輪郭がくっきりとした艶のある雲がありました。崩れて拡散する前の、発生したての雲です。レンズを横からみたかたちが多いことから、レンズ雲とよばれています。その位置で発生したわけですから、震源が真下にあるということになります。レンズ雲は深いところで発生する地震の前兆といわれます。震源の深さはたいてい数十キロ前後の単位です。10キロとかだと浅発。百キロ単位の深さになると深発といわれます。レンズ雲はその深発地震の前兆らしいのですが、崩れて輪郭がほわほわになると、綿雲とかのよくあるふつうの雲になります。いわば、生まれたばかりの赤ちゃんのような雲ですが、巨大だとやはり怖いです。でも、怖さより先に物珍しさが先にたつから、「綺麗!」とみとれることの方が多いかも。それくらい真っ白で、艶々して、綺麗です。この雲は、次々に発生して北と南へたくさんの綿雲からなる帯雲となって流れていました。綿雲は空いっぱいに広がって、青い空に白い雲の、とても牧歌的な光景を醸しだしていました。地元でこんなに大きなレンズ雲をみたのははじめてです。いつもはいきなり帯雲ではじまります。それで、これがどういうことか考えています。
追記:22日2:54、飛騨山脈にM3.2、深さ250.7kmの地震がありました。この方向を地図でたしかめると当地から290°方向になり、観測した方向の延長線上になります。やはり、深発地震の雲だったようです。
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