« 地震雲12 【スマトラ地震の雲 2】 | Main | 地震雲14 【八丈島近海群発】 »

March 01, 2005

地震雲13 【飛行機雲多発の空】

02281601058飛行機雲のできやすい日というのがあります。真っ青な晴れた空にまっすぐに描かれる飛行機は綺麗ですが、同じ快晴の空なのに、飛行機が飛んでいても直線の航路状の雲ができる日と、まったくできない日があります。空に磁気が蔓延しているか否かでその違いができるのだと思います。最近にわかに地震の前兆としての地震雲がとり沙汰されるようになりましたが、地震雲は震源から発する電磁波によってつくられるといいます。磁気を帯びた電磁波は、最盛期の大量発生時に雲になりますが、ではじめの、ほんの微量の気配でしかないとき、透明な地気となって空に蔓延するのではないかと思っています。経験でそう思うようになりました。M3くらいまでの小規模な地震の前兆雲はいきなりの地震雲としてあらわれますが、それは初期発生の電磁波が少量すぎて地気にまでなって広がらないためでしょう。M5以上になると、雲が発生してくる前にかなりの時間、空に透明な地気(エアロゾル)が張り詰め、磁気を帯びているために通る飛行機、通る飛行機に皆飛行機雲ができて残り、空に直線状の雲が縦横無尽に錯綜します。ときにはクロスしたり、膨張して竜巻雲と見間違えたり、とても物騒な空になります。私もはじめて空に巨大な雲の×印を見たときは、なにか不吉な予告かのようにぎょっとしてしました。×印そのものに不吉の意味があるかどうかはともかく、そういう錯綜した雲のできやすい日は、巨大な地震雲の先駆けですから、やはり注意に越したことはないでしょうね。昨日がそういう空でした。朝は晴れていて真っ青だった空に、次第に透明な地気がかかり、広がって、午後にはのっぺりした白い空になってしまいました。そこに飛行機雲ではない、ほんものの前兆雲である漣状のもようを伴う薄いベールのような帯雲が発生してきていました。

|

« 地震雲12 【スマトラ地震の雲 2】 | Main | 地震雲14 【八丈島近海群発】 »

Comments

The comments to this entry are closed.