地震雲３８ 【スマトラ地震の赤い夜空と赤い月】

深夜、日本時間の２９日１：１０、またスマトラ島付近でＭ８．５の地震が起きてしまいました。写真は、赤い月が２５日２１：４２、赤い夜空（実際には未明）が２６日４：５７のものです。昨年１２月２６日の地震の深夜にも、同様の異様に赤い夜空を同じ方向にみました。スマトラ島のある方角の空です。まさかそんな巨大な地震が起きるなど思ってもいない時点での観測です。何気なくベランダからみた遠く南西の空が真っ赤なのに気がつきました。始めてみる異様な色でした。それが巨大な地震に直結するなど夢にも思わず、ただなんとなくカメラマンだった習性で、カメラを向けたのでした。そして同じ日付の１１時過ぎに、あの地震が起きました。それから何回となく規模の大きい余震が起きていますから、南西の赤い夜空も何回か観測しました。まさかあんな遠くのできごとが、こんな日本の片隅でわかるなんて、と疑う方もあるかと思いますが、偶然にしては頻繁過ぎる回を重ねるので、やはり結びつけて考えていいと思っています。そして、三日前の２６日未明、徹夜して寝る準備をしながら、その前にとベランダにでて遠くを見たのです。真っ赤でした。朝日がでる直前で、その反映が届いているのかとも考えましたが、東ならともかく、南西は対極の方向です。いつもは真っ暗な空が赤いのは異様としか思えませんでした。またスマトラに地震があるのかしら、と思いました。その夜は、前夜からずっと濃い地気にたれこめられていました。晴れているのに空に奥行きがあって、月に赤い暈（かさ）がかかっているのが目視で見てとれました。何か変、何だろうと、空の気配に耳を澄ませながら息をこらして感じ取ろうとしていたのですが、わかりませんでした。２７日夜も、昨夜２８日も、地気の濃い異様な夜空でした。何も起きないといいのだけれどと、そればかりを思っていました。けれど、やはり、スマトラ島で発震してしまいました。被害の少ないことを祈ります。