地震雲１７ 【東海沖？の発光】

昨日４日１８：３０、暗くなった南西の空が、画像のそこだけ昼のように明るくなっていました。撮影するポイントはいつも決まっていて、そこへ行くまでに２，３分歩くのですが、そのあいだに南西を見て、思わず「何？　あれ・・・」と呟いてしまいました。雲が白くくっきり見えるのです。いつも見ていますから、その時間、雲は周囲の闇に溶け込んで黒かグレーになっています。それが鱗雲状のひとつひとつの輪郭がわかるほどはっきりしていました。細かで繊細な鱗雲でしたから、周囲の藍色に白からグレーへグラデーションで溶け込んでいく模様状の空は、まるで一竹辻ケ花の世界でした。そんなふうに綺麗ではありましたが、異常なことは確かです。毎日毎日ほぼ欠かさずの観測ですから、そうそう変化があるわけでなく、たいてい呑気にカメラをもってブラリと家をでます。昨夜のような異常なとき、それは不意をつかれるわけで、思わず内心「何？　あれ・・・」と叫んでしまいます。振り返ってみると、こう呟かざるを得なかったときが、やはり尋常でなかったという積み重ねです。というわけで、昨夜の空も尋常ではありませんでした。ただ、それに気づいたのは夜遅くなってからで、そういえばあの明るさは、撮っているときにはなかったと思ったのです。ほんの２，３分しか経っていないのに、真っ白だった雲がグレーがかって、白かった痕跡だけになっていました。（写真は見やすいようにコントラスト補正をかけてありますから、実際よりずっと見えています。）ということは、歩いているときがまさに発光の最中で、撮ったのはその直後ということになります。経験からこの方向の異常は東海沖になります。あまりいい現象ではありませんが、どうなるでしょうか。

追記：【７日２０：３９　東海地方南方はるか沖Ｍ４．９　２件】がこの発光の対応地震と思われます。