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April 22, 2005

地震雲59 【21日早朝の西発生大型波状雲】

050 026 045 昨日朝、西260°方向から大型の波状雲が発生していました。写真は6:50頃のようすです。上から、南西・中心の260°方向・北西、です。
南西の写真の、まっすぐに何本も延びる白い太い帯雲が最初に眼に入ったときは、はじめて見る光景で驚きました。地震雲としてはかなり撮っているものの、大きな地震に遭遇する地域でないのか、前兆としては小さなものばかりです。被害級の地震の前兆雲として紹介される写真を見ては、やはり違うなあと思っていました。昨日の雲は直感で震災級とまではいかなくても、今まで撮っている雲とは違う!と思いました。
西260°は、福岡県西方沖地震の震源地方向です。余震の雲も同じ方向で何度も撮りました。実はその前日20日早朝に、最大の余震といわれるM5.8があったばかり。まさかとは思うのですが、写真に、というより、眼にする現実の光景に嘘も脚色もなく、また大きなのがくるとしか思えず、緊張しました。あくまでも経験則でしかありませんが、今後まだ注意と思います。
一番下の北西の雲が都心までずっと延び、広がっているのが見てとれました。都心では、ひどい畝状、凄い断層状として観測されています。モーニングショーの中継でも、アナウンサーの方の背後に被さるように写っていました。天気予報士の方が、「朝は晴れていたのですが、今また急に雲がでてきています」というコメントが耳に残りました。予報士さんには予定外の雲だったのでしょう。

いい折ですので、天気予報と地震雲の関係について、具体的な例を書かせていただきます。
最近では先週になりますが、天気図を解説されていた方が、ちょうど出ていた地震雲をさして、「ここに雲が出ていますが、何の雲でしょうねえ。近くに低気圧はないし、わかりません」というようなことを言われていたこと。
晴れて気温が上昇するという予報だったのに、地震雲が出て終日曇天。予報を信じて薄着でハイキングに行った知人が、寒さに震えて帰宅したこともありました。
一番顕著だったのは、もうずっと以前になりますが、多摩市東部の当地で、北西から発生してきた地震雲を見送ったあと、その雲が湘南に達して、凄い風雨や更には雷までもたらし荒れまくったこと。予報では雨でもなんでもなかったのに、俄かに空が掻き曇ったのです。地震予知のサイトでは、湘南在住の常連さん方から、「台風のような暴風雨です」「天地創造を見るようです」との臨場感溢れる報告が相次ぎました。その日の雲は、素人の私にも磁気を帯びているのがありありと見てとれる色具合をしていましたから、雷ときいて一人私は納得していたのでした。
昔から天気予報がはずれることはよくありますが、案外、予報は正しいのに、地震雲が茶々を入れたなんてことが無きにしもあらずかも、です。
気象雲の観点で空を観る方は地震雲を否定されますが、2年近く毎日雲を撮ってきて感じることは、空に浮かぶ雲には、純粋な気象雲より地震雲の方が比率が高いということです。

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