地震雲６３ 【２４日西爆発状雲】

２４日夕刻、西２６０°収束の爆発するような雲を観測しました。写真は下から、１７：５２、１８：１１、１８：１４、の撮影です。
西２６０°は福岡西方沖地震の震源地方向です。２１日朝の雲の結果もまだでていませんから、この方向、充分な注意が必要と思います。
こういう雲を撮るたびに思うのですが、さながら天地創造のシーンか、火山の噴火を立ち会っているような錯覚に陥ります。
雲を観るということは、こうした地球の原点のような光景と共存するということです。なにも私が特殊な場所へ行って、特殊な現象をのみ捉えようとしているのではありません。日常暮らしている窓から空を観て、あ、妖しい！　と思ったときに、カメラを持って撮りにでているだけです。玄関をでてから数分の場所ですから、パシャパシャッと何枚か撮って戻ると、もうそこはふつうの日々の暮らしの中です。
でも、撮っているあいだはまったくの非日常の世界です。冷静に考えて、このギャップはなんだろうと思います。でも、どちらも現実。そして、どちらも営々と繰り返されるふつうの日常なのです。
私たち人間が、天変地異とか、天地創造とか、地球そのものの上に生きていることを忘れているだけのことと思います。自然は癒しのためにだけ存在するのではありません。もっと大きな「畏怖」の中に生きている自覚が必要と思います。雲を撮っていると、そういうことを痛切に思います。