地震雲５５ 【１６日宮城県沖Ｍ３．８への経緯】

１６日１５：００、宮城県沖Ｍ３．８の地震が起きました。これは昨晩から予測がついていましたので、経緯を説明させていただきます。
昨晩は地気が濃く、いろいろな方向から磁気のような透明に近い薄い雲の放射がみられました。それらが地気となって空に蔓延し、どの方向からの区別がつかなくなっていました。それで、出所を探るべく撮りにでたのでした。
一番下の写真がそれで、１５日２１：３７の撮影です。北東の空を撮ったものですが、陽炎のような地気の揺らぎが、北から東一帯をカバーするように、巨大に放射されていました。３月２０日の福岡県西方沖地震の前夜も同様の放射をみていますので、一瞬ドキッとしました。ただ、一応広範囲ですが、福岡のときがもっと縦にあがる放射状の揺らぎが一本一本区別がつくような鮮明さだったのに対し、昨夜は漠然と靄っていたことでした。中心を経験則で宮城県沖とみました。
二枚目は１７日００：１２、同じ方向を別の場所から撮ったものです。うっすらと発光して明るくなっているのがご覧いただけると思います。放射の規模の巨大さからして、発光が明るくはなく、かといって暗くもない状態でしたので、発震してもそれほど規模は大きくないと、この時点で予測ができました。おそらく、靄った地気というのも規模の小ささと関係あるのでしょう。
一番上は１７日朝７：０９撮影。一番下の写真と同じ方向です。弱々しい前兆雲が発生していました。昨夜の発光と同じと思いました。どうも今日のようすでは地気の規模の大きさに比して、発震は弱そうです。そして、１５：００、Ｍ３．８が発生しました。予測に見合う規模でした。小さくてほっとしました。
ただ、この方向は断続的に何回かＭ３規模が発生しています。昨夜の放射の規模からして、今日ので終わりという訳にいきそうもなく、油断できない状況と思います。