地震雲99 【30日夜八丈島東方沖M4.1、鳥島近海M5.7、八丈島近海M5.3等関東南沖多発の一連の前兆】
30日、【18:28 八丈島東方沖M4.1】【20:17 鳥島近海M5.7】【20:28 八丈島近海M5.3】他、関東南沖に大きな規模の地震が多発しました。
こういう時こそ観測の意味があるというのに、予測させるような前兆を前日に観測していませんので焦りました。それで遡って調べてみました。
あったのです。きちんと前兆は出ていました。ただそれが何日にも渡っていたので、一連の前兆として連続して考えることができず、結果として突然の地震発生になってしまったのでした。
最初の前兆は24日朝の勢いある太い帯雲だったと思います。一番上の写真がそうですが、これほど明瞭なのに対応地震の発生がなく不審を募らせていました。
実はこの光景は、昨年12月26日のスマトラ地震の前兆となった23日を思わせるものがありました。そのときも北西からの帯雲が吹き荒れていました。スマトラは南西なので、方位としてはずれるのですが、大規模地震になると地球規模で大地が連動していくらしく、単独の方位にはなりません。
24日の帯雲は昨年ほどではありませんでしたが、それでも通常規模ではないと思われました。
その後、26日夜から29日夜に渡って、連日赤い月が観測されました。これは明らかな異常です。ただ、阪神大震災や新潟中越地震前夜の月が不気味なほどどす黒い赤さだったというのを聞いていましたので、それほどではないと安心していました。そして、この安心という油断が、こんなに顕著な前兆を前兆として把握するのを拒んだのでした。
明記します。連夜の赤い月は明らかな異常です。
その後、南東方向から雲が発生したのを観測していますが、怖いほどの雲はなく、それも油断の一つでした。雲として一番顕著だったのは25日夜の雲です。二枚目、三枚目、四枚目の写真で、日付が変わったばかりの26日0:30撮影です。
直前前兆としては一番下の30日未明の雲があります。
教訓として、些細な現象も連日続くと結果として大きな発生に繋がるということです。日々忙殺されて撮った雲も忘れていることが度々です。連夜月が赤かった当座は気にかけましたが、通常に戻るともう危機感も失せていました。
宏観異常は日々の積み重ねのなかでこそ生きてくるということを忘れないようにしないといけませんね。
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