地震雲67 【3日新潟県中越地方M3.3までの雲の変移】
3日14:51、新潟県中越地方M3.3の地震がありました。写真は前日2日の前兆と思われる雲の変化です。
一番下は朝8:45、いつも中越地震の前兆雲があらわれる方向低空に、ナメクジのような形をした小さな横雲がよこたわっているのをみつけました。横雲が浮かんでいる背景の大きな白い帯雲は、西放射の帯雲の一部です。低空に浮かぶ真っ白なナメクジ状の雲は、よく本格的な前兆雲になる前の予兆として現れます。
真ん中の雲は午後13:15、相変わらず西から白い帯雲が渡っている中、中越方向と思われる上空が、磁気の撹乱によって吹き荒れています。磁気性の強い放射です。
一番上は15:58、扇形に放射する本格的な前兆雲になりました。この形の雲はほとんど確実に翌日発震しますが、M3からM4の規模ですから、被害級になる心配はありません。
地震雲、前兆雲というと、放射状とか帯雲、扇型状など、明確な形の雲をいいますが、空をよく見ていると、変化していくなかで前兆を読みとることができます。いたずらに地震雲とばかりに目を向けないで、自然な流れのなか位置させて考えることがいいと思います。
前回アップしてから思いがけず日が経ってしまいました。載せたい雲があって、それを処理しようと時間をやりくりしているあいだに、また新たな雲がでて、それを追っているあいだに、また変な日に・・・の繰り返しで追われっぱなしの状況でした。特に5月2日は一日中カメラを離せず、夜になっても・・・で、就寝したのは明け方になってからでした。
ほんとうはそれらの雲の結果が昨日・今日のうちに発震していいのに、ありません。地震はないに越したことはありませんが、明らかな規模の前兆があったのに結果がでないことが、かえって不気味です。
The comments to this entry are closed.
Comments