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June 15, 2005

地震雲108 【14日7:44 チリ北部M7.9】

506091104068 506091107075 506091113082 506111854226 506111900248 506111836207  南米のチリで14日7:44、M7.9の地震が起きました。
 一枚目の写真は、9日11:04の南の空です。大き目の石垣状の雲が噴出していました。この形状の雲は「遠方の大き目の地震」の前兆といわれています。
 それで、ひそかに緊張していたのですが、ふつうは翌日に発震するのが、なかなか結果がでません。間を置くほど規模の大きい発震となるといいますから、気になりました。
 二枚目は一枚目の雲が北へ流れて北西一帯の空を埋めつくした状況です。「遠方の大きめの前兆」のこうした雲は時々観測していますが、ここまで広がったのは見たことがありません。最初は何だかわからずに、北西に別件のうっすらした石垣状の雲が発生しているのだと思ったほどです。
 三枚目は雲が消えかかったときの状況で、ここにきてやっと収束方位が南東だったと読みとれたのでした。
 11日は既に【地震雲107】でご報告済ですが、異常な虹と夕焼けが観測されました。この日は雲も異常で午後からずっと深夜まで目を離せないでいました。
 スマトラ地震のときの最大の前兆は三日前でした。新潟地震では当日です。それで、もし11日が大きな地震の前兆とするとそろそろと思っていました。
 三日後、【14日7:44 チリ北部M7.9】が発生しました。チリという予測は無理でしたが、「遠方の大きめの地震」前兆雲と、最大の直前前兆はたしかにありました。
 虹も夕焼けも、M7.9ときいて納得できる強烈さでした。
 そんな遠方の地震を予測するなどあり得ないと思われる方は多いと思います。でも、検証を続けていると、信じるしかない「偶然の積重ね」が溜まります。信じて下さらなくても構いませんが、電磁波は15分か20分で地球の端から端へ到達するそうです。
 人間の叡智をもってしても測り知れない自然の脅威に素直に耳を傾け、今度同様の虹がでたら、夕焼けを見たら、雲を観測したら、みんなで情報を交換し合って、少しでも被害をくいとめるようになっていけたらと心から思います。

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