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August 25, 2005

地震雲177 【24日19:15 三陸沖M6.2の空・その2】

508191732024 508191729021 508191726014508230519226508230504187508230505188508232029141 508232032150  19日、北西を渡る巨大な帯雲がありました。遠く建物の隙間に見え隠れするのが見えるだけでしたが、壁のように立ちはだかっているようす。気になりましたが、低空すぎて撮ることができませんでした。
 かなり経ってでかけたとときに、道の先にその雲がまだあるのを発見。やはり建物越しでしたが、高いところだったからか、雲の形状をはっきり見ることができました。それで、改めてドキッと。それはふつうの帯雲でなく、危ない空だったのです。
 一枚目と二枚目の写真は最大ズームで撮ったものです。ぼかしの入ったような空に大小、濃淡さまざまな雲が浮かぶ友禅のような空は、その綺麗さとは別にとても危険な空です。17:30頃の撮影です。いつも空いっぱいの広がる「空」として見ているのですが、こんな雲が帯雲となって渡っているなんて、と絶句しました。
 三枚目はその雲を追って先端を確認したときのもの。岩手乃至宮城あたりの北東で途絶えていました。16日に宮城沖地震M7.2があったばかりの方向です。また宮城沖?と思いました。
 四枚目以降の三枚の朝焼けは23日5:05頃の撮影です。これはすでに【地震雲176】で紹介させていただいたものの、別のショットです。四枚目は三枚目の写真と同じ場所で撮ったもの。三枚目の雲が途絶えたあたりに朝焼けレンズ雲が発生していました。
 五枚目は、いつも撮る場所からの北東の空。岩手・宮城沖方向に、レンズ状・地層状の雲がぽっかりと存在し、不気味に焼けていました。そのそれぞれをアップしたものを【地震雲176】に載せました。六枚目は、その雲の東の先端です。
 【地震雲176】では【三陸沖M6.2】と記載しましたが、あとで訂正されて実はこの地震、双子だったのです。【24日19:14 三陸沖M5.9】【24日19:15 宮城県沖M6.3】の2件同時発生で、これではたとわかりました。岩手方向の雲はレンズ状、宮城沖方向の雲は地層状と、同じ雲にしては別の形状をしていたのが、どうにも不思議でした。写真を見てもわかるとおり、二個並んで見えます。双子だったなら、納得です。
 いつも思うのですが、雲はほんとうに正直です。どこか変、と思ったら、必ずその「変」さを納得させてくれる結果が伴います。すっきりするまで悩むのですが、こうして氷解すると「雲は正直!」と改めて感動します。あくまでも地震が被害級でないことが前提ですが。
 最後の二枚は、23日20:30頃。地震前夜です。南東から広がる不気味な雲が、岩手・宮城沖方向のところだけ、ぽっかりとオゾンホールのような形で穴が開いていました。朝焼けのレンズ・地層状の雲があった位置です。低空から真っ白な雲が次から次へもくもくと湧いて西へ流れていました。最後の写真は、その雲が北西を渡っているようすです。夜空に白い雲は直前前兆です。地震は翌日夕刻の発生となりました。

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