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September 06, 2005

歴史4 【京都白河地区見学会 白河院跡・法勝寺跡等】

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 3日と4日に「中世都市研究会」の京都大会があり、参加させていただきました。大会は午後からで、午前は4つのコースの分かれた現地見学会。私は白河コースを希望し、発掘調査にあたっている京都市埋蔵文化財研究所の方の案内で回ることができました。
 ここには白河殿という御所があり、院政の舞台ともなった重要な地。研究所や地図でこの辺りとわかっていても、東京在住者にとっては隔靴掻痒、ピンポイントでここと確定できる手がかりがありません。
 どうしてもこの憧れの地を知りたいと思ってましたので、メールで案内を頂いたその場で申込みの返信。先着順の枠内になんと一番で無事希望がかなえられたのでした。
 と、前置きが長くなってしまいましたが、写真の説明をさせていただきます。思い入れを込めてしまうとまた長くなってしまうので、それはおいおい文章化することにして、簡潔にまとめます。
 一枚目…集合した地下鉄東西線蹴上駅をでて白河一帯へ向かう道。かつて都から東山を越えた人たちは、ここに来て前方に広がる白河一帯の景観を目にしたそうです。有名な法勝寺の巨大な九重塔は左半分に写っている木立の奥に見えていたはずとか。そこは今は岡崎動物園内で、観覧車のあるあたりだそうです。
 二枚目…白川
 三枚目と四枚目…白川殿跡地に立っている案内。白川院の御所は広い法勝寺境内の東門にあたる一帯を占めていました。
 五枚目…法勝寺金堂基壇の石垣。これだけの歴史的価値ある建造物群のなかで、今に残る唯一の当時のままのものだそうです。1185年の大地震でこの地区は壊滅的被害を受け、部分的に復興されても火災などにあって鎌倉時代には一切消滅。礎石などもすべて持ち去られて荒廃。礎石の下に敷いた小石がかろうじて発掘時に掘りだされる程度だそうです。
 六枚目…白河院前の道は二条大路の東の末にあたり、見学会ではその末端から市内中心部へ向かって歩きました。途中、円勝寺の標識がありました。かつてこの地には法勝寺をはじめとして「勝」の字がつく寺院が6個あり、一括して「六勝寺」と呼ばれていましたが、円勝寺もその一つです。
 七枚目…平安神宮です。ここが尊勝寺跡。知りませんでしたので、驚きました。そうだったのですか・・・、という思いです。平安神宮は縮小されてはいますが、当時の面影そのままに再現された貴重な建造物。文化遺産の名のもとに、さぞ高邁な理念でもって建てられたのかと思っていましたが、京都万博の際のメイン建造物だったのでした。万博も、さまざまな試みがあるでしょうけれど、そういう機会を使っての復元とは、随分貴重な試みと思いました。

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