地震雲２２９ 【１０月１８日の空と雲】

  一枚目の写真は１８日１６：４７の東の空です。左側が茨城方向になります。二枚目は同じ写真を強いコントラスト補正をしたもの。花火工場が爆発したときのような雲が浮かびあがっています。
　これは【１９日２０：４４　茨城県沖Ｍ６．２】の前兆の空です。【７月２３日１６：３５　千葉県北西部Ｍ６】のときも同様の雲を撮っていて、それに匹敵する規模に見えます。ただこの日は曇天の雲が厚く、目視でここまで識別つきませんでした。画像処理していて、はじめて前兆空だったのだと気がつきました。
　爆発するような雲は、地殻からの電磁波噴出がいきなり強く起きた時の雲と捉えています。たった一回きりの、最大級前兆の瞬間です。小規模だと丸く、薔薇や開きかけの蓮華の蕾のような形の雲として空に浮かびます。中規模ではそれが二倍くらいの大きさになり、Ｍ６以上の規模はまだこの二回だけの経験ですが、ご覧のような画面いっぱいの広がりになります。
　１８日は近畿地方と東北地方で昨年の１０月１６日を彷彿とする異常な夕焼が観測されました。当地でも焼けて三枚目のような空になりましたが、地震予知サイトの掲示板に寄せられた各地の焼け画像を拝見するとこの比でなく、煮えたぎる灼熱の溶解炉の中のような色でした。昨年は直後に茨城県でＭ５規模が発生し、それから２３日の新潟県中越地震へと連鎖しました。
　それで１８日の夕焼も危惧されたのですが、果たして【１９日２０：４４　茨城県沖Ｍ６．２】が発生しました。前兆雲を捉えてないと思ったので、？？？と思っていたところ、画像処理の結果みつかりましたので、載せておきます。ただ、昨年の苦い教訓から、１８日の夕焼がこの地震だけで終わっている訳ではないとわかっています。まだまだ予断を許さない状況です。

追記：
【１０月２０日５：２９　福岡県西方沖Ｍ２.９】
【１０月２０日２：５２　埼玉県北部Ｍ３.３】
【１０月２０日１：３１　新潟県中越地方Ｍ３.１】
【１０月１９日２０：４４　茨城県沖Ｍ６.２】