地震雲230 【10月19日の空と雲】
台風通過中の南東の空、ちょうどその時間の雲のようすです。とても台風の雲とは思えない状況でした。
この日の朝、空は不思議なようすを見せていて、青っぽく黒ずんだ部分と、白く輝くような部分とがあり、そのどちらが雲でどちらが雲なのか、両方雲で濃淡なのか、なんとも判別つかない状況でした。 それで一応撮っておいて画像処理したのが一枚目です。7:11撮影。
コントラスト補正を強めていった結果浮かびあがったのは、これから広がろうとする雲の塊。白っぽく見えていたのは雲溜まりだったのでした。金属的な色艶、鋭角的な形状に強さがあります。
二枚目は9:58。一枚目の雲が広がり、そこに爆発したような形状が浮かびでたときのものです。爆発状の雲は直前前兆。しかも、この規模は以前千葉県北西部M6を観測したときのものに匹敵します。どうしよう・・・、と震える想いで撮っていました。
三枚目は10:54、一枚目・二枚目の雲が消えて青空が見えたときのようす。爆発状の雲は曇天の中で広がり、ひとしきり荒れ狂った最後には放射状に消え去って、発生方向から順にオゾンホール状に青空が見えてくるというパターンのようです。
この雲には震えましたが、実はこの方位に対応地震は起きていません。代わりに台風がおかしな進路をとっていて、北西へ直進していたのが突然東へカーブ。私がこの雲の発生海域と思うあたりを避けるようにその南側を通過していったのです。
台風は震源となる地域に引き寄せられるといいます。そして、台風が勝つと地震は消滅。地震が勝つと台風が消滅というふうに相殺し合うらしいのです。この日の雲は、台風によって地震エネルギーを消滅させられたのでしょうか。また台風も、この位置で突然勢力を弱め、温帯低気圧となっています。台風もまた傷つき去ったのでした。
四枚目は12:03、自宅のべランダで撮った北東からの放射状雲。一枚一枚の帯雲が通常見る放射状雲より格段に大きく思いました。その後でかける用があり、北東を一望できる場所を通ったときにこの雲の収束方位を見たのですが、巨大だったためか、低空に横広がりに広がって、ここが起点というポイントを見定めることができませんでした。
それから中央線に乗り、何気なく車窓から北側の空を眺めていたとき・・・、突然気がついたのですが、鈍角の広がりが180°に近い物凄く巨大な放射状の雲。一枚一枚の白い帯が通常をはるかに凌いで大きく、本数がまた多く、中央線の高架という条件の中でそれを一望したとき、圧倒されました。
以前、同じ中央線の車窓から鳥島近海M6の雲を観たことがありますが、鈍角の広がりが同じで、ほとんど感動的に茫然としながら、意識のなかで「あれはM6になる・・・」と思っていました。バッグの中にはデジカメが入っていましたが、到底一枚のフレームに収まり切れるものでなく、あまりの整然優雅な形に見惚れて目を離すのが惜しく、撮るチャンスを逸してしまいました。
【19日20:44 茨城県沖M6.2】が発生しましたが、その雲だったのでしょうか。
五枚目は12:17、南西発生の巨大な放射状雲。非常な勢いがありました。またスマトラなどの海外かもしれません。
六枚目は19:02、朝の放射状雲の方向、南東にあらわれたオゾンホール状の形状。広がっている鱗雲は茨城方向からの発生で、【19日20:44 茨城県沖M6.2】の前兆だったと思いますが、その鱗雲が南東上空でプールの壁のように堰きとめられています。以前、この形状を見た方位で地震がありましたから、南東方向、台風で地震エネルギーを奪われたといっても、まだ残っているとしか思えませんでした。
七枚目は19:05、茨城方向発生の鱗雲です。
最後は西北西(長野―岐阜―福井ライン)に現われた巨大な放射状雲です。
(●必要事項を書き連ねました。時間がないので、未校正のままアップします。済みません。)
追記:
【24日18:35 宮城県沖 M5.0】
【23日19:09 日本海中部 M6.3】
【22日22:12 福島県沖 M5.5】
【21日00:36 長野県南部 M2.9】
【20日21:00 山梨県中西部 M3.0】
【20日20:06 岩手県沿岸北部 M4.0】
【20日02:52 埼玉県北部M3.3】
【19日20:44 茨城県沖 M6.2】
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