地震雲２５４ 【２００６年２月１４日 吊るし雲オンパレードの空】

　しばらくご無沙汰していました。まだ時間がないことに変わりはないのですが、非常に珍しい空に遭遇しましたので、記録として載せておきたいと思います。
　吊るし雲というのはよく富士山上空にかかる雲としてご存知と思います。が、都心で見るのは非常に珍しい。私も３年ほど撮ってきて、はじめてです。吊るし雲体験としては二回目。それも前回は河口湖、富士山周辺ででした。
　写真は２月１４日、八王子市からです。上の三枚が、「南東―南―南西」の順で、パノラマと思って見てください。膨らんでボリューム感ある白い雲が、東から西へ一列に並んでいました。三枚目の南西画像に富士山が入っています。画面中央の立ち昇っている雲と右側の日没太陽にはさまれた谷間、かなとこのような雲にのしかかられています。富士山にも吊るし雲がかかっていたようです。
　続きの五枚は吊るし雲のアップ。雲はそれぞれその位置にとどまったまま、変化していました。東に大きく湧き上がった雲があり、吊るし雲の隊列はそこから発したように見えましたが、滞空状態を考えるとあながちそうともいえず、もしその位置毎に真下から発生したのだとすると大変なことになります。実際はどうだったのでしょう。
　最後の三枚は全部富士山方面です。九枚目は三枚目と同じ時間で１６：４２。十枚目は１６：４６、かなとこ形の雲が変化しています。最後は１７：１５、雲がさらに変化しました。
　吊るし雲の一部には「熊のジョン」と通称される大変危険な雲があります。私も明確に把握しているわけではないので曖昧ですが、アップした雲がたぶんそうではないでしょうか。この雲が出現すると、近く大きめの地震があるとされます。１４日のオンパレード現象の結果はまだよくわかりませんが、【２月１６日２３：１０　岐阜県美濃中西部Ｍ４．６（西）】【２月１７日１１：１４　父島近海Ｍ５．３（南）】等、珍しい地域での通常を上回る規模の発震がありました。