地震雲270 【3月13日茨城県沖M5.1を2件を含む多発の異常な空】
上三枚は3月12日。下三枚は13日の空です。
12日早朝、東の空一帯に広がった雲を見て、よくは思い出せないものの、以前見た空で大きめ規模の発生しそうな危険な予兆を感じました。真っ白で肉厚の輝くような輪郭の雲は危険です。経験で海洋性と思っています。
二枚目は一部分のアップですが、この形状も危険な雲です。大き目発震するときに見られます。ただ、この時は低空に広域に広がりすぎて、方位が東としか見定められませんでした。結果として茨城県沖だった訳ですから、東北東発生の雲でした。
13日の雲は13:56頃の撮影で、13:06と13:15に茨城県沖M5.1が発生した直後の空です。この火山の噴火口の中を見るような異様に吹き荒れる空は、直前乃至リアルタイム前兆です。福岡県西方沖地震ではリアルタイムで、足立区で震度5を観測した千葉県北西部地震では早朝観測、夕刻発震でした。
が、13日の空はその2件の時に比べて及びもつかないほど広域、巨大前兆でした。福岡や千葉の時は、通常の前兆に比べたら巨大といっても、震源地を中心に球状の爆発状。カメラのフレームにきちんとワンショットで収まりました。なのに、13日はといえば、四枚目が南東、五枚目は北東、六枚目が北、更にはここには載せませんが北西まで、視界いっぱいにこのざわめくような雲の空が続いていました。どうなることだろうと思いつつ撮りました。
【3月13日12:00 茨城県沖M4.8】を筆頭に、【3月13日12:41 茨城県南部M4.0】【3月13日13:06 茨城県沖M5.1】【3月13日13:15 茨城県沖M5.1】【3月13日15:56 茨城県沖M4.8】が立て続けに発生。空の異常さに見合った発震と納得しました。
そして、翌14日。【3月14日12:02 新潟県沖M3.6】【3月14日13:44 茨城県南部M3.1】【3月14日16:01 栃木と群馬の県境M3.2】【3月14日17:28 埼玉県東部M2.9】【3月14日23:34 埼玉県北部M2.6】【3月15日9:13 栃木県南部M2.9】が発生しました。
これらの地震をラインにしますと、茨城県沖―茨城県南部―埼玉県―栃木県―群馬県―新潟県沖となり、当地観測の北東から北西一帯全域に符合します。13日の広域空の異常は、このラインに沿っての小中規模発震の複合だったのでした。
それにしてもこのラインですが、フォッサマグナの西の境界である糸魚川―静岡構造線にほぼ平行です。地下で、このラインの構造線があるようです。
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