地震雲291 【5月27日 ジャワ島M6.3までの空】
【5月27日8:00 ジャワ島M6.3】ではたくさんの方々が犠牲になられました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。この地震は規模がそんなに大きくなかったのに、被害が拡大したのは、震源が浅かったためといいます。
観測をつづけていて思うのですが、規模の大小にかかわらず、被害の大きさで、前兆がまがまがしかったり、そうでもなかったりするのは、気のせいでしょうか。単純に海域震源と、内陸での発生、という違いがあるかもしれないと思ったりします。(スマトラ地震は規模があまりにも大きかったので、同じ括りでは考えられませんが。)
【ジャワ島M6.3】は、今月中旬くらいから、またスマトラ方面に発震? という予兆を感じていました。2003年のときほどではないものの、そこそこの揺れはあると思いました。予兆がスマトラ地震前の経過と似ていて、そのミニチュア版でしたので。
画像で順を追って説明させていただきます。
上二枚、青空に白い雲の写真は、スマトラ地震の際によく目にした雲です。ふつうの千切れ雲に見えますが、滅多に見る雲ではありません。その後も、この雲が流れてくると、ほとんど確実といっていい頻度で、スマトラ方面でM5.9以上の発震を見ました。5月12日に久々にこの雲を観測し、またスマトラ?と思ったのでした。このあたりにジャワ島で火山が噴火しており、その影響で地震が頻発しはじめています。
次の二枚は、5月20日。虹と夕焼け。
五枚目と六枚目は、5月21日と22日。南西からベールのような薄い雲が断層状に広がりました。とても整然として綺麗ですが、ふつうの雲ではありません。
七枚目から十枚目までは、5月24日。七枚目は未明。南西から薄い地気状の雲が流れてきました。これは近場での発震だと間近現象です。危機感を覚えましたが、目だった結果がなく、?と思っていました。そして、虹。20日に続く立て続けの現象は、大きめ発震が迫っている徴候です。
その下の雲は浅間山方向から発生してきました。2004年、紀伊半島沖双子地震・新潟地震・スマトラ地震、という一連の大きな災害のさきがけとなったのが、浅間山の噴火でした。この日、どう見ても浅間山方向という雲に、気になって浅間山のライブ映像を見ました。この雲を撮った時刻に、浅間山でも火口に噴煙のような雲がありました。
その下の白く抜けた画像は、雷の空を撮ったものです。日中ですので稲光を捉えるのは無理でしたが、光った瞬間の画像だけ、このように白抜けして写りました。2004年8月末の凄かった雷は未だ鮮明に目に焼きついています。雲の上で起こる放電現象だったかもしれない青い光まで見ました。
最後は、5月25日。前夜に引き続く地気状の雲です。間近発震前兆が二日続きで届くなんてと緊張していたところ、ジャワ島地震が発生しました。大きな地震の前には、地球規模で空にいろいろな現象が現われます。
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