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June 13, 2006

地震雲292 【6月12日 大分県中部M6.1までの空】

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 【6月12日5:01 大分県中部M6.2】の地震がありました。
 6月に入ってから、南西に宏観を観ることが多い気がしていましたが、はっきり検証しないでいるうちに発震してしまいました。当地からの震源地はおよそ255°方向。福岡西方沖と紀伊半島沖の間にあたります。
 じつは、雲の観測をはじめて以来、「大分」という震源は経験がなく、南西と西の間にでる宏観に、「また福岡?」とか「紀伊半島沖にしては、少し西寄りの気がするけど・・・」と迷っていました。
 実際の発生を知ってから見ると、震源はまさに「紀伊半島沖よりは西で、福岡にまではいかないライン」でした。微妙な方位のずれが、こんなにも明確に別震源を指していたのです。
 6月に入ってから撮った画像を遡ってみたところ、この地震の前兆は5日が最初だったことがわかりました。
 一枚目から三枚目までがそうですが、一枚目ののろしのように立ち昇る撹乱現象に、「何、これ・・・」と目が釘付けになったのを覚えています。この日はご覧のように三枚も並べなくてはならないほどの空の出現。新潟・スマトラ地震時を思わず思い起こしてしまうほどでした。
 四枚目と五枚目は、7日と9日。
 次の朝焼け画像からの6枚は10日。
 最後が11日です。
 10日の空は5日に引き続き、またスマトラ時を髣髴。特に、南西発生の帯雲のエッジに玉飾りのような強力な雲を見たときには、これは・・・と絶句しました。通常規模ではありえない現象です。スマトラ前兆の雲が目に焼きついていますから間違いようがなく、「あのときに似てる?」と目を留めると、決まってM6以上の規模の発震になります。
 被害規模への懸念となる前兆に、異常な朝焼けと夕焼けがあります。規模の大きそうな前兆が頻出しても、この二件がなければ安心していられます。なにしろ、新潟・スマトラ地震の年の朝焼け・夕焼けといったら物凄いインパクトあるものでしたから。
 それで、南西から頻繁に前兆を観測するようになっても、朝焼けも夕焼けも報告がなかったので、まだ大丈夫と思っていました。が、10日の朝焼け。ム、これは・・・と思いました。その日は関西で異常な夕焼けの出現。このことから、関西より西で発震が近いと思いました。
 最後の二枚は10日と11日ですが、こういう爆発状の丸い撹乱現象はほぼ確実に24時間範囲での発震となる、直前前兆です。そして、12日早朝の発震となりました。
 こうした流れから、最初はちょろちょろとしたのろしのような小規模前兆で、「何、これ・・・」と???ではじまるかもしれなくても、やがてスマトラのときのような空の出現となり、最後に直前の爆発状雲、というパターンが一つあるのかもしれません。

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