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July 18, 2006

地震雲294 【7月9日~13日 新島・神津島近海異常群発への空】

607021512287_1 607021518304 607021525317 607021734039 607021828052 607021832063 607071733067 607071859112 607080002158  7月9日から13日にかけて、新島・神津島近海でM4.7を最大とする中小規模の群発地震がありました。特に9日は9件の連続発生という異常事態。その後、10日に6件。最後に13日に1件という発生でした。
 詳細は以下のとおりです。【9日17:48 M4.7】【9日17:52 M2.7】【9日17:55 M2.6】【9日18:1 M2.4】【9日18:11 M3.3】【9日18:16 M2.5】【9日19:8 M2.7】【9日21:43 M2.5】【9日22:30 M2.1】【10日4:6 M2.5】【10日5:36 M2.4】【10日8:40 M2.7】【10日9:4 M2.7】【10日19:26 M2.1】【10日19:49 M2.5】【13日22:55 M2.1】
 これは気象庁発表の有感地震のみですので、Hi-netさん情報を入れると大変な状況になります。新島・神津島近海は当地からは南にあたります。この南の異常を、当地では2日に観測していました。画像を追って説明させていただきます。
 6枚目まではすべて2日の空で、この日、最初の4枚のような空の出現にまた新潟級かと緊張しました。一枚目のような空は、新潟地震・スマトラ地震時にあまりにもよく見た状況なのです。三枚目と四枚目はズームで撮っていますが、こういう特徴が雲にでると、大きな発震になります。ただこの段階では空が騒いでいるだけで、一体どの方位での震源かわかりませんでした。
 五枚目の南から放射状雲が発生したのが18時過ぎ。数珠玉をつないだような丸い雲の連なりからなる放射状雲で、はじめて見る形状。珍しさに思考がストップし、ただ撮るだけに終始してしまいましたが、今思うと、これが一連の群発のはじまりでした。
 六枚目は、その雲が焼けた夕景。五枚目共々透明感ある綺麗な空で、被害級になるおぞましさを感じなかったのは、群発前兆だったからでしょうか。
 それから飛びますが、次の二枚は7日。やはり南発生の泡のようなものが混じる帯雲に太陽が朦朧とし、まるでシャッター絞りの窓を絞られたかのように小さくなっていました。この日も焼けて、久々の異常夕焼けでした。
 最後の夜空は8日。この月は私が観測をはじめた中で最大に濃い山吹色。これは・・・、と絶句しました。それでも証拠写真としてしっかり撮っておくべく頑張って、12倍ズームカメラをとりだしてみたのですが、滅多に使わないので充電ができてなく断念。仕方なくいつものカメラに納めました。画像補正して目視の色に近づけました。この翌日の9日、異常群発が始まりました。

追加(18日18:15):
13日10:54、南発生の石垣状雲です。
607131054013_1

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