地震雲302 【11月1日西の大放射とその後の雲】
11月に入って早々、ここのところ途絶えていた危ない空の一日となりました。西からの大放射の空で、こういう日は飛行機雲が多発し、ちぎれて、竜のようになって何本も何本も流れてきます。
上三枚がそれですが、2003年の新潟・スマトラ地震前にとてもよく観測された空です。それで大き目震源前兆の空とわかったのですが、2003年にあれほど頻繁だったのが次第になくなり、今年はほとんど観測していませんでした。
が、昨日早朝から危なくなりそうな気配。見ているとどんどん顕著になり、昼過ぎには西を扇の要とする大放射状になりました。三枚目画像がそれです。
結局、15時頃までそれは続き、幻日までできて、撮りにでてばかりいました。で、それで終わりと思ったら、16時過ぎ、西に磁気性の強い不審な雲が広がりはじめました。
大放射のあとに発生した雲震源を新潟で経験していますから、これは注意と思って見ていました。幸い新潟のようにはすぐの発震にならずに済んだようですが、西方向油断できないと思います。
四枚目がみつけてすぐの発生初期。五、六枚目が上空まで広がった画像。七、八枚目はそれがさらに広がったときのようすです。
同時刻、北東発生の白くて太い畝状雲の放射があり、南東に達していました。南東ではその白い雲にまつわるように、薄いグレーの縮緬皺のようなちりちりした雲があり、これは中規模以上にはなる現象ですので、気になりました。最後の二枚です。
大放射の空は海外等遠方での大き目前兆のようですが、新潟地震の際には、午前いっぱい続いたあと、午後に不審な雲が発生。それが広がって夕刻発震という経験をしています。それで、昨日も放射のあとの雲に要注意を感じています。
昨日は南で、
【11月1日00:35 三宅島近海M2.6】
【11月1日17:16 新島神津島近海M2.9】
【11月1日23:11 新島神津島近海M2.9】
【11月1日23:20 三宅島近海M4.1】
【11月1日23:27 新島神津島近海M2.6】
と、嫌な海域での群発が起きています。震源マップで見るとほとんど重なって一本の線になっています。日中の雲とは関係ないと思いますが、要注意な一日でした。
追記:
【11月3日6:24 大阪府北部M3.9 震度4】
【11月3日6:34 大阪府北部M2.9 震度1】
一斉放射の方向ですが、1件ずつは雲の規模に見合う地震ではありません。群発だったので小さくて済んだのでしょう。該当で、これで終わりならいいのですが、阪神大震災の前兆で群発地震があった地域に隣接した地区だそうです。
《付記:気象庁地震情報より》
11/16 17:03 34.2N 139.2E 20k M2.6 新島・神津島近海
11/16 17:07 34.3N 139.2E 10k M2.5 新島・神津島近海
11/16 18:18 34.3N 139.2E 10k M2.6 新島・神津島近海
11/16 21:01 34.2N 139.2E 10k M1.9 新島・神津島近海
11/16 21:05 34.2N 139.2E 10k M2.8 新島・神津島近海
11/16 22:22 34.3N 139.2E 10k M2.5 新島・神津島近海
11/17 00:48 34.3N 139.2E 10k M2.4 新島・神津島近海
11/17 08:17 30.2N 138.6E 423k 5.0M 伊豆諸島南西部(世界)
11/17 16:41 26.3N 143.2E 20k M4.6 父島近海
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