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August 17, 2009

地震雲422 【8月9日東海道南方沖M6.9→11日駿河湾M6.6→13日八丈島東方沖M6.6】への空3 ≪七月後半≫

7月16日
07161916 7月17日
07171020 7月19日
07191021 07191530 07191839 07191839_2 07191839_3 07191855 07191857 07191904

7月22日
07222009 7月25日
07251831 7月27日
07271118 07271837 07271842 07271855 画像をご覧になっておわかりいただけますように、東海道南方沖地震M6.9発震に至るまでの最大前兆だった日は、やはり巨大なアーチ虹の出現した7月19日でした。

 下に、【地震雲420】で六月分を、【地震雲421】で七月分をご紹介させていただいていますが、それらはふつうのM4とか、大きくてもM5止まりの前兆現象です。違うのは連日続いたこと・・・。それが不審でした。が、それだけでは大きな発震につながる危機感には結び付きませんでした。

 後半のこれらの画像をチェックしていて思い出したのですが、17日に特に顕著だった雲の中でピチャピチャと水がはねているような模様の広域雲。よく雨の前に現れる乳房雲に似ていて、この日も近いうちに発震があるのかなあと思ったまま結果がなく、そして忘れていました。8月に入ったころ、そういえば、あれらの雲の結果はあったかしら・・・と時々ふっと胸をかすめてはいましたが、これがM7規模に近い前兆だったなんて、夢にも思いませんでした。

 が、こうして振り返ったとき、やはりあの巨大な広域雲は、まさしく南西発生の巨大な前兆。スマトラ時に見慣れた大き目前兆の空とあまりに違っていました。日付順に画像の説明をさせていただきます。

●7月16日19:16
南西(震源地方向)に何かが爆発して噴き出したような丸い形状の雲(或いは雲の撹乱)が出現。これは福岡県西方沖地震で被害地震につながる前兆ということを経験しています。? まさか・・・という思いで撮った一枚です。前半の一連のM4乃至5規模の雲から変化して危険な前兆に変わった日と思います。

●7月17日10:20
この空は怖いです。こういう雲は時々見ますが、こんなに全域に広がったのは見たことがありません。呆気にとられて、「何て空・・・」と唸ってしまいました。画面左下が南西です。そこから電磁波か何かの放射が直線状に立ち上っています。何が起こるんだろう・・・と思いつつ、でも、この雲は雨予兆の直前雲だから地震があっても中規模、と安心していました。が、結果がないのを忘れるほど半月以上の月日が経って、そして8月9日の発震となりました。

●7月19日
午前中は10:21画像のように、この日は17日と似たような空でした。そして雨になり、午後までずっと続き、今日は一日暗いんだ・・・と思っていました。15:30画像は雨があがったときに何となくただの雨雲と思えなくて撮りに出たものです。やはり震源地方向の南西から広がる雲でした。そして、西から西北西にかけて巨大なレンズ雲の列がありました。画像では小さくてわからないかもしれませんが、画像右側半分の灰色雲の下にぶらさがるようにドーナツを重ねたような雲が写っているのがそれです。
そして18:30、巨大な虹の出現。雨の後の西陽直撃の、それは見事なアーチの虹でした。南側では副虹にもなっていました。そしてその後の強烈な夕焼け。それは凄いとしかいいようがない空でした。

●7月22日20:09
南西方向低空の空が白いのに気がついて撮ったものです。震源地で発光しているので一帯が明るんでいるのです。中央のこんもりした山の左側が相模湾、右側が駿河湾の方向です。このときはまだ駿河湾とは絞りきれない状態ですが、湯気のような感じの雲が湧いていて、何かが起きつつある状況です。

●7月25日18:31
特にどうという空ではないように見えると思いますが、広域の前兆の空です。どこかに大きな震源が迫っている前にこういう空になります。

●7月27
11:18画像は、南西から火山が爆発したときのようなむくむくとした黒い雲が頻繁に発生しているようすです。22日に発光し、それが具体的に見える雲となって出現・・・といった経緯に思います。灰色雲は発震が近くなってきた証拠です。M4規模ですと、その日のうちの発震になります。
18:37、やはり南西発生の広域不審雲の空になりました。この日も虹が出そうと頑張って見渡したのですが、北東側の株虹しか見られませんでした(18:42)。都心や神奈川の方では見事なアーチになったそうです。18:55画像は、雲の南西発生の状況がよくわかる空です。
ただこの日は【地震雲419】にまとめたように、北海道の地震前兆が凄く、虹はその影響だったと思っています。目視では北からと南西と、両方から雲が噴き出していて衝突しているような感じでした。

 結果論ですが、7月前半の中規模前兆的雲に比して、広域の前兆空となったのが後半です。中規模前兆の雲はたとえ巨大なレンズ雲でも白くて綺麗です。後半の広域前兆空は黒ずんできていて不気味です。経緯が切迫してきているのと空の不気味さへの移行とが正比例しているんですね。

 こうしてみて唖然とするのは、スマトラ時の空を経験していて、大きな発震の前の空には自信があったみたいな経験則がまったく役立たなかったこと。まったく空が、流れが、ちがうんです。だから、大きな発震への注意はまったく喚起しませんでした。ただ、なんとなくどこかひっかかる、どこか釈然としない・・・。で、考えても、スマトラ時の空ほどではないし・・・と、危機感にはまるで結びつかない・・・、でも空は不審、いったい何だろう・・・といった感じで撮らされていた感じです。

■もう一つのブログ≪孔雀のいる庭≫にこの記事を転載しました。まったく同じ内容ですが、少し大きな画像でご覧になれます。よかったらそちらをご覧ください。
http://ginrei.air-nifty.com/kujaku/

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