October 14, 2007

地震雲373 【機上から見た雲】

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 地震予知サイトの掲示板に機上からの雲を投稿された方がいらして、8月のこの画像を思い出しました。そこへ、ある方とのメールで、中央構造線とかの地形が雲に出るという話になり、載せてみたくなりました。
 一枚目がそれで、8月23日、羽田を発って福岡へ向かう途中の空です。もうすぐ名古屋というあたりで、それまでずっと平坦だった雲海に、縦に延びる盛り上がりがありました。あとで気づいて、ああ、日本アルプスの山並みだったのだ・・・と。間違っているかもしれませんが、そう思っています。
 二枚目と三枚目は24日の帰り。福岡を発って、直下に関空を見る直前なので、兵庫あたりの雲と思っています。ここだけ巌のようなごつごつした雲海を異常に感じて撮って帰りました。中央が盛上がって、その下の円形の広がりがすぐに途切れて海になり、なんだかジャグジー風呂のような湧き上がりを覚えたのでした。帰宅して、地震情報を見たら、【21:01 兵庫県南東部M4.1】【21:46 兵庫県南東部M2.9】が発生していました。これも確証はありませんが、符号するなあと思っています。
 最後は、夕暮の雲海のなかの富士山です。

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September 22, 2007

地震雲370 【9月21日千葉県東方沖M5.0への空】

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 【9月21日7:54 千葉県東方沖 M5.0】が発生しました。最近、原稿に集中しているために、撮りにでるのを一時的に封印しています。が、それでも、おかしな空は目につき、家からだけでも撮っておこうと、カメラを取り出す日が続きました。下の【369】のときのスマトラ前兆=南西の雲と違って、今度は南東発生の雲ばかり。千葉県東方沖地震の震源地は、当地では南東になります。
 一枚目と二枚目…9月13日。最初に千葉の大きめの発生を予感した空。白壁のような曇天に暈が現われると、何日後かに千葉でよく発震します。
 三枚目と四枚目…9月17日。三枚目は、南東から寄せてくる地気が目に見えるような空。四枚目は、南東低空(画面左下)からあがる、一本の狼煙のような雲。明らかに飛行機雲ではありませんでした。この方位に大きな地震があるのかしら、と不審を募らせた雲です。
 五枚目~七枚目…9月18日。この日夜の発光は、低空が真昼のような明るさでした。
 八枚目と九枚目…9月19日。天頂を覆う一面の石垣雲は、遠くの大きな震源を示す前兆だそうですが、この日は震源地方向から発生していましたので、対応かと思います。最後の深夜の雲は、薄かったのですが、巨大な放射状でした。

 たまたま、スマトラ地震の前兆と、千葉の前兆を、同時に検証して一目瞭然なのは、空の違いです。スマトラ前兆では、青い空に白い雲が吹き荒れる状況が多く、千葉前兆では曇天が多いのです。何回も経験していると、これは海外遠方、これは国内ということが、直感でわかってくる気がします。これは規模の違いなのでしょうか、それとも、近場か遠方かという距離の影響なのでしょうか。

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地震雲369 【9月12日スマトラ島南部付近M8.2への空】

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 9月12日に発生した【スマトラ島南部付近M8.2】までの空をまとめました。この近辺、空に不審を抱いて撮りに出ると、いつも南西発生の雲でした。「なんだか、最近、この場所でよく撮るなあ・・・」と、漠然と思っていたのですが、結局、それがスマトラ地震の前兆だったようです。2004年のスマトラ大地震のときに経験しているので、スマトラといえばこの方位と思っていた南西と、少し方位がずれています。それで予測できなかったのですが、同じスマトラでも、2004年の震源地より南の発生でした。それで、前兆も、2004年のときと違っていたようです。微妙ですね。
 一枚目…8月27日。この方位の雲の発生の最初期
 二枚目…9月4日。遠くの大きな震源を示す雲
 三枚目と四枚目…9月7日。異常過ぎる夕焼け
 五枚目と六枚目…9月10日。はじめてスマトラの発生を予感した雲。2004年のスマトラ余震で頻繁に観測した空です。
 七枚目~最後…異常の連続の空。双子太陽まで出現の、もの凄い規模の前兆でした。

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September 14, 2007

地震雲368 【8月末からの異常夕焼けの連続→9月12日スマトラ島南部付近M8.2前兆】

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 8月末から、異常な夕焼けが連続して観測されていました。以前から書いていますが、極めて異常な夕焼けの続くとき、大きな地震につながります。9月12日、またスマトラ島沖でM8.2という規模の地震が発生してしまいました。iriya様からお借りした夕焼け画像を載せさせていただきます。上から、8月23日、25日、9月7日、12日です。
http://www.irimall.net/earth/erframe.html

【気象庁地震情報より:】
9月13日12時35分頃 インドネシア付近 M7.1
9月13日08時49分頃 インドネシア付近 M7.8
9月12日20時10分頃 インドネシア付近 M8.2

12日の夕焼けは、最初の地震の発生後なので、別震源の前兆かと思っていました。が、その後も、余震というには大きすぎる地震が連続して発生しましたので、載せさせていただきました。

追記:iriya様コメントを付記させていただきます。(14日夜)
但し、9.12 18:04 夕焼けは、9.12 20:10 南スマトラ西沖 M8.4 (当初発表 M8.2 USGS) 発震の約 2時間前 (直前)です。9.13 にも連日「赤焼け現象」でしたが。早すぎるので、この巨大地震の影響はあったかもしれませんが、対象外と認識していました。又、M8.4 (S4.5 E101.4) 30.0KmD で、その後の M7.8 M7.1 (S2.2-2.5 E99.6-100.1) 10.0KmD 震源から単純計算しての 後続 M7.8 M7.1 の震源は M8.4 の震源から約 260Km 北西にあたります。余震といえるかどうか、微妙な位置で同地域の時差発震 (余波)といえるのではないでしょうか。

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August 30, 2007

地震雲367 【8月13日から18日にかけてのM5.1を含む千葉県東方沖群発地震の空】

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 ●8月13日から18日にかけて、千葉県東方沖で、気象庁発表の有感地震だけでも27回を数える地震の群発がありました。例によって、空の異変からすぐには予知できませんでした。が、振り返って画像を見ると、たしかに前兆はあったのです。撮りながら、おかしい、とは思っているのです。思うから、撮らずにいられないのです。それが、「これは千葉沖で群発がある・・・」と、事前予知に結びつくかというと、まだ無理。こうやって、検証して、積重ねていって、いつかはすぐに予知に繋がる感覚を身につけるしかありません。
 順を追って、説明させていただきます。
 上から四枚目まで…8月13日。
 五枚目と六枚目…8月14日。
 七枚目…8月15日。
 八枚目から十二枚目まで…8月17日。
 最後…8月18日未明。

 まず、13日の雲ですが、早朝の5:40頃、突然不審な雲が南東に現われ、撮りにでました。先端が絹糸状の緻密な雲になっていて、かなり危険な前兆雲です。発生方位がちょうど当地から隠れた状態で、よく読めない雲でした。それが、この日からはじまった千葉県東方沖地震の群発前兆だったとは・・・。危険な雲までは察知できたものの、方位をまったく絞れず、悔いが残っています。
 14日の雲は、早朝と夕刻です。早朝の後光のように発する放射状の光は、たまたま起きた現象のように思い勝ちですが、こういう珍しい光景に出会うとき、割と確率高く発震する気がします。夕刻のは、直前雲です。
 15日未明の雲は、全天に広がる洗濯板状で、目をみはりました。翌16日の、M5規模が二回、M4規模が五回もの、大変な群発の前兆でした。
 17日の上三枚の白い緻密な雲は、相当危険です。そして、この日の夕刻、全天夕焼け色に染まる異様な空でした。そして、18日未明、南東から異様に湧きあがる雲の撹乱がありました。この日、【8月18日4:14 千葉県東方沖 M4.8 震度5弱】【8月18日13:36 千葉県東方沖 M4.6 震度4】【8月18日16:55 千葉県東方沖 M5.1 震度4】を含む大変な群発となりました。

【気象庁地震情報より】
8月18日23時16分頃 千葉県北東部 M4.0
8月18日17時07分頃 千葉県東方沖 M4.0
8月18日16時55分頃 千葉県東方沖 M5.1 震度4 
8月18日13時36分頃 千葉県東方沖 M4.6 震度4 
8月18日05時11分頃 千葉県東方沖 M2.6
8月18日04時52分頃 千葉県南部 M3.4
8月18日04時38分頃 千葉県東方沖 M2.5
8月18日04時30分頃 千葉県東方沖 M2.7
8月18日04時14分頃 千葉県東方沖 M4.8 震度5弱
8月17日00時25分頃 千葉県東方沖 M3.4
8月17日00時22分頃 千葉県東方沖 M4.3
8月16日09時22分頃 千葉県東方沖 M4.7
8月16日08時32分頃 千葉県東方沖 M4.5
8月16日08時30分頃 千葉県東方沖 M3.2
8月16日08時20分頃 千葉県東方沖 M5.0
8月16日07時47分頃 千葉県東方沖 M4.5
8月16日07時41分頃 千葉県東方沖 M4.0
8月16日05時04分頃 千葉県東方沖 M4.0
8月16日04時15分頃 千葉県東方沖 M5.3
8月16日00時11分頃 千葉県東方沖 M2.7
8月15日20時34分頃 千葉県東方沖 M3.8
8月15日18時11分頃 千葉県東方沖 M2.6
8月15日12時09分頃 千葉県東方沖 M3.0
8月15日02時28分頃 千葉県東方沖 M2.8
8月14日21時33分頃 千葉県東方沖 M3.0
8月13日11時16分頃 千葉県東方沖 M2.6
8月13日09時30分頃 千葉県東方沖 M3.0

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August 27, 2007

地震雲366 【8月23・24日東京湾M2.4とM3.5連発の空】

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 一枚目は16日の南東の空です。南発生の雲の下に覗く真っ白な巨大なレンズ雲が気になっていました。この方向要注意と思った雲です。
 下の二枚は羽田空港出発ロビーで撮ったもの。早朝、家をでるとき、三鷹上空は全天灰色の直前雲に覆われていました。ひどい空・・・、と絶句しながら羽田に向かいました。途中は雨。空港についたときには止んでいましたが、直前雲の最後のかたちが写真の空と思います。中心の収束部分だけ明るく発光しているようで、かなり不審でした。搭乗後、滑走路へ向かうまでの誘導路でこの雲の全貌を見ることができましたが、明確に東京湾収束を示していました。こんなに明らかにわかるのも珍しいと思いつつ、写真撮影禁止の時間帯でしたので、残念ながら撮ることができませんでした。おそらく、この後の連発の直前前兆だったと思います。

追記:【8月19日10:21 三宅島近海 M4.0】が、一枚目南発生の雲の対応かと思います。

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August 26, 2007

地震雲365 【最近の巨大入道雲】

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 一枚目と二枚目…最初に見たこの形状の巨大な雲。8月15日夕刻、北東発生です。
 三枚目と四枚目…17日、南東発生。【8月18日13:36 千葉県東方沖 M4.6 震度4】【8月18日16:55 千葉県東方沖 M5.1 震度4】の前兆だったと思います。
 五枚目…19日、西北西発生。これはふつうの巨大雷雲。中で光っていました。
 六枚目と七枚目…20日、北東発生。これを最初に見たときは、明確にきのこの笠を被ったような二段式になっていました。その笠がみるみる広がって先端がのしていっているのが手にとるようにわかりました。地元に帰って撮りにでたときにはもう広がっていて、先端ラインがカメラのフレームに収まりきれなくなっていました。降雨の軌跡のような細い筋状放射は、その笠のなかの筋模様です。この筋目は、能登半島沖地震前兆でも観測しましたので、注意と思います。
 最後…22日、北北東発生。【8月24日13:20 青森県東方沖 M4.3】が該当地震と思います。

追記:【8月26日14:31 北海道東方沖 M5.6】が発生しました。8月15日夕刻の巨大積乱雲(一枚目と二枚目)の該当地震かもしれません。当地より見て宮城県沖前兆と福島県沖前兆を見る中間方位での発生でした。延長するとライン上に震源地があります。

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地震雲364【8月6日の珍しい睫毛状の雲】

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 上三枚は17:57撮影で、「北西・西・北」です。四枚目は同時刻の先端。睫毛状の放射になっていました。下三枚はその後の18:18、同じく「北西・西・北」です。
 北西の発生地点が当地でよく見る長野前兆の位置でしたので、長野深発を疑いました。が、結果がないまま今日に至っています。けれど、睫毛状の雲は、発生方位が問題ではなく、睫毛状にひっぱられる原因の遠方地震があるとか・・・、その点まだ経験不足です。
 ちなみに、考えられる遠方地震として、【8月7日9:02 沖縄本島北西沖 M6.4】【8月7日11:57 沖縄本島北西沖 M5.0】【8月9日00:19 沖縄本島近海 M5.2 】【 8月10日5:30 種子島南東沖 M5.0】があり、また【8月9日2:04 インドネシア付近 M7.7】【8月14日13:14 サハリン西方沖 M5.9】 があります。沖縄地域の群発は、その後も13日までM4規模が数件ありました。この異常を雲が教えてくれていたのでしょうか。そして、その13日から、千葉県東方沖の群発がはじまっています。

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地震雲363 【連続発生の北の雲の結果?→8月22日渡島支庁東部 M5.2】

708061815051 708071834110 708152042168_2  上から、6日・7日・15日の空です。大きな雲なのに該当する地震がなかなかなく、不思議でした。【8月22日16:26 渡島支庁東部 M5.2】が発生。他にも幾つか北で小規模発震していますので、かならずしもこれだけが該当すると決めることはできませんが、北の懸念を一応これで解消したいと思います。

追記:【8月26日14時31分頃 北海道東方沖 M5.6】が発生しましたが、この地震は当地より北東にあたります。

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August 15, 2007

地震雲362 【8月14日北の朝焼け雲…14日サハリン西方沖M5.9の前兆?】

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 8月14日5:10頃、カーテン越しに窓から射し込む光に違和感を覚え、外を見たら、南の雲がピンクに染まっていて驚きました。背後は?と見ると、北の雲も・・・。
 全方位朝焼けの空は、新潟県中越地震前に経験したとき以来です。ただ、そのときに比べて、色が強烈でなかったので、危機感は覚えませんでした。
 【8月14日13:14 サハリン西方沖M5.9】が発生しました。結果を見てから撮った画像を処理するはめになったのですが、そうしてみると、北の雲の異常さが際立っていました。撮っているときには、全方位朝焼けの広大な空の下なので、中心を見極める余裕なんてありませんでした。
 上二枚は5:15頃の北発生の雲。巨大に吹き上がって、天頂まで届いていました。三枚目は夕刻、18:30頃の北です。やはり同じ方位に、巨大な雲がむくむくと立ち昇っているのが見てとれました。依然として、北は注意のようです。

追記:【8月15日3:39 秋田県内陸南部 M3.0】が発生しました。三枚目の夕刻の雲の結果の地震ではないかと思っています。実は、昨晩、このブログの記事をまとめていて、朝の雲と三枚目の雲とでは、規模が全く違うことに気がつきました。朝の雲がサハリン西方沖M5.9対応として、画像を並べたときに大きさの違いは一目瞭然。おそらく小規模の単発と思いました。M6に近い規模になると、全天騒乱のような感じで上空まで雲が届きます。同じ北方位なので、懸念が先にたって読み誤りました。すみません。

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