June 21, 2008

地震雲397 【6月14日岩手・宮城内陸地震M7.2】について 2

A086 A091 A2735

 最初の二枚は5月3日20:59撮影の北北東の異様な雲の放射です。この夜は都心や千葉で異常な発光現象が観測され、地震予知のサイトではその書込みで緊迫し、大変でした。それは茨城県沖でのM7.0を含む群発として結果がでました。当地でその発光は東一帯を覆う雲にはばまれて観測できず、代わりに北北東のこの雲を撮りました。あまりの放射に絶句したのを覚えています。

 なのに、これだけ顕著なのになかなか対応地震がみられず、そのうちに気にしつつも危機感を失っていました。【岩手・宮城内陸地震M7.2】が発生し、さかのぼって震源地方位の前兆画像を探してこの雲にたどりつきました。その後秋田で群発地震があったりしましたが、それもこの地震の一連のこととして、私は5月3日のこの雲から今回の地震の明確な活動がはじまったと考えています。

 三枚目は6月17日6:10の撮影で、やはり震源地方位発生の放射状雲です。滅多に見ない巨大さで、大きな余震があるのかと心配しました。が、その後通常規模で余震が多発。その前兆で済んだと思いたいところです。気象庁から17日以降の地震を掲載させていただきます。

 今回の地震は都会でなかった分、山や崖の崩落が顕著で、地震という現象の生の現場を見る思いです。昨夜のテレビでは、二つの巨大崩落現場をはさむ形で断層が動いた。二つの崩落現場はその断層の両端に当たる、と言っていました。それにしてもと思うのですが、5月3日夜の雲の異様さ。たしかに雲は教えてくれているのです。雲を侮ってはいけないと肝に命じる思いです。

 ちなみに、侮ってはいけないから忘れないために書いておきますが、19日夕刻に異常な夕焼けを観測しています。これは下の【地震雲396】に載せたのと酷似の雲で南西発生。雲底が灼熱色にレリーフ焼けした危険な状況でした。何もないといいと思っていますが雲はきちんと教えてくれているのですから、どうしたらいいのでしょう・・・

【気象庁地震情報より 17日以降】
6月21日02時54分頃 岩手県沿岸北部 M3.7
6月21日01時55分頃 岩手県内陸南部 M3.9
6月20日22時34分頃 宮城県北部 M3.0
6月20日22時06分頃 宮城県北部 M3.1
6月20日21時56分頃 宮城県北部 M3.2
6月20日21時51分頃 宮城県北部 M2.8
6月20日21時50分頃 宮城県北部 M2.7
6月20日21時40分頃 岩手県内陸南部 M3.6
6月20日20時38分頃 岩手県内陸南部 M3.4
6月20日19時53分頃 宮城県北部 M3.0
6月20日19時47分頃 宮城県北部 M2.9
6月20日18時07分頃 宮城県北部 M2.9
6月20日17時05分頃 宮城県北部 M3.2
6月20日15時47分頃 宮城県北部 M3.2
6月20日11時10分頃 宮城県北部 M3.4
6月20日02時32分頃 岩手県内陸南部 M4.1
6月19日20時20分頃 宮城県北部 M2.8
6月19日19時28分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月19日19時06分頃 宮城県北部 M3.6
6月19日18時15分頃 宮城県北部 M3.3
6月19日13時27分頃 岩手県内陸南部 M3.2
6月19日11時34分頃 岩手県内陸南部 M3.8
6月19日10時51分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月19日05時51分頃 宮城県北部 M3.1
6月19日05時19分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月19日03時38分頃 岩手県内陸南部 M3.0
6月18日23時55分頃 岩手県内陸南部 M3.9
6月18日21時56分頃 岩手県内陸南部 M2.5
6月18日21時53分頃 宮城県北部 M2.8
6月18日18時04分頃 岩手県内陸南部 M4.5
6月18日17時05分頃 岩手県内陸南部 M3.7
6月18日16時55分頃 岩手県内陸南部 M4.7
6月18日16時55分頃 岩手県内陸南部 M4.7
6月18日08時06分頃 宮城県北部 M2.9
6月18日06時13分頃 岩手県内陸南部 M3.4
6月18日04時50分頃 岩手県内陸南部 M3.2
6月18日04時12分頃 宮城県北部 M3.0
6月18日03時10分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月18日00時54分頃 岩手県内陸南部 M3.8
6月18日00時35分頃 岩手県内陸南部 M3.7
6月17日22時19分頃 岩手県内陸南部 M3.5
6月17日22時00分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月17日21時31分頃 岩手県内陸南部 M4.2
6月17日20時09分頃 宮城県北部 M3.5
6月17日20時01分頃 岩手県内陸南部 M3.0
6月17日19時03分頃 岩手県内陸南部 M3.2
6月17日15時12分頃 宮城県北部 M3.4
6月17日15時02分頃 岩手県内陸南部 M3.6
6月17日13時45分頃 宮城県北部 M2.8
6月17日12時42分頃 宮城県北部 M4.1
6月17日10時45分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月17日09時19分頃 秋田県内陸南部 M4.0
6月17日09時10分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月17日08時32分頃 宮城県北部 M3.1
6月17日07時13分頃 宮城県北部 M3.4
6月17日07時11分頃 秋田県内陸南部 M3.4
6月17日06時44分頃 宮城県北部 M3.5
6月17日06時42分頃 宮城県北部 M2.4
6月17日06時39分頃 宮城県北部 M3.8
6月17日05時08分頃 岩手県内陸南部 M3.3
6月17日04時56分頃 岩手県内陸南部 M3.8
6月17日04時53分頃 宮城県北部 M3.3
6月17日04時05分頃 岩手県内陸南部 M4.7
6月17日03時48分頃 岩手県内陸南部 M3.6
6月17日03時23分頃 岩手県内陸南部 M4.3
6月17日03時11分頃 宮城県北部 M3.4
6月17日03時02分頃 岩手県内陸南部 M3.5
6月17日02時59分頃 岩手県内陸南部 M3.2
6月17日00時59分頃 岩手県内陸南部 M3.9
6月17日00時03分頃 宮城県北部 M3.7

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June 15, 2008

地震雲396 【6月14日岩手・宮城内陸地震M7.2】について

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 昨日6月14日、【岩手・宮城内陸地震M7.2】が発生してしまいました。実は、当地三鷹では6月に入ってから顕著な雲の観測がなく、この地震への警戒心はまったくありませんでした。スマトラ地震、新潟や能登の地震の前兆で、危機感を覚える空というものを知っていますから、そういう空のないことはまだ大丈夫と思っていました。不意をつかれた感じでいます。梅雨空と重なって厚い雲の見分けがつかなかったのかもしれません。

 ただ、この地域への警戒心は今にして思えばありました。それは、5月16日に秋田で観測された巨大な水平虹。この虹は、これが現れたら規模が大きな地震につながるというバロメーターです。新潟県中越沖地震の前は頻発していました。が、秋田の水平虹はその後の5月29日の秋田での群発地震で結果がでたと思っていました。これも今にして思えばですが、阪神淡路大震災のときに、その前に近隣地域で異常な群発があったことと同じで、群発のあとこそ大規模地震を警戒すべきだったのです。

 先に書きましたが、6月に入ってからの当地での雲前兆が観測できなかったので、今回の地震の前兆は当地ではなかったと思うしかないとあきらめていました。が、iriya様がサイトで検証されたのを拝見すると、衛星画像で5月25日に顕著な直線状境界線前兆雲が捉えられています。それで、5月の雲画像を見直してみました。北の雲で顕著なものが二件ありました。通常の規模でない空です。秋田の群発が該当するかもしれませんが、一応、一連の流れとして考えておきます。一件は5月3日、これは非常に顕著な放射状でした。目下フォトショップの入ったPCが壊れて使えないので画像処理ができず、これは残念ながらアップできません。

 掲載の画像は5月29日北北東発生の巨大な雲。秋田群発当日の夕刻です。携帯で撮ったので画質が不鮮明です。でも、そのお陰でフォトショップがなくても載せることができます。この雲は北西低空に非常にシャープなエッジを作っていました。これは・・・、といった感じで見ていたことを思い出しました。一枚目は東。雲のなかに大きめの発震を予測させる撹乱の模様があります。二枚目は発生している北方位。三枚目は北西。非常に広大な広がりと直線状のシャープなエッジです。最後はその夕焼け状況です。

 スマトラのときも、新潟でも能登でも、規模の大きな地震の前兆は一か月前に明確にでていました。昨日の地震も5月にさかのぼれば前兆はあったといえるでしょう。顕著な雲を見ても日々の忙しさと毎日の空観測とでまぎれて警戒を怠ってしまいます。記録してチェックをしなければいけないのですがなかなかできずにいます。それにしても自然の破壊力の凄さを思わせられる崖崩れの映像。そのなかで成す術もない被災された方のご家族の号泣。涙がでてしまいました。

iriya様サイト http://www.irimall.net/cgi-bin/gjoyfum/joyful.cgi

≪地震発生量の信号機さまサイトより≫
●秋田の群発
05/29 01:42 39.0N 140.6E  10k  M4.5  秋田県内陸南部
----- 02:16 39.0N 140.6E  10k  M2.9  秋田県内陸南部
----- 02:19 39.0N 140.6E  10k  M3.4  秋田県内陸南部
----- 09:19 38.3N 140.2E  10k  M3.8  山形県中部の村山地方
----- 09:24 39.0N 140.6E  10k  M2.8  秋田県内陸南部
----- 10:53 39.0N 140.6E  10k  M3.0  秋田県内陸南部
----- 19:01 39.0N 140.6E  10k  M2.7  秋田県内陸南部
05/31 06:59 39.0N 140.6E  10k  M3.0  秋田県内陸南部
06/04 09:55 38.7N 141.1E  20k  M3.3  宮城県北部
----- 22:12 38.5N 140.2E  10k  M4.5  山形県中部の村山地方
----- 19:09 39.0N 140.6E  10k  M2.9  秋田県内陸南部
●【岩手宮城内陸地震群発】
06/14 04:45 40.4N 142.3E  40k  M3.6  岩手県沖
----- 08:43 39.0N 140.9E   8k  M7.2  岩手県内陸南部(修正済)最大震度は6強
----- 08:56 39.0N 140.8E  10k  M5.0  岩手県内陸南部
----- 09:07 39.1N 140.9E  10k  M4.4  岩手県内陸南部
----- 09:20 39.0N 140.9E  10k  M5.6  宮城県北部
----- 09:30 39.0N 140.9E  10k  M4.0  宮城県北部
----- 09:40 38.9N 140.9E  10k  M3.4  宮城県北部
----- 09:52 39.1N 140.9E  10k  M4.6  岩手県内陸南部
----- 10:00 39.0N 140.9E  10k  M4.5  岩手県内陸南部
----- 10:37 39.0N 140.9E  10k  M3.5  岩手県内陸南部
----- 10:40 38.9N 140.9E  10k  M4.7  宮城県北部
----- 10:49 39.1N 140.9E  10k  M3.8  岩手県内陸南部
----- 10:51 39.0N 140.8E  10k  M3.8  岩手県内陸南部
----- 10:56 39.1N 141.0E  10k  M4.2  岩手県内陸南部
----- 11:19 39.1N 140.9E  10k  M3.9  岩手県内陸南部
----- 11:30 39.1N 141.0E  10k  M3.7  岩手県内陸南部
----- 11:35 39.0N 140.9E  10k  M4.6  岩手県内陸南部
----- 11:40 38.9N 140.9E  10k  M3.8  宮城県北部
----- 11:48 39.1N 140.9E  10k  M3.9  岩手県内陸南部
----- 11:55 38.9N 140.9E  10k  M4.2  宮城県北部
----- 11:58 39.1N 140.9E  10k  M3.6  岩手県内陸南部
----- 12:10 39.1N 140.9E  10k  M4.7  岩手県内陸南部
----- 12:14 39.1N 140.9E  10k  M4.4  岩手県内陸南部
----- 12:27 39.1N 141.0E  10k  M5.0  岩手県内陸南部
----- 12:36 39.1N 140.9E  10k  M3.9  岩手県内陸南部
----- 12:48 39.1N 140.9E  10k  M3.3  岩手県内陸南部
----- 12:55 39.0N 140.9E  10k  M3.7  岩手県内陸南部
----- 13:04 39.1N 140.8E  10k  M3.2  岩手県内陸南部
----- 13:10 39.1N 140.9E  10k  M4.3  岩手県内陸南部
----- 13:30 39.1N 140.9E  10k  M4.3  岩手県内陸南部
----- 13:35 38.9N 140.7E  10k  M3.5  宮城県北部
----- 13:56 39.0N 140.9E  10k  M3.4  岩手県内陸南部
----- 14:06 38.9N 140.8E  10k  M2.7  宮城県北部
----- 14:09 39.2N 141.0E  10k  M3.8  岩手県内陸南部
----- 14:12 39.1N 140.9E  10k  M3.8  岩手県内陸南部
----- 14:27 39.1N 140.9E  10k  M3.3  岩手県内陸南部
----- 14:35 39.1N 141.0E  10k  M3.5  岩手県内陸南部
----- 14:39 39.1N 140.9E  10k  M4.5  岩手県内陸南部
----- 15:09 38.8N 140.8E  10k  M3.3  宮城県北部
----- 15:14 39.0N 140.9E  10k  M3.3  岩手県内陸南部
----- 15:17 39.0N 140.9E  10k  M2.9  岩手県内陸南部
----- 15:21 39.0N 140.8E  10k  M3.5  岩手県内陸南部
----- 15:24 39.1N 141.0E  10k  M2.8  岩手県内陸南部
----- 15:31 39.1N 140.9E  10k  M3.7  岩手県内陸南部
----- 15:38 38.9N 140.9E  10k  M3.6  宮城県北部
----- 15:40 38.8N 140.8E  10k  M3.0  宮城県北部
----- 15:43 39.1N 141.0E  10k  M3.6  岩手県内陸南部
----- 15:46 38.9N 140.8E  10k  M3.1  宮城県北部
----- 15:48 39.2N 140.9E  10k  M3.7  岩手県内陸南部
----- 15:53 39.1N 140.9E  10k  M2.8  岩手県内陸南部
----- 16:02 39.0N 140.9E  10k  M4.0  岩手県内陸南部
----- 16:10 39.1N 140.9E  10k  M3.6  岩手県内陸南部
----- 16:22 38.9N 140.9E  10k  M2.7  宮城県北部
----- 16:27 39.1N 141.0E  10k  M3.4  岩手県内陸南部
----- 16:32 39.1N 140.9E  10k  M3.8  岩手県内陸南部
----- 17:03 38.8N 140.8E  10k  M3.2  宮城県北部
----- 17:11 39.2N 141.0E  10k  M3.6  岩手県内陸南部
----- 17:14 39.0N 140.9E  10k  M3.8  岩手県内陸南部
----- 17:32 39.0N 141.0E  10k  M3.4  岩手県内陸南部
----- 17:34 39.1N 140.9E  10k  M4.3  岩手県内陸南部
----- 17:57 39.0N 140.9E  10k  M3.3  岩手県内陸南部
----- 17:58 39.0N 140.8E  10k  M2.9  岩手県内陸南部

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May 29, 2008

地震雲395 【5月12日発生の中国四川省地震前兆のまとめ】

05031821036 05032050062 05050205019 05112026048 05120856066 051208560685月12日発生の中国四川省地震の前兆らしき空をまとめておきます。スマトラ地震のときに比べて当地ではほとんど危機感を感じることなく過ごしていました。地殻構造等の関係で、前兆の現れやすい方位、そうでない方位があるのかもという気がしています。それと、今回撮った画像をさかのぼって見ると、ずっと夜の写真ばかり。日中に顕著な雲を撮っていないのが特色です。以下、列挙させていただきます。

一枚目…5月3日夕刻、東一帯に現われた巨大な壁状の雲。チリ地震M9前兆で同じように現われた壁状雲を撮っていますので、またチリかと疑いました。翌日チリで火山が噴火。やはりチリ関係かと思いました。この頃、茨城でM7を含む群発があり、その前兆?とも思い、迷ったまま過ぎていました。四川省の発震があり、規模的にこの前兆だったのだと納得しています。
二枚目…5月3日夜です。西南西発生の巨大な石垣状放射の雲です。一枚目の壁状も含めて、この日に四川省の地殻で何かが起きたようです。
三枚目…5月5日の夜です。南西一帯に発光が見られ、蒸気のような雲が湧いていました。これはスマトラ地震の際でも経験した要注意空です。
四枚目…5月11日夜。西南西発生の巨大な石垣状放射状雲。地震発生の前夜です。この日の雲は全天に渡っており、異常な空でした。
五枚目と六枚目…5月12日午前の空。地震発生のおよそ7時間前です。目視では五枚目の放射状の筋しか見えませんでしたが、不審を感じて撮りました。六枚目の放射状の中心は、目視ではわかりませんでした。筋目模様の収束方向と観て一応撮っておき、強い画像処理で補正をかけたら温泉マークの揺らぎのような放射の中心部分が浮かびあがりました。

05241038029   これは5月24日午前に現われた西南西方向発生の巨大な波状放射の雲です。余りに巨大でフレームからはみだしてしか撮れませんでした。(ちなみにレンズは少し広角です。)25日の最大余震M6.4の前兆だったのでしょうか。形が崩れていて曖昧な波状だったので、あまり危機感を覚えなかったのですが。

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May 13, 2008

地震雲394 【5月12日中国四川省M7.8→M8.1】について

1717436 1715425 1716432 1727442 1709000 1721000 1721001  ●5月11日、京都駅17:02発新幹線のぞみ号の車窓から撮った写真です。出発して10分~20分くらいの時間帯でした。取材で京都を撮ってまわったあとで、メインのカメラのメモリーを使い果たし、予備のカメラと携帯で撮ったものなので不鮮明な画像ですが・・・

 太陽の位置から判断して南西発生の細かい漣状模様を伴う、透明感ある非常に綺麗な筋状帯雲が高空に現われました。これは、中国の地震とは別件と思います。(上四枚)。問題なのは、遠方低空に壁のように立ちはだかる断層状の雲です。

 空の異変に気づいた最初の画像は5枚目です。遠方にエッジの部分が非常にぎらつく雲を発見。?と不審を覚えました。その後、空を覆っていた分厚い雲が遠のいて、上四枚のような、青い空に白い筋状放射の雲が見えたのでした。

 ぎらつく雲に不審を覚えたものの、次に現れた一連の薄い筋状雲に気をとられて忘れていました。が、中国で大きな地震が発生し、そういえば・・・と思い出したのです。ぎらつく雲は地震前兆の雲です。そして、このときのぎらつく雲は大きな断層状の雲を伴っていました。高空の白い筋状雲を撮りながら、遠くの断層状雲は同一震源なのだろうか、ずっと悩んでいましたが、やはり別件のようです。これが中国の地震と関連あるかはわかりませんが、危機を覚えた雲の出現の翌日の地震ということで、記録に残しておくことにします。

追記:
【5月18日7時15分頃 薩摩半島西方沖 M4.8】が発生しました。漣状模様をもつ南西発生の高空の帯雲の結果でしょうか。

追記2:
地震の規模が先程のニュースでM7.8からM8.1に変更になったようです。まだテレビでしか確認していませんが。(18日21:25記)

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May 08, 2008

地震雲393 【5月8日M6.7を含む茨城県沖連発地震】の前兆と思われる夜空

805052153  5月5日21:53撮影の東の空です。中央が千葉方向。左手が茨城方向。右手が小笠原諸島方向です。

 こういう「友禅のようなボカシが入った空」は危険です。まして、この夜空では低空に白い雲が張っていて、間近を思わせました。発震方位は予測を福島沖と読みました。なぜなら、低空の白い雲の一番高かった部分が福島沖方向だったからです。結果は、【5月8日茨城県沖M6.7】を含む恐ろしい連発となりました。

 結果を見て、正確にこの夜空を読み直してみます。まず、低空の連山のような白い雲は、福島方位から千葉方位までずっと広がっています。頂上の位置から福島沖と予測しましたが、茨城沖を中心に広がっていたのでした。

 それから、白い雲の上空に、薄いもわっとした雲があります。これも、撮っているときから、小笠原諸島方向の発生とばかり思っていました。が、茨城沖連発の結果を知って見ると、ナンと、茨城沖方位発生の角状突起を持つ帯雲ではありませんか・・・。撮っているあいだも、一応、洗濯板状?と思い、異常を感じてはいたのですが、反対方向発生の角状とは思いませんでした。空は広大過ぎて、真下で撮っていても読みきれません。

 また、この友禅のようなボカシの入った明るい夜空は、今までの経験ではほぼ翌朝の発震でした。それがなかなか結果がなく、?と思っていました。M6規模が3個も含まれる巨大連発だったので長引いたようです。

 この日朝、日本テレビのある汐留では巨大な虹がかかったそうです。「立派な虹でしたねえ・・・」と、アナウンサーの方々が喜んでられましたが、気になりました。私は寝過ごしたので、当地でも見られたのかどうか。汐留の虹の画像を検索しているのですが、どなたも撮ってられないようです。

■気象庁の地震情報から引用させていただきます。
5月8日06時27分頃 茨城県沖 M3.9
5月8日05時34分頃 茨城県沖 M4.0
5月8日04時20分頃 茨城県沖 M4.7
5月8日03時20分頃 茨城県沖 M5.0
5月8日02時31分頃 茨城県沖 M5.3
5月8日02時21分頃 茨城県沖 M4.3
5月8日01時51分頃 茨城県沖 M4.8
5月8日01時45分頃 茨城県沖 M6.7
5月8日01時16分頃 茨城県沖 M6.2
5月8日01時09分頃 茨城県沖 M4.5
5月8日01時02分頃 茨城県沖 M6.3
5月8日00時25分頃 茨城県沖 M4.6
5月7日19時50分頃 茨城県沖 M4.6
5月7日18時59分頃 茨城県沖 M4.9
5月7日14時35分頃 茨城県沖 M4.5

■その後の地震発生状況
5月9日08時21分頃 茨城県沖 M5.7
5月9日07時48分頃 千葉県北西部 M3.8
5月9日07時43分頃 千葉県北西部 M4.5
5月9日06時19分頃 茨城県沖 M5.2
5月9日05時12分頃 茨城県沖 M4.8
5月8日14時26分頃 茨城県沖 M4.8

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May 05, 2008

地震雲392 【5月2日アリューシャン列島M7.0】の前兆空

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 ●5月1日朝の空です。オーロラのようにたゆらう雲が全天に広がりはじめたと思うと、太陽にかかった部分に虹色の暈ができました。全周にはなりませんでしたが・・・

 その後、まだ発生するオーロラのようにたゆたう雲の下に、くるんくるんと先端のカーブする整列雲が・・・

 これは、スマトラ地震前兆で顕著だった雲で、M6規模程度では出ない雲です。エッ?と目を疑いました。まさか・・・と思いつつ、何度も見直しても、やはり「くるんくるん」と先端が畳みかける波状です。まさかほんとうにM7規模が起きるなんて、信じられませんよね。この時点ではまだ自分でも信じていず、でも、気になるので何枚も撮ってはいました。

 翌日、【5月2日10時34分頃 アリューシャン列島 M7.0】が発生しました。

 彩雲や暈、それも濃い虹色のような現象は、確実に大きな地震の前兆です。そこに「くるんくるんと先端が畳みかける波状の雲」・・・。撮りながら、M7規模の発生を予感してはいるのですが、まだ、「まさか」の思いが先立ってしまいます。

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February 21, 2008

地震雲391 【2月20日インドネシア付近M7.2】の前兆の空

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 2月19日午前の空です。7時前に東に洗濯板状の模様を伴う非常に薄い帯雲の巨大な放射がはじまりました。(一枚目)。ちょうど朝日の昇るときでしたので、光学現象になりかけました。(二枚目)
 次第にそれは激しさを増し、最盛期にはスマトラ地震のときに頻繁に見た空になりました。
 南西に石垣状になりそうな雲の発生です。(三枚目)。スマトラ地震の際も、この方向で石垣状の巨大な雲の発生があると、M6前後あるいはそれ以上の発震がありました。石垣状の中心を貫く一本の太い帯雲の勢いが強く、気になりました。下の三枚はその後の経過です。

【2月20日17時09分頃 インドネシア付近 M7.2 】が発生しました。

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February 12, 2008

地震雲390 【2008年2月10日・11日 千葉・群発地震】の前兆のまとめ

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 ●一枚目だけ2月5日の撮影で、下は全部10日の空です。
 【地震雲389】で見るように、一月にあれだけ顕著な巨大放射状前兆が見られていた東に、二月は10日まで、撮らなければ・・・と思う空がありませんでした。(忙しくしているので、見逃しがなければ、の話ですが。)
 一枚目の積乱雲にはぎょっとしました。なぜなら、一月の前兆の結果が現れる方位だから。これは、4日位前からずっとここに積乱雲があったそうです。私が気づいたのはこの日だけですが、見ているあいだにも、一番高いところが拡散して潰れたかと思うと、しばらくしてまた盛り上がったのが見える・・・を繰り返していました。
 その後、9日は曇天で降雪もあり、巨大な畝状前兆も見られたようですが、撮っていません。
 10日はご覧のように朝から顕著な雲の頻出日となりました。特に最後の夜の雲は直前と思いました。かつ、放射状の帯雲が真横の直線ラインで切られ、途中から生えているようなこの構図はかなり注意な状況です。一瞬、新潟県中越地震のときのことが頭をよぎりました。でも、結果は群発だったようでよかったです。
 こうして見ると、一月のような巨大な放射状雲の結果は、一か月から半月遅れみたいなスパンで発震し、前日・当日になると、直前雲として一挙に空が慌しくなるということがいえるのでしょうか。 

【気象庁情報】より
2月11日16時30分頃 千葉県北西部 M3.6
2月11日01時49分頃 千葉県南部 M3.0
2月11日00時16分頃 千葉県南部 M2.8
2月11日00時04分頃 千葉県南部 M2.6
2月11日00時02分頃 千葉県南部 M3.3
2月10日23時57分頃 千葉県東方沖 M3.5
2月10日23時43分頃 千葉県東方沖 M2.6
2月10日23時39分頃 千葉県東方沖 M3.0
2月10日09時37分頃 千葉県南東沖 M5.0
2月06日09時20分頃 千葉県南東沖 M3.8

追記:二枚目と三枚目の朝焼けの雲は、方位から【2月12日00時44分頃 茨城県沖 M3.7】が結果と思います。

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February 11, 2008

地震雲389 【2008年1月の顕著な東の前兆空】

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 ●上から、13日・15日・18日・20日、五枚目と六枚目が「東ー南東」で21日。それから、22日・28日。最後の三枚が30日の空です。
 これだけ顕著な前兆の空が続いたのに、結果と思われる地震は、【1月23日02:17 千葉県東方沖M3.8】のみ。
 明らかにおかしいと思い、東に注意していました。特に、五枚目・六枚目の雲はM5級です。滅多に見る雲ではありません。これは、【2月10日9:37 千葉県南東沖M5.0】が発生していますので、たぶん、対応の地震でしょう。
 が、その後も東の顕著な前兆は繰り返され、なのに地震の発生がなく気になっていました。
 2月10日と11日に、千葉県方位で群発地震がありました。これで1月の雲の結果が出揃ったと見ていいのでしょうか・・・。次に、二月の雲をアップします。

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January 31, 2008

地震雲388 【2008年1月30日の彩雲】

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