2008.3.21 源氏物語千年紀情報・・・中国の新聞でも紹介。「一つの奇跡」と!
ちょっと前になりますが、珍しい記事がありました。これは、京都の角屋さんで別本源氏物語が発見されたニュースを検索していたときにみつけたものです。
それによると、「上海の朝刊紙「東方早報」は文化面1ページを使った『源氏物語千年紀』という特集を掲載した」そうです。「物の哀れなど日本文化の原点をこれほど深く紹介するのは珍しい」とか。
以下、抜粋・引用させていただきます。
源氏物語が現れたのは中国の宋時代。中国での長編小説はそれから500年後ということを考えれば一つの奇跡といえる。どうしてこの栄光を奪われてしまったのか。
現代の中国人作家が源氏物語を好むため、知らず知らずのうちに影響を受けている。
また関連記事では、紫式部が漢詩に造詣が深かったことに注目し、「中国・唐代の豊かな文化の強い影響を受けたものだった」と指摘した。・・・
中国での日本文学の普及は一部の研究者に限られていて、現代文学では村上春樹さんとかが読まれているそうです。そうした中での、『源氏物語』の紹介は異例といえるものだそうです。
紫式部さん快挙!! ですね。
中国にはよく『源氏物語』に並ぶ作品といわれるものとして『紅楼夢』があります。私はこれは中学のときに、「少年少女世界文学全集」のなかの一冊で読んだことしかありませんが、なんだか中国の朱塗りの綺麗な邸宅のなか(実際の挿絵はモノクロでしたが・・・)を、一人の少年がくるくると行ったり来たり動き回って、楽しい読後でした。たぶん、何も理解していなかったでしょう。でも、『紅楼夢』が『源氏物語』と匹敵しうる文学ということは、たぶん、そうなんだろうなと思います。
その中国で『源氏物語』称賛の記事が書かれるということは、やはり、凄いことと思いました。
ちなみに、私の『源氏物語』体験の最初は、小学校の図書館にあったもので、大きな活字で一冊の単行本にまとめられたもの。しかも、一ページもの大きな挿絵が何枚も入っていましたから、大変なダイジェスト本。でも、私はそれに魅了されてしまって、以来、『源氏物語』に染まって過ごしています。
あのときの挿絵が、たぶん、私の原点なのでしょうね。十二単と直衣の装束の男女・・・、それに憧れている気がします。だから、平安貴族の映画やドラマには嵌まります。野村万斎さんの映画「陰陽師」、稲垣吾郎さんのドラマ「陰陽師」、渡哲也さんが清盛を演じられた大河ドラマの「義経」・・・、みんな素敵でした!!
なんだか、中国の『源氏物語』紹介という高尚な記事から話がそれてしまいました。
織田百合子Official Webcitehttp://www.odayuriko.com/