2008.4.19 地震がありそうな夜空
空を見ていて地殻の活動がわかるといったら不思議に思われるでしょうけれど、実際、空の状況や雲のようすで、地震の発生を予測することができるんです。
地震は、地殻の活動である岩盤の破壊などによって起きますよね。そのときに電磁波が発生し、それが地表に洩れ出て空へ昇り、上空で雲となって顕れます。だから、地震前兆の雲は電気を帯びているので、一目瞭然、ぎらぎらしている場合が多いですね。
地下の岩盤の破壊時には、電磁波だけでなく光も発生しますから、夜、特に顕著な発光が見られる日は、翌日地震に注意です。そんなときは、いつもより夜空が明るいのでわかります。今夜はそれが顕著で、夕刻頃から空ばかり見ています。
写真を二枚、ご紹介しますね。上の一枚は当地三鷹市から見た南西の空。23:12撮影です。ここでは南東から雲が発生していて、その雲のエッジがレリーフ状に縁取られて見えます。これは発光を受けての現象です。ふつうの雨雲にこの現象はありません。
下の一枚は、西です。19日22:59撮影で、この方向に前兆が現われると、よく愛知や岐阜で地震があります。今夜はこんな時間なのに、ご覧のように雲が白く、間近の発震が予測できました。気象庁の地震情報で「4月20日01時00分頃 愛知県西部 M4.2 」が確認されています。
地震予知は、注意していれば、「いつもと違う」という感覚である程度予測可能です。井戸水が下がった・・・、動物がおかしい・・・、カラスが異常・・・、空が不気味・・・等など。最近では、電波時計が不受信、あるいは異常な数値を示すなどの現象が地震の前兆になることもわかっています。電波時計が25:○○なんていう有り得ない表示をしたと思ったら、地震があったらもとに戻ったなど。これらはみんな日常のなかのほんの些細なことで、誰でも注意していればわかることです。
中国では、かつて、周恩来さんが、民間にこれら前兆を覚えさせて、わらべ歌のようなもので身につけさせて、そういう異常があったら届け出る機関を造ったことがあるそうです。大きな地震の前にはそういう情報が集中します。あるとき、異常な集中があったので、その村の人を全員非難させたら、やはりその村に被害級の地震があって、みんな助かったという事実があるそうです。周恩来さんでない体制になって、その配慮がなくなったとか・・・。施政者の方の姿勢次第でこんなことができるんです。地震予知なんて眉唾と思わずに、科学的に根拠あることとして、みんなで感覚を生かしあう世のなかになったらいいですね。
昨日18日、関東は異常な気象に見舞われました。まるで台風並みの異常さ。突風で千葉ではクレーン車が倒れた被害もありました。我家でも巨大に育った木工薔薇の木が倒れてたりして大変でした。雷も発生したようで、気象庁の雷状況を見ると、房総沖と東海沖に集中して落雷がありました。雷もその地域に電気が溜まっているための発生ですので、しばしば地震前兆になります。集中豪雨もそうです。その意味で、昨日の異常気象はとてもいやな感じです。空は見ていて美しいし、壮大で、撮っていて感動してやまないのですが・・・
http://ginrei.air-nifty.com/ginrei/(こちらのブログでは主に地震雲の写真を載せています。)
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