2008.5.27 京都紀行8・・・平家一門の西八条第があった「梅小路公園」
平家一門が東の守りの六波羅第に対して西の守りとしたのが西八条第です。それがどこか、かねてから訪ねたく思っていましたので、高橋昌明氏『平清盛 福原の夢』でわかりやすく地図で説明されているのを拝見して訪ねました。
そこに、現在「梅小路公園」になっている一帯とありましたので、それを目安にタクシーに乗りました。新幹線に乗る直前の余裕のない足の運びで、詳細を確認する時間がなかったのが心残りですが、空や空気、見えた景色は昔を知っているものとして、載せておきます。JR東海道線をはさんで東寺と反対側に位置する一帯です。平安時代には朱雀大路に接した東側の八条界隈だったようです。
公園はふつうに地元の児童やカップルが気ままに遊んだり散策する芝生の一帯ですが、中に「朱雀の庭」という入場料が必要な庭園があったので入りました。写真はそのほんの入った直後の場所で撮った光景です。奥に進めばもっと違う風情があったかもしれませんが、時間が迫っていたので、これだけ撮って走って外にでてタクシーで新幹線の駅に向かいました。
清盛の邸宅のみならず、重盛や重衡邸があった一帯が、名前を聞いただけでは市民のためのありきたりの公園になっているようで、あまり期待はしていませんでした。が、この「朱雀の庭」に入って、かつての平家の方々の雅な思いがこの庭園にまとめられているのだとわかり、安堵しました。とても綺麗な庭園です。
http://homepage1.nifty.com/heiankyo/heike/heike36.html(「平安京探偵団」より西八条第址)
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