2008.9.30 源氏物語千年紀情報・・・横浜美術館「源氏物語の1000年―あこがれの王朝ロマン―」展
昨日、横浜美術館の「源氏物語の1000年―あこがれの王朝ロマン―」展へ行きました。東横線がみなとみらい線に乗り入れてはじめてです。今まで横浜美術館へ行くには東横線の終点桜木町駅でおり、ランドマークタワーを通過して・・・みたいなコースでした。
が、みなとみらい線直結になったら、みなとみらい駅でおりたらもう目の前。便利になりました。二枚目の写真の左の高いビルがランドマークタワー。右端下の四角い低い屋根が横浜美術館です。みなとみらい駅でおり、地上にでたときに見えた光景です。昨日は雨でランドマークタワーの最上階が雲で覆われていました。
「源氏物語の1000年―あこがれの王朝ロマン―」展は今までにないと思われるような雅やな展示でした。紫式部の肖像画の掛け軸が多数、主に狩野派による源氏絵の屏風がたくさん、そして最後の一室は現代の源氏物語関係の絵で、それが瀬戸内寂聴先生の単行本の表紙になった絵の屏風・・・・。最初の一室の由緒ある文化財、次のコーナーの写本関係などを通ったあとはもう、きらびやかな源氏物語世界そのものに突入です。
珍しい展示と思いました。これなら、源氏物語をこれから読みはじめようと思った方がご覧になったら、きっともう小説のなかの光景が目に浮かぶようになるでしょうね。今まで、国宝絵巻とか、貴重書の写本とか、そういう文化財や学術関係の視点でばかり展示を見るものと思ってましたので、とても新鮮でした。美術展は、「展示」なのです。展示は、感じることなんです。知ることばかりが目的ではないんだという原点を改めて考えさせられました。監修は瀬戸内寂聴先生。最後になってそれを知ってなるほどと思って帰りました。