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2008.10.30 国文学研究資料館「源氏物語 千年のかがやき」展に行きました!

Cad7soyr Ca69xr50_2 Cavct4p0  立川に今年移転した国文学研究資料館の源氏物語千年紀記念の特別展「源氏物語 千年のかがやき」展に行きました。

 移転前は品川区の戸越というところにあって、そこは私が幼児期を過ごした懐かしい場所でした。戸越公園という細川家の別邸の大名屋敷が公園になっているところです。思えば回遊式庭園が遊び場だったなんて、贅沢な話ですね。そこに孔雀がいた話は以前書きました。

 国文学研究資料館があったのはその公園と道を隔ててあった三井家の旧別邸。私が遊んだころは廃屋で鬱蒼とした池に覆いかぶさっていて、すさまじい光景のお屋敷でした。それがいつのまにか資料館になって、そして、時々図書を閲覧に通うようになって・・・。その度に子供の頃を思い出して懐かしかったのです。なので、立川に移転と聞いてがっかりしました。

 でも、今日は「千年のかがやき」展もありましたが、第一の目的は調べることがあって図書室を利用させていただきたかったんです。そうしたら、廃屋を再利用した狭くて使いにくい感じの図書室から一変して、超近代的に整って、とても利用させていただきやすくなっていました。近くにもなったし、これから時々伺うことになりそうです。

 「源氏物語 千年のかがやき」展は明日で終了ですがいいですよ。まだの方はどうぞ駆け込んでいらしてみてください。源氏絵の展示も充実していますが、私のような写本に興味を持っている者には貴重な展示です。先週一回行ったのですが、また見てきました。それにしても、源氏物語千年紀のおかげであちこちで写本を大分見ることができました。

 帰り道、モノレールの駅へ向かう途中、原っぱが逆光でかがやいていました。

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2008.10.29 今日の空の写真・・・朝日と金色の夕焼けと夜空

0032 101 153 今日は朝からずっと空が騒いでいました。騒ぐというのは私の造語です。どこか方向性のある、形状も質感もどこか際立っている、目立つ雲が吹き荒れるような空をそう表現しています。

 朝、まず目に入ったのが一枚目の写真にあるような鱗雲と楽譜の線のような細い雲の入り混じった空。昇る朝日が雲に溶けて拡散しています。6:30撮影。

 二枚目は夕焼け。金色の後光のような焼けが好きです。16:45撮影。この瞬間を過ぎると赤黒くなっておどろおどろしくなります。

 三枚目は夜。20:40の撮影です。夜の雲は不気味ですので今までブログに載せませんでした。でも、先日来、夜空がよく写るなんていってご紹介させていただいていますので、今夜も撮りましたよ! っていう気持ちで載せておきます。やはり不気味でしょ。低空が発光しています。時々、発光のなかで雲が湧きあがって坩堝のようになっているのが見えたりします。そういうとき、古事記にあるような「混沌」とか、映画の天地創造のシーンに立ち会っているような凄さを感じます。

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2008.10.28 夜空の写真撮影・・・

706152111148 708152042168 710221733017  オリンパスのカメディアで撮った夜空です。昨日書いたように、他のカメラではISO1600であっても真黒にしか写りません。どれくらい凄いかお見せしたくて、以前撮ったときのを引っ張り出してきました。このカメラを修理に出しているときに撮りたくなって別のカメラで撮ったのですがやはり真っ黒で、画像修整しても救えずに駄目でした。以来、型が古くなってもずっとこれを愛用。バージョンアップしても性能が変わらないといいなあとはらはらしています。かなり古くなって(2003年以来愛用)、そろそろ危ないかなあと危惧しているんです。

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2008.10.27 冬の星座「オリオン」がもう見えるんですね・・・

005  私が使っているオリンパスのカメディアは夜空がとてもよく写ります。別のカメラでISO1600が売りだったのでも真黒になってしまったのに、このカメラだと大丈夫・・・、別に1600にしているわけではありません。簡単に露出補正をしているだけ。なので夜空を撮る場合はもうこれ無しではいられません。

 この写真は24日深夜、というか日付が変わってすぐの25日1時頃の撮影です。空を見たらあまりに綺麗に星空が広がっていました。久し振りだなあ、こんなにたくさん星が見えるなんて・・・と感動して眺めてしまいました。星って、写すのは大変そうですが、結構カメラを向けるだけで写るので驚きます。もちろん、一眼レフで狙って素晴らしい宇宙のような夜空を撮る方とはまた雲泥の差がありますが・・・。でも、ちょっとシャッターを押すだけでオリオンを撮れるなんて、それだけで嬉しくなってしまいます。

 オリオン座って、夢がありますよね。誰でもオリオンにまつわる思い出があるのではないでしょうか。オリオンを見ると必ず思い出す・・・というような。

 今年もまたオリオンがくっきり見える季節になりました。

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2008.10.24 源氏物語千年紀情報・・・大和和紀さんの「源氏物語 あさきゆめみし」原画展

008■大和和紀「源氏物語 あさきゆめみし」原画展
開催期間: 11月26日~12月2日
場所: 大丸東京店美術サロン
概要: 「光源氏と姫君たち」をテーマに、「あさきゆめみし」の原画を展示
    あわせてトーク&サイン会、新刊本の販売
定員・事前申込: 一部要・1000名
料金: 無料
主催者: 株式会社グローバルマーケティング
問い合わせ:株式会社グローバルマーケティング 03-5404-8580

 源氏物語千年紀委員会のHP「イベントカレンダー」にあった情報です。TOPページには、「古典の日11月1日まであと9日」とありました。カウントダウンがはじまっているんですね。写真は源氏物語ミュージアムにて撮影しました第一室は撮影が許可されていて嬉しいですね。牛車を自分のカメラでこんなふうに撮らせていただけるなんて・・・!!

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2008.10.20 環七通り沿いのプラタナス・・・もう枯葉が・・・秋ですね!

A81020 A81020b A81020a  携帯画像で画質が粗くてごめんなさい。今朝の環七沿いの舗道にプラタナスの枯葉が落ちていました。綺麗だったので撮りました。ほんと、もう秋ですね。でも、枯葉はまだほんの一枚、二枚・・・で、樹木そのものはまだ三枚目のように青々しています。

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2008.10.19 源氏物語千年紀情報・・・聖徳大学の特別展「源氏物語千年紀 王朝文化の世界」

●聖徳学園創立75周年記念 特別展覧会「源氏物語千年紀 王朝文化の世界」展
   開催期間 2008/10/20~12/20
   場所 聖徳大学8号館ギャラリー(千葉県松戸市)
   概要 聖徳大学所蔵の「源氏物語」に関する資料の展示
   定員・事前申込 ―
   料金 無料
   主催者 学校法人東京聖徳学園
   問い合わせ 聖徳大学総務課 047-365-1111

 以下、朝日ニュースからの引用です。
  「源氏物語の写本 聖徳大 2008年03月07日
   ちょうど1000年前の平安時代にできたとされる源氏物語。紫式部が書いたオリジナル本は現存せず、後の人たちが筆で書き写した「写本」が100本ほどある。このうち「桐壺(きりつぼ)」から「夢浮橋(ゆめのうきはし)」まで、54帖(じょう)がほぼそろっているのが7本とされ、その中の1本を聖徳大(千葉県松戸市)が所蔵する=写真。59年、重要文化財に指定されたものだ。
 漆塗りのキリ箱に入った計32冊は、縦と横が約17センチ。表紙の一部に金銀箔(きんぎんぱく)の模様がわずかに残り、鎌倉時代の歌人、藤原定家の写本を受け継ぐ「青表紙本」と、河内守(かわちのかみ)だった源親行(みなもとのちかゆき)の写本を受け継ぐ「河内本」が混在する。
 「焼けこげた跡、水をかぶった跡が目立つ本もあり、応仁の乱(1467年)の火災を免れた本とも考えられる」。古典文学を50年近く研究している山口博・聖徳大教授は言う。焼失した青表紙本を、後に河内本で補ったため、混在した可能性がある。
 筆者は不明。だが、鎌倉中期の写本と推定される。近代に入って由緒ある古書店が引き継ぎ、吉田幸一氏(故人)が91年、シリーズ「古典文庫」の1作品として写し取り刊行した後、聖徳大の所蔵となった。

 おそらく、上記の写本が展示されるのでは・・・と思っています。但し、聖徳大へ行かれる方は松戸駅から降りたら行き方にご注意ください。以前行ったとき、ネットで検索した地図をもって行ったにもかかわらず、行けども行けども正門へたどりつけなくて四苦八苦しました。私の感が悪いにしても、もうお一方、おそらく同じ学会へいらっしゃる教授の方と思われる男性も同じように迷ってらして冷や汗・・・。私が先にあきらめて、駅へ戻って、近くの方に伺うと、「イトーヨーカ堂の中に入ってエレベーターで上へ昇ってから外へ出るんですよ」とのこと。あの教授の方はどうされたかしらと心配になって探しに行くと、その方も戻ってらしたのとお会いしました。それで、聞いたばかりの情報をお伝えしたら、「そうでしたか。行きつけないかと思った・・・」って、本当に汗を拭いてらっしゃいました(笑)。高低差のある場所に建っているんです。校舎が。エレベーターを出たら目の前に正門があってほっとしました。

 聖徳大学の写本はわかりませんが、『青表紙本源氏物語』と『河内本源氏物語』の混在については私見があり、興味をもっています。

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2008.10.18 後光のような夕焼けの写真

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2008.10.17 近藤富枝先生の王朝継ぎ紙「『源氏物語』―その愛とかなしみ―」展に行ってきました!

 近藤富枝先生の王朝継ぎ紙「『源氏物語』―その愛とかなしみ―」展へ行きました。う~ん、堪能・・・・・と満足しています。やはり、さすが、綺麗ですね。雅の絶頂です。

 今回は二つの新しい事をしました・・・とは近藤陽子先生のお話。一つは図録を作ったこと。そして、もう一つはガラスを使わないで生のままで展示したこと、だそうです。私も会場に入って、お作品がガラスの額に入っているのでなくパネルに貼られたり、そのままだったりと空気にじかにさらされて展示してあるのに接して驚きました。継ぎ紙はちぎった和紙をつないで一枚の作品にしてある訳ですから、空気に触れるということは湿度とかの影響を受けてぼこぼこする危険がありますよね。実際、お作品がそうなっていて、それがじかに感じられて、私などは感動したのですが、お作品のためには近藤先生方ははらはらされているのではないでしょうか。

 でも、素敵でした。源氏物語五十四帖が一枚ずつお作品になっているのです。寂しい巻では寂しい風情に、須磨では波の地紋が、華やかな巻はきらびやかに・・・と、それぞれ堪能です。御法の巻では国宝源氏物語絵巻の詞書がある料紙が復元されていました。凄い!ですね。

 こういう展覧会に伺う楽しみは販売コーナー。私は手紙を書くとき料紙に近い風情の便箋を使うのを楽しみにしています。結構、贈った相手の方から喜んでいただけてます。なので、奈良とか京都とかへ行くとお気に入りの便箋を誂えるのが大切な目的。でもそれも、種類を買い尽くして何か新しいものが欲しくなっていたところ。継ぎ紙の葉書は徳川美術館でも購入していますから買い足しできてよかったのですが、もう一つ、楽紙館さんが源氏物語千年紀ということで染めた料紙の便箋セットを新しく開発されていて、それが嬉しかったですね。

 それは、「光源氏の恋文」と題された箱入りで、数種類あって、私は「明石」というセットを買ってきました。縹色が主体のセットでした。

 解説では、「恋文に多く使われていた薄様は、和紙素材の楮、三椏、雁皮の中でも、プリンスと呼ばれる雁皮を原料としています。しかし、今の日本では雁皮はあまりに生産が少なく、高価にもなりました。そこで、何とか考えついたのが、ネパールのロクタです。ロクタは雁皮と同様、栽培ができません。自然生えです。里近くを採り尽くして、奥地へ、奥地へと採り進んでいます。そして、海抜2500mのネパール高原で素朴な王朝人に似通った人々によって、作られたのが、この紙です。先ず素材を染めるのに先染めを試み、そして後染めをやり、いややはり先染めをと、試行錯誤を繰り返すことにも、ネパールの人々はよく従いて来てくれました。しかし、ベストというにはまだまだです。ともあれこの辺で販売に踏み切ることにしました。1000年前の王朝の頃に身を置いて、銀嶺のヒマラヤ思いを馳せながら楽しくこの紙にお向かい下さいませ。」とあります。

 私も、こんなところであこがれの「ヒマラヤ」に思いを馳せられるとは思いませんでしたが、嬉しく使わせていただこうと思っています。近くのユザワヤに金砂子のセットを売っていますから、『料紙の作り方』など見てやってみようかな・・・なんて思っています。

 それにしてもネパールの紙っていいですよね。ずっと以前、池袋サンシャインのワールドフェアのコーナーにネパールの紙があって、そのあまりの手触りの素敵さに、和紙だったらとても高価で手がでないだろうなと思いながら、恐る恐る「おいくら?」って聞いたんです。そうしたら一枚何百円という単価。大きな紙だったんですよ。びっくりして、使う予定もないのに大量に買ってしまいました。まだどこかにしまったままになっています。出して染めてみましょうか・・・

 継ぎ紙展は明日までです。
●『源氏物語』―その愛とかなしみ―   王朝継ぎ紙による五十四帖  監修:近藤富枝
 会期: 10月14日(火)~19日(日) 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
 会場: 清月堂画廊 中央区銀座5-9-15 03-3571-2707
              地下鉄A5出口 松坂屋別館裏手

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2008.10.16 自然の造形・・・松島の写真

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 10月6日、夕刻の撮影です。雨が降っていたのでしっとり写りました。岩って凄いなあと思います。最後は船着き場に到着間際の五大堂のある島です。

 前回来たのは中学の修学旅行。瑞巌寺とか五大堂とか、懐かしいですね。でも、時間が過ぎていて瑞巌寺は閉門。奥の修行僧が籠った洞窟をまた見たかったのに残念です。あのときは仁王島まで周りましたが、今回は一人だったので節約して短いコースにしたら仁王島と会えませんでした 

 こういう急ぎ旅ばかりでなく、吉永小百合さんのポスターのような風情ある月を眺める旅もしたいですね。夕景も夜景も朝焼けも、宿泊しないと撮れません。仙台まで帰る列車を待つ松島海岸駅のホームで、夕方の勤行を告げる瑞巌寺の鐘の音を聞きました。しみじみと耳に響きました。

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2008.10.16 近藤富枝先生の王朝継ぎ紙「『源氏物語』―その愛とかなしみ―」展がはじまっていますので再掲します・・・

●『源氏物語』―その愛とかなしみ―
   王朝継ぎ紙による五十四帖  監修:近藤富枝
 会期: 10月14日(火)~19日(日) 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
 会場: 清月堂画廊 中央区銀座5-9-15 03-3571-2707
              地下鉄A5出口 松坂屋別館裏手

 王朝継ぎ紙はほんとうに美しくため息とともに見るしかないほどほれぼれします。ご存じの方はともかく、はじめての方は是非お出かけになってください。ほんとうに、これが日本文化なのだ・・・と思います。中世のわび・さびとはまた違った日本文化の世界です。

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2008.10.15 源融ゆかりの宮城県塩釜神社の写真

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2008.10.14 酒井駒子さんの絵の童話『赤い蝋燭と人魚』を読んで・・・

 仙台のメディアセンター一階のショップを見てまわっていて、ふと表紙の絵にひかれて童話の絵本を買ってしまいました。絵本なんて娘が成長して以来買っていませんから何十年ぶりでしょう・・・。もちろん、旅先だからという日常から離れた感覚でいたからこその行動ですが、酒井駒子さんの挿絵にドキッとして手が離せなくなり、そのままレジに並んでしまったのでした。

 この絵本は、有名な小川未明さんのお話に酒井さんが絵をつけたもの。現代風に文字を改めたりしてはいるようですが、文章はそのままとのことです。なのに、買ってしまいたくなるほどの新しさ、凄さ・・・・。一目で意識の深層へ童話の世界が入ってきてしまったようです。なんといっても主人公の人魚の赤ちゃんのときのや成長してからの少女のようすの愛らしさ。それに正反対の背後の光景の北の海や山の上の神社の絵の不気味さおどろおどろしさ・・・

 我が家では小学校のとき母が妹と私に『少年少女世界文学全集』というのを購入して、毎月一冊届いていました。到底嫌いな何冊かは除いて網羅して読んでいますから、「日本」のときにこの童話があったような。私はこの童話が大好きでした。

 でも、今度読み通してみて、「この話って、こんなに怖かったっけ・・・」と愕然としました。胸にずきんとおどろおどろしさが突き刺さって、一日中、というか、翌日になった昨日もまだ、そして、思い出して書いている今でさえも、印象の深さが消えないのです。酒井駒子さんの挿絵がそれほど素晴らしいということでなのでしょう。娘に聞くとすでに彼女たちの世代では周知の画家さんらしいです。

 が、それと同時に思ったのは、「これぞ、童話の効果なのだ」ということ。この童話はほんとうに無惨な残酷な世界です。赤い蝋燭とか人魚とかの言葉になんとなく惹かれて入ったらとんでもない・・・。最初拾った人魚の赤ちゃんを大切に育てていたお爺さん・お婆さんが、見せ物師に高額をつきつけられて目がくらみ、美しく成長した人魚の少女を売ってしまうのです。赤い蝋燭は売られていく少女が最後に赤い絵の具をぬりたくった蝋燭なのです。それまで少女は蝋燭に綺麗な絵を描いていたのでした。

 少女が売られていった夜、一人の女が蝋燭を買って山の上の神社に灯します。するとその晩大嵐になり、海はしけ、おそらく少女の乗った船も遭難しただろうということ。赤い蝋燭を買いに来た女は少女の母親でした。それから赤い蝋燭が神社に灯ると船が遭難するようになり、蝋燭は売れなくなり、しばらくしてその村自体がなくなってしまった・・・というお話です。

 読後、こんな不気味な話を子供に読ませていいのだろうかと疑問をもちました。でも、実際私は子供のときに読んでいるのです。文章はそのままというのですから、このままの話を読んでいたはずです。なのに、恐ろしいといって泣いた記憶はなく、逆に「この童話って好き・・・」なんて思ってずっとそのままでした。だから懐かしさもあって買ったのです。

 あまりに胸に食い込んでこの童話は離れないものですから、ずっと考えるはめになりました。そして、気がつきました。これこそが童話の効果なのだと。子供には恐怖感を与えたらいけないから綺麗で可愛い絵本だけを・・・というふうになったのはいつからでしょう。赤ずきんちゃんのお話も、最後が残酷だからと改ざんされたといいますし、ほんとうのグリム童話なんかとても怖い世界だそうです。なのに、現代の傾向といえば明るく楽しい、可愛い世界・・・

 胸にこたえたまま時間を過ごしていて気がつきました。この世界に比べたら、この少女の身に起こった不幸に比べたら、今の自分の境遇はなんて明るいんだろう、怒りや悩みがその時々にあるとしても、それに比べたらなんて他愛ないんだろう・・・って、そう思えるんです。一応私にも日常のなかで抱えている問題の重さってありますよね。けれど、その重さの、童話の読む前の重たさと、読後の軽さ・・・そのあまりの違いに気がついたとき、私は凄い世界を潜り抜けたんだって気がつきました。

 童話は疑似体験なのです。子供のときに例えばこの蝋燭の人魚のような不幸を疑似体験しておけば、その後の、例えば友達とのケンカも、学校での悩みも、みんな、「それほどではないんだ!」って思えるんです。些細なことでの挫折なんかしないで済みます。たぶん、この疑似体験なく育ったら、人生の様々な問題にそのときそのとき深刻になってしまうでしょう。

 童話が綺麗なもの、可愛いものであればいい・・・みたいな感覚で絵本を選んでいたら大変なことになるのだと思ってしまいました。酒井駒子さんの絵の少女が今も私の胸に居座ってやみません。http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4039651006/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books

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2008.10.12 玉川上水の秋・・・おはぐろトンボと紫式部の実

036 037 033  気がつくともうすっかり秋なんですね。ここのところ忙しくばかり過ごしていて、秋の感覚を忘れるところでした。今日、たまたま玉川上水べりを歩いたらススキの穂が輝いているのが目に入って、カメラをだして撮ろうとしたら、その下におはぐろトンボが黒い翅をゆっくりと開いたり閉じたりしていました。

 おはぐろトンボって、「お羽黒」なんでしょうか。今の今まで私は「お歯黒」だとばかり思っていました。お歯黒のように黒い翅のトンボだとばかり。「おはぐろ」って打ったら羽の方で変換されてびっくり。はじめて気がつきました。どちらともとれますね。

 ここ上水のある地は水があるからでしょうか、おはぐろトンボを時々みかけます。我が家の庭にも毎年一匹おはぐろトンボが来て飛びます。今年も来ました。同じトンボっていうわけないですよね。でも、毎年必ず一匹だけ来るんです。親子代々本能で引き継がれてくるのでしょうか・・・

 民家の塀から紫式部の実がたわわに実って垂れていました。ちょうど日差しがいい場所で、とても艶やかでした。上水べりには葛の花がよく観られます。今年はまだなのか、今日はみかけませんでした。また咲いたら撮ってきますね。

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2008.10.11 今日の夕焼け雲はかなりまがまがしく・・・

083 101  西発生の放射状の雲が焼けました。ごつごつした溶岩焼けのような現象をレリーフ焼けといいます。かなり不気味です。最初は一枚目のように金色でまばゆく美しいのですが・・・。17:16と17:19の撮影。たった3分でこんなに変わります。撮りにでるときも、窓からようすを見ていてまだ早いかなあと思いつつ歩いて行ったのですが、みるみる焼けてきて結局ちょうどいい時間でした。のんびりしてたら間に合わないところでした。

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2008.10.10 金色に輝く早朝の巨大な帯雲

051 045 057  早朝5:45頃、巨大な丸太のような形状の帯雲が発生していて、見事に金色に焼けて輝いていました。こんなに太い帯雲を見たのははじめてで圧巻でした。金色も荘厳としかいいようのない輝き。目を離せませんでした。

 上二枚は東を渡る金色の帯雲。三枚目は北東の空です。太い帯雲はその雲に向けて延びていて、吸い込まれるようにして一体になっていました。

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2008.10.9 宮城県美術館リニューアルオープン記念の【静物画の秘密展】は素敵でした!

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 仙台市にある宮城県美術館が10月7日にリニューアルオープンして、その最初の記念展がウィーン美術史美術館収蔵の「静物画の秘密展」です。これは先日まで東京は六本木の国立新美術館で開催していたものですが、私は「鎌倉の源氏物語写真展」の準備で時間がとれず逸していました。それで、仙台に来たついでにちょうどいいので行ってきました。

 メインは、日本初公開のベラスケス「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」という肖像画。これはとっても可愛くて、薔薇色の衣装の「薔薇色」がとても奥床しくて素敵で、涙ぐみそうになるほどでした。なんて可愛い王女さま・・・、3歳だそうです。ベラスケスはこの王女の肖像画を4枚だったか5枚だったか確実ではありませんが描いていて、これはその最初の作だそうです。テレビでマルガリータ王女の一生を見ていて、肖像画もお見合い写真のような意味をもっています。なんと、王女は産まれたときからもう結婚する先が決まっているという人生だったのです。そんなことを考えながらこの絵を見ると、感慨深くしか思えませんでした。

 もう一枚、私には好きな絵があって、それがヤン・ブリューゲルの「青い花瓶の花束」。以前から好きで絵葉書も持っていましたが、今回解説を読んで驚きました。この絵には100種類を越す花が描かれていて、すべてブリューゲルが実際に写生したもの。空想の産物の花ではないんです。珍しい花も多く、それを見るためには遠くの旅行も辞さなかったそうです。それら写生の花をキャンバスのなかで活けて構成して描いたものがこの絵。本物の植物ですから、開花時期が全部違います。なので、花は本物でも、この絵のようにすべてが一緒に開花している光景などありえず、それはもう桃源郷。絵は絵として単に素晴らしいだけでなく、この「有り得ない光景が実際の花で構成されている」という不可思議さには圧倒されました。

 写真上三枚が宮城県美術館。三枚目は曲水の宴ができそうなゆるやかなカーブに目を奪われました。さすが歴史ある仙台・・・といった感じです。この美術館にはカンディンスキーの作品が数枚収蔵されていて、カンディンスキーのあの見事な抽象画に至る経緯がその数枚でわかります。それは常設展にあり、そこにはミュシャやロートレック、シーレなども。巨大な展覧会というのでなく、こじんまりした常設展でこういうとびきりの作品を味わえる贅沢なひとときでした。
http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/ja/main/

 写真下二枚は仙台市内の「せんだいメディアテーク」です。ガラス貼りのビルの中には図書館もあり、仙台って進んでる・・・といった驚きの空間です。

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2008.10.8 ノーベル物理学賞・化学賞のご受賞おめでとうございます!!

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 昨日ノーベル物理学賞に、今年は日本の南部陽一郎・米シカゴ大学名誉教授、日本学術振興会の小林誠理事、京都産業大学の益川敏英教授の三人の方の受賞が決まりました。

 と、思ったら、今日また今度は化学賞に下村脩・米ボストン大名誉教授がご受賞とのニュース。こんなにたくさんの方が一挙に・・・なんて驚きました。

 物理学賞というと私には懐かしい思い出があります。中学のとき、『旅人』を拝読して以来、私は湯川秀樹先生の大ファンでした。もしかしたら、たぶん、はじめて熱狂した「哲学者」・・・、人生の指針になった人・・・かもしれません。もうほんとうに「好き」でした。物理ではなく、文学で、哲学で・・・

 その後、高校になって朝永振一郎先生が同じく物理学賞を受賞され、湯川先生からの繋がりで迷うことなく、というよりわくわくして『量子力学的世界像』と『鏡のなかの世界』を刊行されるとすぐ買い求めて熱中して読みました。

 私は物理や数学は苦手です。でも、これらの方々のご著書は物理や数学といった範疇を超えて、とても温かい人間の世界で、そこに研究や発見の楽しみが語られているんです。量子の世界など、読んでわかったつもりでも、ほんとうは何もわかっていないと思います。だって、朝永先生の「光子がどうとか・・・」なんて、図解されてわかったところでその出入りがわかっただけ。何の意味も私にはありません。なのに楽しいのは、先生方の探究心のそれはそれは人間的なこと! その一事に尽きますよね。

 ここで数学と挙げたのは、同じく高一のときに、やはり夢中になっていた小林秀雄氏が数学者の岡潔先生と対談されて、その『人間の建設』というご本にそれは深く啓蒙された記憶があるからです。

 これらの方々のご著書には、どんな文学者にも劣らないというより、もしかしたらどんな文学者よりも熱い文学魂がある・・・と私は思っています。

 最近、それを感じたのは網野善彦先生で、網野先生のご著書も夢中になって網羅して拝読しました。新聞だったと思いますが、詩人の荒川洋治氏が「どんな文学者よりも熱い文体」「面白い」と絶賛されていましたが、何かにとりつかれて探究する方の文章って、どうしてこんなにいいんでしょう。

 そんなことを思っていた時期がありました。久々の物理学賞ご受賞のニュースで懐かしくそんなことを思い出しました。

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2008.10.7 陸奥の歌枕【末の松山】と【沖の石】の写真

 昨日先に文字のみにてご紹介させていただいた【末の松山】と【沖の石】の写真をアップします。残念ながらそこは二つとも住宅地の中。角度によっては現代の家屋が写り込んでしまうので構図には限界がありました。特に【沖の石】は、石をアップにして撮ったのでは全貌の不可思議さが出ないのですが、仕方ありません。それと、奇岩の山のそちらこちらに空き缶が投げ込まれていて、いい構図と思うと空き缶が入る・・・入らないようにするにはその構図をあきらめなければなりませんでした。訪問者が稀とはいっても日本文化の中心ともいえる「歌枕」なのですから、定期的に空き缶くらいは拾っておいていただきたいですね。

 今回は重いのを覚悟に一眼レフをもって行きました。八月に源氏物語千年紀に向けて鎌倉の源氏物語を紹介させていただく写真展をしました。それは30年近く取材で撮り溜めた写真を時系列に並べたもの。写真展をするつもりなどまったくない資料用でしたので、気軽にもって歩けるコンパクトカメラで撮ったものばかりです。展示用に焼こうとしたら、フィルムカメラの時代のは問題なかったのに、いわゆるデジカメのは画素数が足りないんです。A4で展示しましたが、やっとのサイズです。今後また写真展をする予定はなくても、いつまた何があるかわからないと思ったら、これからはきちんと一眼レフで撮っておこうと思いました。時代が変わるといろいろ思いがけないことが起きますね。フィルムカメラで修錬した身には、デジカメに慣れるまで四苦八苦です。

 でも、歌枕っていいですね。全国を行脚しながら歌枕を巡って歩いた西行の気持ちがわかる気がしました。病みつきになりそう。気がつくとまた何十年後かに歌枕の写真展をしているかもしれませんね。前置きが長くなって済みません。では写真をご覧ください。

■末の松山(上四枚)・・・老木の木肌には見事な苔が。息を呑む美しさでした。
■沖の石(下五枚)・・・ほんのわずかな一画ですが、さながらそこは奇岩でできた海浜の岩場。不思議な光景です。最後が全景です。正面ではなく背後から撮っています。

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2008.10.6 陸奥の歌枕「末の松山」「沖の石」を見てきました。

 仙台に来ています。明日の用があって、今日は時間があったので、仙台周辺でどこか行きたい場所はないかと探したら、歌枕で有名な「末の松山」と「沖の石」が気軽に行ける距離とわかったので行ってきました。

 ほんとうはモバイルPCを持って来ていて、写真をアップする予定だったのですが、このPCは先日再インストールしていて、入っているとばかり思っていたフォトショップがまだ消えたままになっていました。それで画像処理ができないので、写真のアップは明日、帰宅してからにします

 なぜ歌枕かって、その発端から書きますね。夏に『西行 歌枕―その生涯と名歌の舞台を旅する―』という写真が主体の綺麗な雑誌を購入して見ていました。マガジン・マガジン社のSUN-MAGAZINE-MOOKシリーズです。

 実は私、西行をあまり好きではありませんでした。男の方から見ればカッコいい生涯でしょうけれど、絵巻にある「とりすがる家族を蹴り飛ばして」まで出家して去っていく男って、女の側からみたら、勝手でしかないと思いません? それがあるので、「花の下にて春死なん」なんて詠まれると反発が先にたって、どうしても素直になれませんでした。

 なのにどうしてこの冊子を買ったかというと、写真が満載で、それが全国津々浦々を旅した西行の歌枕の写真だから、西行抜きに歌枕の入門書として気に入ったんです。で、最初から読みました。そうしたら、西行の出家前の青年期から、出家して年老いて亡くなるまでの生涯を順にたどったものですから、西行その人が理解できて、以前ほど嫌いではなうなりました

 私が嫌いだったのは若いときの西行・・・、歌人として円熟したのは晩年の西行・・・、同じ西行でもじつは同じ人物ではないんです。そこを区別して歌を読まなければならないのに、私は混同してしまっていたんです。若いときの消してしまいたい記憶って、誰にでもありますよね。それを晩年まで引きずっていっしょくたに同じ人物として評価されてはたまりませんよね。若いときの罪は許さなくては・・・? でも、西行の崇徳院を偲んで讃岐を訪ねた西行は昔から好きでした。それと、待賢門院璋子を慕っていること・・・。

 で、この冊子によって導かれた歌枕の地への魅力がありますから、仙台に来ることになってまたこの冊子を取り出しました。陸奥の歌枕には何があるかしら・・・と。知っている分には松島とか平泉とか思い浮かびますが、今の私には新鮮味がないし・・・とページを繰っていたら目に留まったのが「末の松山」と「沖の石」でした。目を疑いました。こんな有名な歌枕に気軽に行けるなんて・・・と。

 仙台から石巻へ向かう仙石線に乗ると、途中、塩釜を経て多賀城があります。その先が松島で、終点が石巻です。塩釜は源融のゆかりの地ですから、ここにも惹かれました。「末の松山」と「沖の石」は、多賀城駅で降りて多賀城址とは線路をはさんで反対側にありました。あまりに有名で昔から馴染んでいた歌枕の地。それを現実にまのあたりにしている感覚って、不思議でした。ちょっと形容のしようのない感動です。『西行 歌枕』によりつつ説明させていただきます。

■末の松山
清原元輔が詠んだ「契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波こさじとは」で有名です。清原元輔は清少納言の父。この地を襲った津波も決してこの山を越えることができなかったという言い伝えから、「あってはいけない」「心変わりしない」という気持ちを詠む歌枕になったという。
http://www.city.tagajo.miyagi.jp/monosiri/bunkazai/sisitei/mo-bu-si-suematu.html

■沖の石
二条院讃岐の「吾が袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らぬかわく間もなし」で有名です。(私の記憶している歌は「人こそ知らね」ですが、いろいろあるようですね。)「磯辺の石は波が引けば見られるが、沖にある石は人に見られることはない」という意味から、届かぬ恋心を歌う歌枕、だそうです。これは住宅地のなかにぽっかりあって、鉄柵で囲まれたその中はまるで海浜の岩場。藤壺のような苔みたいなものが張り付いた、まさに海中にある石がこんもり山になっているんです。とても不思議としかいいようのない光景でした。ちょうど雨が降っていて石が濡れているのも絶好の風情でした。
http://www.city.tagajo.miyagi.jp/monosiri/bunkazai/sisitei/mo-bu-si-okinoi.html

 明日は宮城県美術館のリニューアルオープンの日です。企画展は「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密」展。これは先日東京は六本木の新美術館で開催されていたものの巡回展です。日本初公開のベラスケス「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」が素敵です。この美術館はカンディンスキーの所蔵で知られていて、それは常設展。明日、訪ねる予定にしています。

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2008.10.3 白萩が咲きました!

010 014  萩の花が大好きです。源氏物語の植物ではよく一筆箋などに10月の花として萩が描かれますよね。桜などのように目を奪われるあでやかさとは別の、まったくの源氏物語の風情の萩。一筆箋でも購入していて、毎年10月になると使うのを楽しみにしています。源氏物語絵巻の影響です。

 萩には木の種類の夏萩と、草の種類の秋の萩があって、宮城野萩は草萩なんです。夏萩は花が終わっても木はありますが、草萩は冬になると枝からして何もなくなってしまうんですね。花は同じなのに不思議です。あじさいみたいに毎年冬のあいだはそこに埋もれていることもわからないのに、ちゃんと芽がでて茂って、秋にはたわわに垂れて、花を散らして、風情を醸し出してくれます。でも、私の家の庭は半日陰で、萩もそんなに溢れるようには咲いてくれません。だから、こんなに小さな一枝でも、咲くと嬉しいんですよ。

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2008.10.2 源氏物語千年紀情報・・・朝霞市博物館【平安王朝―源氏物語の時代―】展

009_2  朝霞市博物館の【平安王朝―源氏物語の時代―】展をご紹介させていただきます。横浜美術館に行ったときにチラシがあって、あまり綺麗なのでいただいてきました。源氏物語千年紀の今年はもうほんとうにたくさん関連企画がありますが、こんなになよやかに美しいチラシはなかったような・・・、素敵と思います。

■朝霞市博物館
朝霞市岡2-7-22
048-469-2285bunkazai@city.asaka.saitama.jp

交通のご案内
東武東上線朝霞台駅下車徒歩約15分
JR武蔵野線北朝霞駅下車徒歩約15分
市内循環バスわくわく号内間木線博物館前下車徒歩約1分、
根岸台線博物館入口下車徒歩約5分

■【平安王朝―源氏物語の時代―】展
会期: 10月11日(土)~11月24日(月・祝) 9:00~17:00
休館日: 10月/14日・20日・27日 11月/4日・10日・17日
入場無料
◆講演会「摂関政治と源氏物語」
日時: 10月19日(日) 午後1:30~3:30
講師: 倉本一宏氏(駒沢女子大学教授)
申込受付:9月25日より電話・窓口にて先着順
◆講演会「平安王朝の女と男」
日時: 11月2日(日) 午後1:30~3:30
講師: 服部早苗氏(埼玉学園大学人間文化科長)
申込受付: 10月11日より電話・窓口にて先着順
◆講座「源氏物語の装束―女房装束着装・解説―」
日時: 11月22日(土) 午後1:30~4:00
講師: 高田倭男氏(高田装束研究所所長)
申込受付: 往復葉書に「郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号」を明記の上、朝霞市博物館「源氏物語の装束」係へ。11月1日必着。1枚で2名まで申込可。二人希望の場合は同行者の詳細も明記のこと。
◆連続講座「王朝文字を愉しむ」
日時: 10月23日、11月6日、20日(木)【連続3回】 午後1:30~3:30
講師: 赤澤由美子(当館学芸員)
申込受付: 9月25日より電話・窓口にて先着順
◆体験講座「王朝の遊び」
日時: A・・・10月26日(日) 午後1:30~3:30
     B・・・11月8日(土) 午後1:30~3:30
講師: 高橋浩徳氏(大阪商業大学アミューズメント産業研究所研究員)
対象: A・・・小学4年生~中学生
     B・・・一般(高校生以上)
申込受付: 電話・窓口にて。申込多数の場合は抽選。A、10月12日〆切。B、10月25日〆切
◆体験コーナー「平安王朝の遊びを体験しよう!」
日時: 11月14日(金)~16日(日)【3日間】 午前9:30~正午、午後1:00~4:30
事前申込不要
◆ギャラリートーク
期日: 10月13日(月・祝)、11月24日(月・祝) 午後1:30~2:30
講師: 赤澤由美子(当館学芸員)
事前申込不要

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