2008.10.9 宮城県美術館リニューアルオープン記念の【静物画の秘密展】は素敵でした!
仙台市にある宮城県美術館が10月7日にリニューアルオープンして、その最初の記念展がウィーン美術史美術館収蔵の「静物画の秘密展」です。これは先日まで東京は六本木の国立新美術館で開催していたものですが、私は「鎌倉の源氏物語写真展」の準備で時間がとれず逸していました。それで、仙台に来たついでにちょうどいいので行ってきました。
メインは、日本初公開のベラスケス「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」という肖像画。これはとっても可愛くて、薔薇色の衣装の「薔薇色」がとても奥床しくて素敵で、涙ぐみそうになるほどでした。なんて可愛い王女さま・・・、3歳だそうです。ベラスケスはこの王女の肖像画を4枚だったか5枚だったか確実ではありませんが描いていて、これはその最初の作だそうです。テレビでマルガリータ王女の一生を見ていて、肖像画もお見合い写真のような意味をもっています。なんと、王女は産まれたときからもう結婚する先が決まっているという人生だったのです。そんなことを考えながらこの絵を見ると、感慨深くしか思えませんでした。
もう一枚、私には好きな絵があって、それがヤン・ブリューゲルの「青い花瓶の花束」。以前から好きで絵葉書も持っていましたが、今回解説を読んで驚きました。この絵には100種類を越す花が描かれていて、すべてブリューゲルが実際に写生したもの。空想の産物の花ではないんです。珍しい花も多く、それを見るためには遠くの旅行も辞さなかったそうです。それら写生の花をキャンバスのなかで活けて構成して描いたものがこの絵。本物の植物ですから、開花時期が全部違います。なので、花は本物でも、この絵のようにすべてが一緒に開花している光景などありえず、それはもう桃源郷。絵は絵として単に素晴らしいだけでなく、この「有り得ない光景が実際の花で構成されている」という不可思議さには圧倒されました。
写真上三枚が宮城県美術館。三枚目は曲水の宴ができそうなゆるやかなカーブに目を奪われました。さすが歴史ある仙台・・・といった感じです。この美術館にはカンディンスキーの作品が数枚収蔵されていて、カンディンスキーのあの見事な抽象画に至る経緯がその数枚でわかります。それは常設展にあり、そこにはミュシャやロートレック、シーレなども。巨大な展覧会というのでなく、こじんまりした常設展でこういうとびきりの作品を味わえる贅沢なひとときでした。
http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/ja/main/
写真下二枚は仙台市内の「せんだいメディアテーク」です。ガラス貼りのビルの中には図書館もあり、仙台って進んでる・・・といった驚きの空間です。







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