2008.10.17 近藤富枝先生の王朝継ぎ紙「『源氏物語』―その愛とかなしみ―」展に行ってきました!
近藤富枝先生の王朝継ぎ紙「『源氏物語』―その愛とかなしみ―」展へ行きました。う~ん、堪能・・・・・と満足しています。やはり、さすが、綺麗ですね。雅の絶頂です。
今回は二つの新しい事をしました・・・とは近藤陽子先生のお話。一つは図録を作ったこと。そして、もう一つはガラスを使わないで生のままで展示したこと、だそうです。私も会場に入って、お作品がガラスの額に入っているのでなくパネルに貼られたり、そのままだったりと空気にじかにさらされて展示してあるのに接して驚きました。継ぎ紙はちぎった和紙をつないで一枚の作品にしてある訳ですから、空気に触れるということは湿度とかの影響を受けてぼこぼこする危険がありますよね。実際、お作品がそうなっていて、それがじかに感じられて、私などは感動したのですが、お作品のためには近藤先生方ははらはらされているのではないでしょうか。
でも、素敵でした。源氏物語五十四帖が一枚ずつお作品になっているのです。寂しい巻では寂しい風情に、須磨では波の地紋が、華やかな巻はきらびやかに・・・と、それぞれ堪能です。御法の巻では国宝源氏物語絵巻の詞書がある料紙が復元されていました。凄い!ですね。
こういう展覧会に伺う楽しみは販売コーナー。私は手紙を書くとき料紙に近い風情の便箋を使うのを楽しみにしています。結構、贈った相手の方から喜んでいただけてます。なので、奈良とか京都とかへ行くとお気に入りの便箋を誂えるのが大切な目的。でもそれも、種類を買い尽くして何か新しいものが欲しくなっていたところ。継ぎ紙の葉書は徳川美術館でも購入していますから買い足しできてよかったのですが、もう一つ、楽紙館さんが源氏物語千年紀ということで染めた料紙の便箋セットを新しく開発されていて、それが嬉しかったですね。
それは、「光源氏の恋文」と題された箱入りで、数種類あって、私は「明石」というセットを買ってきました。縹色が主体のセットでした。
解説では、「恋文に多く使われていた薄様は、和紙素材の楮、三椏、雁皮の中でも、プリンスと呼ばれる雁皮を原料としています。しかし、今の日本では雁皮はあまりに生産が少なく、高価にもなりました。そこで、何とか考えついたのが、ネパールのロクタです。ロクタは雁皮と同様、栽培ができません。自然生えです。里近くを採り尽くして、奥地へ、奥地へと採り進んでいます。そして、海抜2500mのネパール高原で素朴な王朝人に似通った人々によって、作られたのが、この紙です。先ず素材を染めるのに先染めを試み、そして後染めをやり、いややはり先染めをと、試行錯誤を繰り返すことにも、ネパールの人々はよく従いて来てくれました。しかし、ベストというにはまだまだです。ともあれこの辺で販売に踏み切ることにしました。1000年前の王朝の頃に身を置いて、銀嶺のヒマラヤ思いを馳せながら楽しくこの紙にお向かい下さいませ。」とあります。
私も、こんなところであこがれの「ヒマラヤ」に思いを馳せられるとは思いませんでしたが、嬉しく使わせていただこうと思っています。近くのユザワヤに金砂子のセットを売っていますから、『料紙の作り方』など見てやってみようかな・・・なんて思っています。
それにしてもネパールの紙っていいですよね。ずっと以前、池袋サンシャインのワールドフェアのコーナーにネパールの紙があって、そのあまりの手触りの素敵さに、和紙だったらとても高価で手がでないだろうなと思いながら、恐る恐る「おいくら?」って聞いたんです。そうしたら一枚何百円という単価。大きな紙だったんですよ。びっくりして、使う予定もないのに大量に買ってしまいました。まだどこかにしまったままになっています。出して染めてみましょうか・・・
継ぎ紙展は明日までです。
●『源氏物語』―その愛とかなしみ― 王朝継ぎ紙による五十四帖 監修:近藤富枝
会期: 10月14日(火)~19日(日) 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
会場: 清月堂画廊 中央区銀座5-9-15 03-3571-2707
地下鉄A5出口 松坂屋別館裏手


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