2008.12.28 もう盆栽の紅梅の花が咲いています!
高さ30センチもない「小さな大木」です。枝ぶりがとっても素敵だったので買った盆栽。毎年咲いて目を楽しませてくれています。
この時期は例年だとたくさん蕾がついて開花が楽しみな頃。そして、そこにメジロとか小さな鳥たちが来て蕾をつついて食べてしまうので、鉢を避難させなければならない時期のはず。なのに今年は・・・
ご覧のようにもう満開に近い状況。暖冬っぽい日が続きましたが、例年に比べてそんなとは思っていなかったので不思議です。でも、梅っていいですね。私は風情あって大好きです。
与謝野晶子訳の『源氏物語』に親しんでいた高校生の頃、全文の中から梅について書かれている文章をずらっと書き出して、各文章の見出しに自分で作った梅のマークを付して、悦にいっていました。枚数にして数枚だったでしょうか。今でも探せば古い思い出の箱に入っているのではないでしょうか。白い便箋にBicのボールペンの赤と黒を使い分けて、全部手書きしましたから、記憶に鮮やかです。手書きっていいですよね。実は、午後の授業の退屈な時なんかにこっそり書き進めていました(笑)
『源氏物語』の梅の描写といえば、何といっても紫の上の自分の命がもう長くないのを悟って、お孫さんの幼い匂宮を呼び、「この梅が咲いたらおばあさんの私を思い出してね」と話して聞かせる場面が胸を打ちます。まだ2,3歳(?曖昧ですが・・・)の幼いながらも事の重大さを感じて匂宮が涙ぐむんです。その可愛らしさ。後年成長して浮舟を悩ます事になっても、その描写が胸にあるから心からは憎めない。というか、紫の上に免じて許さざるを得なくなってしまう・・・といったような感じです。
追記:今朝、ヒヨドリが来て蕾をついばんでいました。残っていた蕾はほぼ全滅です。メジロは無実かも・・・、ごめんなさい。
織田百合子のHP http://www.odayuriko.com/