2009.1.30 平等院鳳凰堂壁画に頼通の姿が描かれていたそうです!!
1月24日読売新聞朝刊に、「平等院鳳凰堂壁画」に頼通の姿が描かれていたとのニュースが報道されていました。以下、詳細です。
平等院鳳凰堂(京都府宇治市)の本尊・阿弥陀如来坐像の背後にある壁画「仏後壁」(国宝)が、1053年の創建とほぼ同時期に描かれたことが初の本格調査で分かった。
平等院は制作時期と画題から、創建した藤原頼通が「浄土往生を祈る気持ちと、一族の繁栄を願う思いを、壁画に託したのでは」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090123-OYT1T01043.htm
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009012300199&genre=M2&area=K00
宇治平等院は藤原道長の別業だったのを頼通が相続し、ちょうど末法の世到来の不安な時代でしたので頼通が寺院として創建したものです。そこに頼通の姿があっても不思議はないですね。
『源氏物語』で宇治の夕霧の山荘が平等院をモデルにしたものとされます。夕霧は光源氏からこれを譲り受けました。つまり、光源氏は道長、夕霧は頼通、ということになりますよね。紫式部が仕えた道長。そして彼女の書いた『源氏物語』。そこに登場する夕霧が頼通っぽくても当然。頼通は真面目で、そこも夕霧と似ていますね。
宝塚公演「夢の浮橋」を観に行くので、とりあえずあら筋を再確認しておこうと瀬戸内寂聴さん訳の宇治十帖を読んでいますが、薫と大君・中の君まで進んで、浮舟が登場しはじめたら、とても安穏とした気持ちでは読んでいられなくて止めてしまいました。私はむかしから大君が好きで、ここまではいくら読んでもいいのですが、浮舟は辛い・・・。観劇で、リアルタイムに劇の中で堪能することにします。浮舟は本文で読みましょう。(筋よりも文章の運びに集中することにして!!)
・・・ということは、小説は八の宮の姫君たちで充分ものになるけれど、舞台やドラマにするには浮舟のような筋の激しさがないと駄目ということ? 出先統監督のアニメ「Genji」の作りも含めて、いろいろ府に落ちたり・・・、「花の蹴鞠」執筆中なので目下すべてが勉強中です。
織田百合子のHP http://www.odayuriko.com/