2009.1.2 密教の新春のお護摩・・・
武蔵野市吉祥寺にある安養寺さんでは毎年年の改まる1月1日0時から新春の護摩祈祷を修されます。申し込むとお札に「家内安全」とか「身体健全」「心願成就」などの願い事を書いてお護摩の火をくぐらせて一年の望みを叶えてくださいます。
写真は今年のもの。この地に越して来てのある年、年越し寸前の時間帯に吉祥寺の街を歩いていたとき、どこからか除夜の鐘が鳴り響いてくるのに気がつき、たどって行って安養寺さんにたどりつきました。それから毎年主人と私はお詣りに行って、お護摩を焚いていただいたお札を持ち帰るのが習慣になっています。密教儀礼は寺院の奥深くで行われて、一般の人の目にすることは敵わないように思いがちですが、こんな身近に拝することができるなんてと、内心今も奇跡のように思い毎年楽しみに伺います。
写真は上から、①始まったばかりの室内。左に並んだ方々が朗々とお経を読み上げてくださいます。②実際に火を焚かれる導師様は一段高く座られて修されます。最初小さかった炎がだんだん高くあがってゆらゆらと揺らめきます。写仏でお不動様を描いたとき、背後に火焔を描きました。私はこの炎を見るといつもお不動様の火焔を思います。右にいられる僧侶の方の手だけが写っていますが、持っていられるのが私達が申し込んだ祈祷のお札です。ここでこれを火にかざして下さるのです。
安養寺さんでは最初に書いたように除夜の鐘を鳴らします。それが、一般の人が衝かせていただけるんです。大晦日の深夜11時半頃にはもう長い列ができて順番を待っています。最近では外人さんのお姿を見ることが多くなりました。これこそ日本文化の体験ですね! 0時直前にお護摩を焚かれる僧侶の方々が一列になってこの鐘楼に昇られ、一周して儀式をされます。それから一般の人が衝く出番となります。僧侶の方々は一列のまま庭内を通ってお護摩祈祷の場へと移動され、0時からお護摩がはじまります。もし来年行かれるなら、この鐘楼の儀式に間に合うよう行かれることをお勧めします。最後の写真は鐘楼の前の篝火です。
織田百合子のHP http://www.odayuriko.com/