2009.1.3 篝火の炎・・・
安養寺さんのお護摩に行ったときに境内に焚かれていた篝火です。
篝火って、本当に好きです。源氏物語などの舞台には欠かせないし、以前書いた「白拍子の風」という小説では、平家の公達の催す宴会に招かれた銀嶺姉さまを、暗い庭から篝火の炎越しにじっと見守りながら警護の務めをする若い武士が恋の炎を掻き立てられるという設定をしました。
百人一首では、大中臣能宣に「御垣守(みかきもり)衛士(えじ)の焚く火の夜は燃え昼は消えつつものをこそ思へ」があります。なんと暗い情景の中に赤々と燃える恋の火でしょう。一度覚えたら忘れられない情景。この一首のイメージで私の「白拍子の風」の銀嶺姉さまの運命は決まりました。「白拍子の風」は私のもう一つのブログ「ゆりこの銀嶺日誌」に載せてあります。
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織田百合子のHP http://www.odayuriko.com/