2009.5.3 明星山麓の翡翠峡・・・小滝川の巨大な石
再掲かも知れませんが、画像データの整理をしていたら出てきたので載せますね。
正確な記録がうずもれてしまっているのでうろ覚え・・・、間違っていたらごめんなさい。ただ、これは明星山の真下を流れる川の中で撮ったということだけは事実です。それが、小滝川だったような・・・。日本海に流れ込む姫川の支流です。
明星山はロッククライミングの聖地です。その真下に、小滝川の翡翠峡はあります。翡翠は緑色ですが、アルビタイトという真っ白な原石の中に埋もれています。通常、割ってみないと中に翡翠があるかどうかわからないのですが、この石は表面が剥落していて、中の翡翠が絵巻を広げたように見えていました。素敵でした。
この写真を撮るために、私は川の中に入ったのですが、足首までつかりながらの撮影で、川のなかの石と石を伝って歩くことの不安定なこと!! この写真を撮った直後、ぐらっと、踏んでいた石がひっくりかえって、私も川のなかにドボン! ニコンのカメラは思いきりレンズの鏡胴を石にぶつけるし、私は膝を打って血は出るし・・・で、大変でした。なにより悔やまれたのは、せっかくここまで撮りに来たのに、カメラが壊れてはどうにもならない・・・。翌日は糸魚川市の青海川へ回る予定だったのに・・・。仕方ないので、駅の売店で「写るんですカメラ」を買って、青海川の翡翠峡撮影は「写るんです」でした。
でも、それはもう迫力ある写真は撮れました。青海川の翡翠峡は、明星山の麓の小滝川と違って開けてなくて、深い深い山中。それをかなりハードな小道を伝いおりなければたどりつかない秘境でした。
糸魚川の青海町には翡翠を展示する自然史博物館があって、その建設に力を尽くされた小野健氏がいられます。今年のお年賀状には何か記念イベントがあるそうで、「撮影にいらっしゃいませんか?」と書いていただきました。行きたいのはやまやまですが・・・
これを撮ってから何年たつでしょうね。私の撮影旅行は小説の取材を兼ねていますから、このときは地質学に嵌って、長瀞の緑泥片岩の石畳とか、新倉の断層とか、地質関係のものばかりを撮っていました。それが、今は源氏物語関係の雅な文化のものばかり。地質に燃えていたころとあまりに違って、小野健氏にお年賀状をさしあげるのもちょっと気が引けている昨今です。でも、「撮りに・・・」といわれると、やはり、地質っていいなあ・・・と。なにしろ、目には見えない地中の奥深くを感じるロマン満載ですから。