2009.8.15 緊急【8月9日東海道南方沖M6.9→11日駿河湾M6.6→13日八丈島東方沖M6.6】への空2 ≪七月前半≫
雲観測専用のもう一つのブログ≪ゆりこの銀嶺日誌≫から転載させていただきます。
【8月9日東海道南方沖M6.9→11日駿河湾M6.6→13日八丈島東方沖M6.6】に至るまでの当地での雲観測による前兆を載せさせていただきます。とりあえず六月に撮った分からチェックしていて、六月のは【地震雲420】に載せました。今日は七月前半になります。このあと、19日の巨大な虹の出現となるのですが、前半にすでにこれだけの現象が起きていました。
ここで顕著なのは、南西から西にかけての低空に連日出現したレンズ雲です。
当地でのレンズ雲の出現は滅多に見られません。たまにあっても一日だけで終わり、中規模発震となります。なので、最初はまた中規模前兆と呑気に思って見ていました。が、連日となるとさすがに不審で、???と首をかしげて見ていました。
レンズ雲と同時に気になったのは朝から、日中でも、雲底が白い輪郭で描かれたようにレリーフ状になっていること。これは相当磁気性の強い雲です。朝焼け・夕焼けのレリーフ状は何回か遭遇していますし、M5規模の発震をみています。でも、日中の明るい空、青空に浮かぶ雲の白いレリーフ状・・・何だろうと不審でした。4枚目(7月10日8:48)の画像に顕著です。
最初にレンズ雲を撮ったのは7月7日。七夕様の日ですが、そういう優雅な気分を満喫するどころか、雲撮影に追われたのを覚えています。いつも撮る南西低空に見慣れないレンズ雲の列。?と目を疑いつつ撮ったのが一枚目です。南西から流れてきて西に一番溜まっていたので、西発生で広がっているのか、南西から流れてきている列なのか、しばらく判断つきませんでした。12日17:57画像のころになってやっと「南西から」を確認できた次第です。
最も前兆として顕著だったのが13日。この日は朝から南西に巨大なレンズ雲が浮かび、終日カメラを手に空から目が離せませんでした。8:52画像が高台から見た駿河湾方向の全貌ですが、伊豆半島沖方向と経験則で思っている方向です。この画像の左側奥が東海道南方沖M6.9の震源地ですが、中央のこんもりした山のような茂みの左側の窪みに巨大なレンズ雲が写っています。それを自宅付近で撮ったのがその下の画像(8:42)の雲です。そしてそういう巨大なレンズ雲が頻繁に出続けたと思ったら、夕刻にはシャープなエッジの長い帯状雲の発生(17:32・17:31)になりました。そして、その後物凄い見事な金色の夕焼け(18:34・19:25)になりました。残念なことに黄金色の最盛期は撮っていません。(18:34画像のあと注意していたのですが、仕事していて、ふっと気がついたらもう黒ずんだ夕焼けになってしまっていました。)
最後の二枚、14日でも13日夕刻と同じようなシャープな帯雲が南西から発生。これは・・・と思ったのでした。
小さなレンズ雲の列の頻出→巨大なレンズ雲の多発→シャープな帯雲・・・の推移が7月前半に見られました。
私は雲を撮りはじめてちょうど一年たったころに、新潟県中越地震とスマトラ地震に遭遇しています。なので、大地震の前の空には経験があるつもりでいました。が、レンズ雲の多発からはじまるこの一連の現象には馴染みがなく、スマトラ時とも違うこの空は何だろう・・・と、まったく見当がつきませんでした。こうして画像を並べて語れるのも、結果となる地震が発生して振り返っての検証だからです。なので、「今にして思えば・・・」という状況。巨大地震の前兆空はいつも同じではないようです。ただ、「何か変・・・」「何? この一連の現象は・・・」といういつもと違う感覚だけは湧きます。だから撮っている訳です。そして、この「いつもと違う感覚」がやはり大地震の前兆なのですね。自然現象に耳を澄ませていることが大切ですし、それを忘れないで判断する余裕があればもっといいのですが・・・
●一日沖のM6規模の地震発生は非常に危険な状態です。私が雲を撮り始めたころは、M3の地震でも珍しく、撮った日には凄い事をした気分に興奮したものです。M4の前兆雲を撮ったらスクープもの、M6なんて、一年たっても一回とか・・・
それが年々規模が大きくなって、去年はM4規模なんてザラ・・・。M5で驚くくらい・・・。最近ではM6もそう驚かなくなりました。
地震予知を長くされている方のお話では、M6規模が頻発するようになったら非常に危険ということでした。だから、今まで、そんなことはありえない・・・みたいな感覚で呑気でいられました。が、一日置きのM6規模の地震。しかも、とても近い範囲で・・・
さまざまな研究機関の方が警鐘を鳴らしはじめていられます。関東での警戒です。何もなければそれが一番ですが、とりあえず、お風呂の水を貯めるとか、飲み水の確保とか、お考えください。
■ゆりこの銀嶺日誌 http://ginrei.air-nifty.com/
■KS SKY REPORT http://kobe.cool.ne.jp/promises/(私が画像投稿させていただいているサイトです。阪神淡路の震災後、前兆によって心構えができ被害を軽減できるならとはじめられたそうです。)
■前兆雲写真館 http://homepage2.nifty.com/syounan_iku/(湘南IKU氏のサイト。私はこの方に雲前兆の見方・撮り方を教えていただきました。)