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2010.6.26 まもなく七夕・・・、7月7日は源親行が「河内本源氏物語」を完成させた日でもあります!!

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「河内本源氏物語」を完成させた源親行は、奥書に「建長七年七月七日果其篇」と記しました。即ち、その日に『源氏物語』の校訂作業のすべてを終わったのです。その後手を入れたりして正式には七月七日を過ぎての完成ですが、親行はこの日付にこだわって残しました。たぶん、「七夕」だからでしょうけれど、親行がそれほどこだわった七夕の中世での実態がどういうものか、考えてみるとあまり知られていませんよね。まして、親行のような立派な成人男子がこだわったなんて・・・

そんなことがずっと疑問でしたので、この際、今年は中世における七夕行事がどんなものだったか、少し追ってみようという気持ちになっています。できれば、親行がそんなにこだわってその日に完成させた「河内本源氏物語」を、七夕にちなんで・・・・、【7月7日は鎌倉の源氏物語の日】みたいな記念日にできたらいいな・・・という気持ちも湧いてきています。

で、昨夜は、七夕の歌というと真っ先に思い出す『建礼門院右京大夫集』を取り出して読んでみました。この痛切な日記とも歌集ともとれる集にあって、一連の七夕の歌のだけが大量にあって異質です。七夕だから作った行事の歌で、彼女の人生と密着した内容でないから、今までは読み飛ばしていたのですが・・・

歌は「彦星の行き合ひの空」という括りで、51首。最初の歌と最後のにだけ詞書があって、あとはただ歌だけが並んでいます。滅び去った平家の公達を恋人にもった女性の歌集として、生きた『平家物語』の実況中継のような意味合いが濃い歌集にあってのこの無造作な羅列・・・、とても不思議でした。

七夕の歴史をざっとみたのですが、現在のような短冊に願いを書いて笹の葉につける風習は江戸時代からなんですね。中世では冷泉家の乞巧奠(きっこうでん)にみるように、梶の葉に古歌を書いて飾ったもののよう。右京大夫の最後の歌をみると、毎年七首作ったようですから、中世での儀式は七首を梶の葉に書いたのでしょうか。『建礼門院右京大夫集』の51首は、そうして毎年溜まっていった歌からの抜粋のようです。深く読むと、そこにはやはり織姫彦星にかけて彼女みずからの資盛との悲恋を思う切なさが込められているのがわかりますが、この構成はもったいないですね。

幾首か引用させていただくつもりですが、今はまず一首だけを!!

 なにごとも変りはてぬる世の中に契りたがはぬ星合の空

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2010.6.25 再び、6月23日の強烈な夕焼け!

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21日に引き続き、23日もまたご覧のような強烈な夕焼けが観られました。こういう焼け方をする日は、最初は上二枚のような黄金色の非常に華麗な空になります。それからだんだん赤みを増して灼熱にたぎる坩堝のような状態に。そして黒ずんでくると紫がかったどす黒い赤。地元に居ながらにして壮大な映画のスペクタクルシーンを観ているような感じで圧倒されます。もう、惚れ惚れ・・・、といったら変ですが、身も心も洗われて自然への畏怖に全身満たされます。たぶん、空を観ている人は、心がゆたかです。人間よりも自然のほうが偉大だってことを日々思い知らされるわけですから。

夕焼けになる雲というのがあります。今それを言葉にしようとしても無理なので、この日の焼ける前の空の状態をご覧ください。夕焼けが19:00頃の撮影。下の写真三枚はその15分前くらいの空です。これは焼けるなあと思って待っていると、果たして北の空からピンクに染まりはじめ、日没太陽のある西北西では上二枚のような金剛色に雲が輝きました。

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上から、西→西北西→北東、です。西南西(画面左端)発生の雲が噴出するような勢いで北東へ延びていました。三枚を並べたパノラマのように想像してご覧ください。三枚目が雲の先端で、北東へ届こうとしています。

最初の投稿の夕焼けと比べてたった15分の違いとは思えない空でしょ! 白い色が透明で噴霧のような雲は磁気性が強いので焼けるんです。 一枚目と二枚目に写っている雲の下の部分の龍の鱗のような文様は、地震雲の範疇では危険性の強いものです。北東へ延びていく先端への動きともども観ていると、古代の人はこういうのを観て天駆ける龍を創造したんだなあと思います。強い放射で延びていく雲はほとんど生きた龍のようです。

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2010.6.23 6月21日の強烈な夕焼け!

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6月21日の空です。この日は朝から空が怪しく目を離せませんでした。特に顕著だったのが午前で、下三枚がそれです。これは南南西発生の磁気性の強い放射の現象。全天白壁のようにぺったりと張り付いた雲に、噴出する磁気か何かが描く模様です。

こういう空はとにかく磁気性が強いので、夕刻、異常な夕焼けをもたらします。果たして・・・。それが上二枚の写真です。これほどの夕焼けは内陸である当地では滅多に起きません。大きな地震の前に観測される顕著な現象です。たぶん、海外と思いますがまた大きな地震があるのでしょうか。6月26日追記:【6月26日14時30分頃 南太平洋 M7.1】の地震がありました。

6月23日追記:同じ21日、同じ時間帯で、北東から東側でも顕著な状況がありました。追加して載せておきます。

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最初の一枚は家でベランダから撮った南東の空。右側から最初に投稿した南南西発生の磁気性の強い放射が攻め寄せています。左側から、北東の現象が吹き寄せていて、非常に怪しい空でした。目視ではこんなに顕著に見えませんが、私は慣れているので、画像加工すれば絶対に怪しい・・・とわかって撮ります。よって、この三枚の写真はかなり強い画像補正をかけています。二枚目は外に出て東を撮ったもの。やはり右側(南)から南南西の現象が押し寄せ、左(北東)に水がピチャピチャはねるような顕著な現象が起きています。三枚目はそれをアップで撮ったもの。

空は広大で、下に立って見上げていると、あまりに茫洋として中心がどこか見定められません。変な潜在意識をもって見ると読み誤ることしばしばです。この日も、南南西は放射の中心の根っこの部分がしっかり見えましたので「南南西」と、撮っているときからわかりました。でも、北東側は、画像加工して注視するまでまったく読み切れませんでした。潜在意識として東が怪しいとの思いがありますので(最近の雲の状況から・・・)、どうしても東発生の不審?と思いたく、そう読み取ろうとしてしまいました。

でも、画像加工してよくよく見ると、これは北東からの異変。但し、こんなに顕著でもM4からM5規模の現象ですので、これに関しては危機感はありません。この日の問題は最初に揚げた南南西の磁気性の放射と異常夕焼けです。

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2010.6.19 未明、ツイッターで、長々とつぶやいてしましました・・・

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昨夜、「能楽入門」のメルマガが届き、主宰されている鎌倉能舞台さんや中森貫太さんがツイッターをされているのを知り、フォローさせていただきました。そうしてつらつらメルマガを拝見したり、鎌倉を考えているうちに、俄然、鎌倉の源氏物語文化をはじめたあたりの過去が強く甦って、未明にそれをえんえんと自分のツイッターに書き込んでしまいました。

それまで、こういう思いが湧くことはなく、「何故、鎌倉の源氏物語に着目したか・・・」なんて、もうずっと昔の昔のことで感慨も薄れていましたから、鎌倉から配信されたメルマガは一種啓示のように私には思えたんですね。はじめたのは確かに明確なきっかけがあってのこと。それは論文を書く機会をいただいたから・・・。2004年のことでした。今が2010年ですから、6年も私はこの問題にかかっているのですね。

以下、ツイッターをそのまま転載させていただきます。「odayuriko」が私のアカウント名です。ツイッターは140字限定ですから、ぎりぎり140字にまとめての連投。まとめるとさながら断章です。

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odayuriko    鎌倉の源氏物語文化という研究をはじめたのは2004年だった。当時私は中世史料の宝庫である金沢文庫に毎月のように通っていて、図書室で史料を調べたり、浄土式庭園の称名寺を撮っては、中世鎌倉の文化に深まっていった。その中で文庫の創設者北条実時の奥書がある源氏物語写本と出逢ったのだった。

odayuriko    実時の奥書がある源氏物語写本は『尾州家河内本源氏物語』といって重要文化財に指定されている。現在名古屋の蓬左文庫に所蔵されているが、それは鎌倉の滅亡時に文庫から流出して室町将軍家→徳川家と渡ってのことだった。そんな凄い文化が鎌倉にあったことに驚いたのがそもそもの始まりだった。

odayuriko    ちょうどその頃、論文を書く機会をいただき、それならばと探って書いたのが「北条実時と『異本紫明抄』」だった。これは2005年刊行の『仏教美術と歴史文化』(法蔵館)に載せていただいた。『異本紫明抄』は源氏物語の古註釈で鎌倉で成立したのは明らかなのだが、誰の撰か特定されていなかった。

odayuriko    その頃はまだ鎌倉に源氏物語を研究するほどの文化人がいるとは思われていなかったから、『異本紫明抄』の編者は、御家人のなかで最も文学的な宇都宮歌壇の笠間時朝だろうとされていた。そこに源氏物語写本に奥書を残している北条実時ではないかとの新たな説がだされたのである。

odayuriko    金沢文庫に傾倒していた私は実時編者説に飛びつき、それを明かせたらいいとの思いで論文を書きはじめた。私は何かを書く時、まず最初にその時代の詳細な年表をつくる。すると『異本紫明抄』は第六代将軍宗尊親王の下向の前年に資料収集が終わり、親王が更迭された翌年に起筆された事がわかった。

odayuriko    これは宗尊親王に関係するとみて調べていき、将軍御所の小侍所別当として親王の下向から帰洛まで、終始親王に仕えた北条実時の事跡を追って、『異本紫明抄』が実時編でいいことを実証した。その経緯の中で、御所には当時源親行がいて「河内本源氏物語」を完成させた事を知った。親行は源光行の子息。

odayuriko    「河内本源氏物語」は源光行が最初に校訂を手がけたのだが、子息親行の代になって完成した。それが宗尊親王の時代の建長7年7月7日。もうすぐ七夕。毎年、七月になると、私はこのロマン溢れる日付にこだわった親行の奥書を思い出して感慨に耽る。『尾州家河内本源氏物語』は「河内本」系である。

odayuriko    「河内本源氏物語」が完成した建長7年から三年後の正嘉2年、北条実時は親行からそれを借りてみずからも源氏物語の写本を作った。それが『尾州家河内本源氏物語』の奥書に残されているのだが、正嘉2年の実時本はすでに失われていて、『尾州家河内本源氏物語』はさらにまた新たに書写したものである。

odayuriko    従来、奥書から『尾州家河内本源氏物語』は実時の書写といわれてきたが、新たな書写ということになって、私は宗尊親王の下命によってできたと思っている。それはやはり鎌倉出身の偉大な万葉学者仙覚の事跡をたどっていて判明した。仙覚は宗尊親王の下で『西本願寺本万葉集』の元の文永本を完成させた。

odayuriko    その『西本願寺本万葉集』と『尾州家河内本源氏物語』の装丁がそっくり瓜二つなのである。装丁が同じということは、同じ制作者によると考えていいだろう。実時は万葉集に関わっていないから、『尾州家河内本源氏物語』もまた宗尊親王によるのだろう。鎌倉は源氏物語と万葉集共に偉大な業績を残した。

odayuriko    『尾州家河内本源氏物語』は「河内本」系統の最も重要な写本。『西本願寺本万葉集』は現在活字化されている万葉集の原本。というように両者ともに凄いこと極まりない存在である。何故鎌倉は武士文化ばかりを標榜して、この貴重な知的遺産の存在をもっと世に推奨しないのか、私には不思議でならない。

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ツイッターというと、「今、何々している」とかの軽いつぶやきがメインのようで、私のようなまじめすぎる書き込みはふさわしくないのでは・・・と常々心配していました。

が、ここ連日猪瀬直樹さんがご著書の新刊『東京の副知事になってみたら』に関しての書き込みをされていて、それが字面や字数など私のつぶやきととても似ている。真面目な書き込みなのです。それに勇気を得ていたのですが、中には自著の宣伝じゃないか、というような非難めいた反響もお有りのよう。

それに対して、昨日、猪瀬さんが、「役所の広報活動の限界を感じ作家のスキルで書いたのであり、実際にツイッターがなければ知らなかった読者が多い。本の宣伝がどうのと言われるのは心外で、読んでからご意見を。」と書かれました。これは、私もほんとうに同感で、従来の執筆活動だけでは限界を感じていたからこそのツイッターです。猪瀬さんがいわれるとおり、私も、ツイッターがなければ猪瀬さんの「地下鉄の現場視察ニュース」など、テレビで見てもピンとこなかったでしょう。

猪瀬さんのつぶやきと、能楽入門のメルマガとで、思いがけず私の「鎌倉の源氏物語」の初期活動への思いが強く甦ったのでした。

◆写真は鎌倉は浄光明寺境内にあった天然記念物指定の「ビャクシン」です。

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2010.6.19 【惣構シンポ@岐阜[惣構(総構え)シンポⅠ(2010)】のご案内

仁木 宏様からのメールを転載させていただきます。

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惣構シンポ@岐阜[惣構(総構え)シンポⅠ(2010)]の御案内。なお、シンポジウムの具体的内容(報告順等)などについては、今後、変更される可能性もありますので、御容赦下さい。9月に再度、広報する予定です。

城下町における惣構(総構え)の構造と機能

16~17世紀、日本の多くの都市では、都市のほぼ全域を囲繞する惣構(総構え)が築かれた。城下町も例外ではない。本シンポジウムでは、城下町を中心とする諸都市における惣構の実例をもちより、その構造や機能を比較する。惣構の全体像を理論的にまとめることはいまだ困難が予想される。むしろ、時代、地域に応じて、さまざまな惣構のあり方があったことを確認することからはじめたい。

    2010年11月13日(土)、14日(日) 岐阜市
      第1日 岐阜城、岐阜城下町 見学会
      第2日 シンポジウム

◆11月13日(土) 岐阜城、城下町見学会
  第1次集合 10:30 金華山ロープウェー山上駅  →岐阜城見学
            http://www.kinkazan.co.jp/0000.htm
  第2次集合 13:30 岐阜市歴史博物館前集合  
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/
    → 伝信長居館跡、岐阜公園、惣構跡
  懇親会(予定)

◆11月14日(日)シンポジウム「城下町における惣構(総構え)の構造と機能」
     会場 ハートフルスクエアーG 大会議室
岐阜駅の「中」  http://www.ip.mirai.ne.jp/~heartful/
   9:00~ 9:30 仙台ないし会津若松(調整中)
     9:30~10:10 佐々木健策氏(小田原市教育委員会)「小田原城下町」
   (休憩)
    10:20~11:00 向井裕知氏(金沢市埋蔵文化財センター)「金沢城下町」
    11:00~11:40 内堀信雄氏(岐阜市教育委員会)「岐阜城下町」
   (昼食)
    13:00~13:30 中西裕樹氏(高槻市立しろあと歴史館)「近畿の城下町」
    13:30~14:00 福島克彦氏(大山崎町歴史資料館)「近畿の非城下町」
   (休憩)
    14:10~14:40 乗岡 実氏(岡山市教育委員会)「岡山城下町」
    14:40~15:10 仁木 宏氏(大阪市立大学)「問題提起」
   (休憩)
  15:20~17:00 パネルディスカッション (コーディネーター:仁木宏)

    事前申込不要  参加費無料

本シンポジウムは、日本学術振興会科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)「惣構の理論的・実践的検討-近世城下町像の再構築と「町づくり」への活用-」(研究代表者:仁木宏)の研究活動の一環として開催するものです。

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2010.6.14 【6月13日12時33分頃 福島県沖 M6.2 震度5 】の前兆の雲?

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【6月13日12時33分頃 福島県沖 M6.2 震度5 】の地震があり、当地三鷹でも一瞬緊張したほどの揺れを感じました。この前兆の雲と思われる写真を撮っていますので、アップさせていただきます。

写真は11日朝、9:45頃。ぎらついた感じの真っ白い雲がなんだかおかしな形状でちぎれながら、北から東を回って南一帯に広がっていました。窓から見るだけではどうにも収集のつかない雲の広がり。で、撮りにでると、福島県沖から宮城県沖の中間方位あたりをV字型の中心とするようなシャープな斜めのエッジが伺えました(一枚目 北~北東一帯)。

通常なら一瞬で「福島県沖」と震源地を断定するところですが、何しろこの雲、こんなの観たことない! といいたいくらいに形容し難い雲でした。ボキャブラリーの不足をもどかしいくらいに感じて、どう表現していいかわからない・・・、でも、それだけにこの雲、絶対に妖しい・・・、そんな空でした。それまでに観ていた福島県沖震源の雲とはあまりに異質でした。それまでの規模がM5以下だったからなのでしょうか・・・

こんな異常な雲が福島県沖震源であるはずがない・・・、だとしたらその延長上で千島列島の震源?・・・とずっと迷っていました。【6月13日12時33分頃 福島県沖 M6.2 震度5】が発生してすぐこの雲を思い出し、やはりあの異常さは尋常でなかったのだと思った次第です。二枚目は北。三枚目は北東。四枚目は東、です。パノラマ風に続けた状態に想像して観てください。

最後の一枚は早朝、4時53分の撮影。じつはこの日、徹夜をしていて、深夜、あまりに黒々と夜空が澄んでいるのに気が付き、危うさを感じてしょっちゅう空を見ていました。大きな地震がある前夜は空が澄むのです。果たして、4:27にインドネシアでM7.6があり、それで終わったと思っていたら、昼ごろになって福島県沖M6.2・・・。「澄んだ夜空」は要注意です。それまで毎晩のように雲が流れていたのに、ピタッと雲がなくなる・・・、それは地下からの電磁波が出尽くして発震態勢が整ったこと? みたいな感じで私は捉えています。

最後の一枚に話を戻しますが、この時間、東の空が異様でした。北からか、北東からか、ぎらぎらした感じの雲が横縞になって流れてきていました。危ない雲だなあ・・・、と思って隣家の屋根越しにズームで撮ったものです。上の四枚の雲はおそらくこの横縞雲が広がったものと思います。真っ白で、ぎらぎらするような感じの雲は磁気性が強く、地震前兆の雲です。

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2010.6.13 お帰りなさい!! ツイッターから・・・≪はやぶさ≫カウントダウン帰還情報!

ツイッターから!!

◆Astro_Soichi    はやぶさの大気圏突入時の写真はこちらです。 http://twitpic.com/1wgyd7

◆NASA    Go 3:14 into http://bit.ly/97Zdur to see Hayabusa's return to Earth.

◆NASA    Watch the Hayabusa entry again online at http://bit.ly/97Zdur and NASA's involvement at http://bit.ly/9xyjf4

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Hayabusa_JAXA    みんな、ただいま!!

Hayabusa_JAXA    <6月13日 22時57分(日本時間)発信>地上からカプセルの発光(火球)を確認しました。これにより、カプセルが大気圏に再突入したことを確認しました。

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JAXA_jp    現在、はやぶさ特設サイトがアクセスしづらい状況が続いており、ご迷惑をおかけしております。管制室ライブ中継はUSTREAMでもご覧いただけます http://goo.gl/kMLQ

◆現在、ライブ放送が見られないようですので、USTREAMの http://bit.ly/bncYoQ で!

◆下は、ツイッター≪JAXA≫さんから転載させていただきます。

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Hayabusa_JAXA    6/13午後9時半。再突入まで残り1時間半です。残り距離は約3万km。ついに静止軌道の内側に入りました。またも時間を間違えたorz(IES兄)

JAXA_jp    現在、はやぶさ特設サイトがアクセスしづらい状況が続いており、ご迷惑をおかけしております。管制室ライブ中継はUSTREAMでもご覧いただけます http://goo.gl/kMLQ

JAXA_jp    すばる望遠鏡で「はやぶさ」の撮影成功! http://goo.gl/fb/98kG4

asahi.comより 【グレンダンボ近郊(豪南部)=東山正宜】小惑星探査機「はやぶさ」は13日午後8時21分(日本時間午後7時51分)、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のあるカプセルを地球から約7万キロの位置で切り離した。本体とカプセルは日本時間午後10時50分ごろに大気圏に再突入、7年ぶりに地球に帰還する。月以外の天体に着陸した探査機の帰還は、世界で初めて。

Hayabusa_JAXA    はやぶさの運用に関して、6月13日19時51分(日本時間)にカプセルを分離しました。探査機本体の状態は良好です。

Hayabusa_JAXA    6/13午後7時。再突入まで残り4時間です。残り距離は約9万km。ついに10万kmを切りました。更新頻度が下がります。次の情報発信は午後8時頃になります。ツイログは見れるようです。ここで見てください http://twilog.org/Hayabusa_JAXA (IES兄)

Hayabusa_JAXA    【すばる望遠鏡「はやぶさ」を撮る】ハワイにある「すばる望遠鏡」による「はやぶさ」撮影が成功したとの情報が入りました。速報のデータを公開してくれています。 http://bit.ly/beEMRy 関係者の皆さん、素晴らしい仕事をありがとうございました!(IES兄)

Hayabusa_JAXA    6/13午後5時。再突入まで残り6時間です。残り距離は約13万km。中国大陸上空です。西南西の方角、60度見上げた方向にいます。いよいよ残り6時間になりましたね。はやぶさは地球引力に引かれて、時速約2万kmまで加速してきました。(IES兄)
約1時間前 webから

Hayabusa_JAXA    6/13午後4時。再突入まで残り7時間です。残り距離は約15万km。九州の南方上空です。 皆さん願い事できましたか?ではIES兄からもお願い「はやぶさ本体が再突入してもフォローを外さないでください。」その後も情報発信に努めます。色んな事を皆さんにお伝えしたいのです。お願いします。

Hayabusa_JAXA    鹿児島の皆さん、「はやぶさ」は午後4時頃に母港内之浦の南方上空を通過します。残念ながら人の目で見ることは叶いませんが、肝属郡肝付町の内之浦から旅立った彼を暖かく迎えていただけると嬉しいです。(IES兄)

Hayabusa_JAXA    皆さん、これから「はやぶさ」が日本を東から西へ横断します。1時間かけてゆっくり横断します。ほぼ真南、ほぼ天頂方向、「はやぶさ」が凱旋飛行します。願い事を3回言う時間は十分にあります。願い事を言ったら、はやぶさに「おかえりなさい。もうひと頑張りだ」と言ってあげてください(IES兄)

Hayabusa_JAXA    6/13午後2時。再突入まで残り9時間です。残り距離は約18万km。はやぶさは東南東に70度見上げた方向にいます。太陽電池を広げても僅か6m足らず、太平洋を横断したヨット「マーメイド」号ほどの小さな我らの船は、もう地球と月の真ん中まで帰ってきてます。(IES兄)

Hayabusa_JAXA    6/13午後1時。再突入まで残り10時間です。残り距離は約20万km。はやぶさは東南東に60度見上げた方向にいます。今日も相模原キャンパスには大勢の見学の方が来ています。さっき昼食後にはやぶさ模型の下に行ったら、周りから質問攻めにあってしまいました。バッチコーイ!!(IES兄)

Hayabusa_JAXA    6/13正午。再突入まで残り11時間となりました。残り距離は約22万km。皆さんの「晴れろー」届きました。ありがとうございました。兄からもう一つお願い。我々の他の宇宙機 @Akatsuki_JAXA @ikaroskun @QZSS のフォローも是非お願いします。(IES兄)

Hayabusa_JAXA    6/13午前11時。再突入まで残り12時間となりました。残り距離は約24万km。はやぶさの位置は太平洋上空です。相模原はあいにくの天気ですが、各地のアンテナと豪州が晴れるように願って、キ○ワイプでてるてる坊主を作りました。高級てるてる坊主で雨雲を吹き飛ばせ!(IES兄)

Hayabusa_JAXA    6/13午前9時。再突入まで残り14時間です。残り距離は約28万km。はやぶさはアメリカ西海岸上空から太平洋上空に移動しました日本上空に向かって移動しています。鉄道換算では鴨居駅まで来ました

Hayabusa_JAXA    4時までには月の内側に入ります。 http://twitpic.com/1w7w0h 親の世代が「アポロ」の熱狂を語ってくれたように、リアルタイムで「はやぶさ」を体験している我々は何を語れるのか、最近よく考えます。(IES兄)

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◆「読売オンライン」より 【「はやぶさ」大気圏突入前、地球撮影に挑戦】◆

 【ウーメラ(オーストラリア南部)=本間雅江】小惑星探査機「はやぶさ」が日本時間13日午後10時51分に大気圏へ突入する。

 その直前、地球の撮影に挑む。大気圏突入で燃え尽きるはやぶさ。「7年ぶりに戻ってきた故郷の姿を最後に撮らせてやりたい」という研究者らの思いは通じるか。

 はやぶさは同午前9時には地球から27万6000キロ・メートルの距離に迫る。そこから見る地球は地上から見る月の約5倍の大きさになっているはずだ。

 しかし、はやぶさの最後の重要任務は、小惑星の試料を納めた可能性がある内蔵カプセルを機体の前面から地球に向けて放出する作業。それに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けている。

 相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏突入までの約3時間、残るエンジンなどの力を振り絞ってカメラを地球に向ける。

 うまくいけば、放出したカプセルも地球の手前に写るとみられている。カプセルは、はやぶさが大気圏に突入してから約20分後、ウーメラの砂漠に落下する見込みだ。

(2010年6月13日03時02分  読売新聞)

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今夜10時51分に大気圏突入とありますが、明日はサッカー日本代表のカメルーン戦(済みません、先程は今日とまちがって書いて。明日でした!)、テレビ番組を見てもその関連のものばかり。リアルタイムの帰還映像は観られないのかも。でも、たぶん、JAXAさんのHPへ行けば何かあるかも・・・

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探しました! 【はやぶさカプセル帰還ライブ放送】

〜「はやぶさ」の帰還をみんなでむかえよう!〜
http://www.yac-j.or.jp/tv/post-3.html
このサイトを開いて下の方に行くと、ライブ放送を見ることのできる【宇宙教育テレビ放送】という赤いバナーがありますので、そこをクリックしてください。

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2010.6.13 驚愕! 明恵上人歌集に雅経との贈答歌が・・・明恵上人と鎌倉幕府要人との関係を探るなかで。

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連載中の小説「花の蹴鞠」は目下『新古今和歌集』成立の時代をめぐって書き進めています。もうじき、同時並行して行われていた『平家物語』の編纂事業について触れ、そして比企の乱を書きます。この乱の年、万葉学者仙覚が生れますが、それも入れて書きます。

が、もっと先に、安達景盛が出家して高野山に入ったあと、明恵上人と親交を結ぶのですが、それを書きたくてこの小説をはじめたようなところがあるにも関わらず、明恵上人についての詳細な年代知識はほとんど皆無。今から補充をはじめなければなりません。

それで、昨日図書館へ行って、岩波文庫の『明恵上人集』(久保田淳・山口明穂 校注)を借りてきました。ここには歌集と夢記と伝記の三本が入っていて便利。伝記は講談社学術文庫でもっていたのですが、こういうのがあったんですね。早速今、アマゾンで発注してしまいました(o^-^o)

で、ざっと目を通したら、いきなり歌集に雅経との交流を示す贈答歌が。びっくりしました。「花の蹴鞠」では主人公の雅経の妻である大江広元の娘が、雅経の死後明恵に帰依して心の平安を得、明恵に看取られて亡くなる・・・、それも景盛と同時並行して書きたかった主題ですが、それが歌集にこういう形で足跡がわかるなんて・・・。歌集の詞書は史料の宝庫です! 他には西園寺公経、九条道家といった方々との交流があり、後鳥羽院がずっと背後にいられます。栂尾を下賜されたのは後鳥羽院なんですね。

書き始めたらまた長くなってしまいそうなので止めますが、雅経との贈答歌を引用しておきます。

   二条宰相雅経、関東へ下向のよしを告げらるとて
 都だに遠しと思ひし山のはに 幾重へだてむ峯の白雲

   返歌
 白雲はいくかさなりもへだつとも おほふ心の通ふべければ

雅経が鎌倉に下向することになった挨拶の際の贈答歌のようです。後鳥羽院に仕えて以降の雅経の下向は未チェックなので、今、慌てて調べてみました。記憶では鴨長明を伴って鎌倉に戻り、実朝に紹介しているんです。それが建暦二年(1211)でした。歌集の次の歌が建保四年(1216)だから、順番的にこのときの下向とみていいでしょうか・・・。だとしたら、明恵上人が栂尾に籠られてからの歌となります。

飛鳥井雅経夫妻は、明恵上人と親交をもち、安達景盛には子息に娘を嫁がせており、後鳥羽院にも愛され、藤原定家とも家族的交流、鎌倉幕府とはもちろん重鎮大江広元が父(雅経には舅)に・・・と、この時代の京・鎌倉両方の文化の驚くべき中枢の役割を担っています。

◆写真は2006年に撮ったもので、井の頭公園の花筏の光景。好きな一枚です。明恵上人ゆかりの高山寺に行ったのはもう遠い昔で、撮影はフィルム時代。ネガを探しだすのは大変なので、なんとなく明恵上人に贈らせていただきたくなってこの一枚を思い出して載せました。

◆またまた長くなりますが、明恵上人の歌集をぱらぱらっと拝見した印象で、西行の歌に近い感じが浮かびました。それとは別にあの仏眼仏母像・・・、この世界を語ったらまたきりがありませんが、同じく仏眼仏母像を信仰した慈円も、懐かしく迫ってきました。忘れないためのメモとして記しておきます。

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2010.6.12 ツイッターより・・・、【はやぶさ】帰還、カウントダウン情報!

そのまま転載させていただきます。

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Hayabusa_JAXA    6/13午前1時。再突入まで残り22時間です。残り距離は約42万km。

Hayabusa_JAXA    はやぶさ君は、2010年6月13日の早朝の4時には、お月さまよりも近くになってしまうんですよ。

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2010.6.12 ひっそりと撫子の花が咲いていました・・・撫子は玉蔓の幼名です。

012

はかない風情の撫子におよそふさわしくないシチュエーションで撮ってしまいましたが、忙しくしているあいだにいつのまにか咲いてくれていた撫子の花・・・。忙しさにかまけてカメラも取り出す時間がなく、6月に入ってからというもの、趣味の写真も撮れずにいました。

ほんとうはもっとゆとりをもってこの撫子さんも撮ってあげるべきなのですが、「とにかく撮る」を優先してシャッターを押しました。なんだか忙しくて風情・・・とは程遠い境地に今私がいることの証明みたいな写真です。撫子さん、許してネ!

撫子の花がほんとうに好きです。野の花としての撫子が好きなんですが、それとは別に撫子は『源氏物語』では夕顔と頭中将のあいだにできた女の子の名前になっていて、それも好き。光源氏が夕顔に惹かれて通っているころ4歳だった「撫子」・・・、六条御息所の生霊に母夕顔が殺されて一人残され、乳母と一緒に筑紫に下って成長します。

美しく成長した少女は、むくつけき土地の豪族に求婚され、頭中将の娘ということを知っている乳母は「とんでもない」とばかりに京へ連れ帰ります。そして、偶然、光源氏のもとに仕えていたかつての夕顔の侍女と会い、光源氏に引き取られる・・・。それが玉蔓という女性です。

六条院での玉蔓の華やかさは『源氏物語』中でもきわだっていて、「玉蔓十帖」として独立するほどの内容で書かれています。そして、玉蔓になってからの彼女を象徴する花は山吹。あの輝かしい際立った色が彼女の若さの溌剌さを象徴するかのよう。

面白いですね。薄倖の少女「撫子」は美しく成長して「山吹」になる・・・、私は山吹も好きで、庭には黄色と白と二種植えていますが、繁茂することの凄さ。放っておいたら山吹御殿みたいにおどろおどろしくなりかねない勢いです。撫子のいつまでたってものひっそりさと大違いです。

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2010.6.10 ツイッターから・・・野口聡一さんが無事帰還され、まもなく探査機「はやぶさ」が帰還します!!

◆国際宇宙ステーションに長期滞在された野口聡一さんが6月2日に無事帰還されました。野口さんが毎日、リアルタイムで宇宙ステーションから撮られた写真をツイッターに載せてくださったことは凄い驚異で、歴史的にも偉大な偉大な業績と思います。たまたまツイッターという装置ができて、それを最先端の位置から画期的に活用されて、宇宙でのリアルタイムの活動を私たちに見せてくださった・・・。帰還されたこの記事に接して、思わず涙ぐんでしまいました。
http://twitpic.com/1va9xh

PCに向かう時間帯が一緒なのか、ツイッターを開くと野口さんのご投稿が2分前とか、5分前ということがしょっちゅうあって、たった今、宇宙のあの高~いどこかで漂う宇宙ステーションの中で野口さんがPCに向かって、ツイッターに投稿されている・・・ことの実感は驚異意外ではありませんでした! こんな経験、またとないでしょうね。

◆今日のNHKクローズアップ現代では、13日に帰還する探査機≪はやぶさ≫を取り上げていました。2003年に打ち上げられて2010年に帰還・・・、7年も宇宙を探索していたんです。途中、エンジンの故障や通信が途絶えるなどさまざまな苦難を乗り越えての帰還。番組ではあきらめかけては思いついての修復で無事再開・・・の経緯を語っていました。

最後の言葉に胸を打たれたのですが、どうしてそんなに不可能と思われる幾つもの故障を無事乗り越えられたのかの問いに、「予算が少なかったから必死に考えた結果と思う」と答えられていたのが印象的でした。「予算に余裕があったら外部に発注して『考えておいて!』で済ませただろう」と。必死になったからこその結果、人間の底力を思いました。このことって、大切です。

≪はやぶさ≫は小惑星≪イトカワ≫での岩石採取を目指して打ち上げられたそうです。帰還してその岩石が無事地球に持ち帰られているかは、帰還後に調べなければまだわからないそう・・・。クローズアップ現代でこれらを知って、さっそくツイッターで探して≪JAXA≫さんをフォローさせていただきました。番組効果で私のようなフォロワーさんがみるみる増えているそうです(笑)

帰還はオーストラリアの砂漠に夜になるそう。その練習風景の写真だそうです。満点の降る星の如くのような空に向けて小さくアンテナが頑張っています!! それから、野口聡一さんももとはこの会社のエンジニアさんだったそうです! 凄い!!

http://twitpic.com/1vhbbg
http://twitpic.com/1vhbex

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2010.6.8 ◆ デジタル パブリッシング 専門セミナー ◆のお知らせ

東京国際ブックフェアではデジタル パブリッシング フェアが同時開催されます。その専門セミナーのお知らせメールを転載させていただきます。

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           今なら お得!  1000円割引  でご聴講いただけます。   
                                  お早めにお申し込みください。
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           ◆ デジタル パブリッシング 専門セミナー ◆
              http://www.digi-fair.jp/seminar/      

同時開催:  デジタル パブリッシング フェア  (7/8~10、於:東京ビッグサイト)   
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市場総論               http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp1
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 ■DP-1   7月8日(木) 10:00~12:00
 
  『離陸直前、どうなる?話題満載の電子書籍市場』

    【コーディネーター】
   (株)インプレスホールディングス 取締役  北川 雅洋 氏
  【パネリスト】
   アドビ システムズ(株) マーケティング本部 フィールドプロダクトマネージャー 
                                          岩本 崇 氏
   (株)セルシス 代表取締役社長 野崎 愼也 氏
   (社)日本電子書籍出版社協会 専務理事 細島 三喜 氏

  「kindle/iPad」「スマートフォン」「IDPFのePub」「日本電子書籍出版社協会発足」
  など話題のつきない電子書籍マーケット。様々な広がりを見せる電子書籍は今後
  どのように発展するのか?実績のあるキープレイヤーの方々にご登壇いただき、
  制作、販売、端末など、多様な視点で電子書籍の未来を語り合う。

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電子書籍アーカイブ           http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp2      
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 ■DP-2   7月8日(木)  13:20~15:20

  『Googleブックスの進化と出版』
                              グーグル(株) 名誉会長 村上 憲郎 氏
     パートナー事業開発本部 Googleブックス担当マネージャー 佐藤 陽一 氏

    検索テクノロジーで潜在読者と書籍の「出会い」を作り出すGoogleブックスに、
    書籍コンテンツをオンライン販売するための機能(Google Edition)が加わる。
    進化を続けるそのビジョンを同社の日本法人のキーマンが語る。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

  『何のためのデジタル 出版とは誰のものなのか?』
                                (株)ボイジャー 代表取締役 萩野 正昭 氏

  限られた手に握られるものならば、図抜けた世界がひらけても、支配され、検閲さ
  れ、苦しめられることだろう。出版人が自ら担い誰もが参画できるオープンな構想
   "InternetArchive" の取組みを、18年間この道一筋で生きてきた『Mr.電子出版』
    萩野氏が紹介する。

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他業界の動向                    http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp3
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 ■DP-3   7月9日(金) 10:00~12:00

  『日本経済新聞の電子版戦略』 
  (株)日本経済新聞社 デジタル編成局 局次長 兼 事業企画部長 渡辺 洋之 氏

    日本経済新聞社は今年3月に有料ニュースサイト「日本経済新聞 電子版」を創刊
    した。電子版は紙の新聞との間でどんな相乗効果を発揮するのか。また電子版は
    どう発展していくのか。電子版の現状と戦略を語る。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

    『東京、大阪民放13局によるIPサイマルラジオ
                ~ネット同時送信による音声メディアの可能性~』                            
                                      (株)電通関西支社 IPサイマルラジオ協議会幹事代表
                                               電通関西支社統合メディア局次長 三浦 文夫 氏

    音声と同時に、パソコンやスマ―トフォンで地上波ラジオが聴ける「radiko」。
    放送技術と通信技術が融合した新しいプラットフォ―ムについて、権利問題、
    ビジネスモデルも絡め、現状と今後の課題を語る。

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著作権                             http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp4
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 ■DP-4   7月9日(金)  10:00~12:00

  『2010年代のライツと契約  ~今後一年間で出版社が準備すべきこと~』
   骨董通り法律事務所 弁護士(日本/ニューヨーク)・日本大学芸術学部 客員教授
                                          福井 健策 氏

    電子出版・映像化・商品化など2次利用の現状と、「キンドル・ショック」が突きつけ
    た契約・ライツ面の課題を検証し、出版社の未来を見据えて「今後1年間で何を準
    備すべきか」を提案する。

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他業界のビジネスモデル        http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp5
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  ■DP-5   7月9日(金) 13:20~15:20

  『1年間でユーザー数が200万人を突破した仮想空間「アメーバピグ」
                           そのビジネスの仕組み、サービスの仕掛けとは?』
                                                  (株)サイバーエージェント アメーバ事業本部
                                                      ゼネラルマネージャー 兼 新規開発局局長
                                                                                                長瀬慶重 氏

    ブログを中心として、今や日本を代表するネットメディアに成長した「Ameba」。さらな
    る進化を遂げ、自分そっくりのキャラクターを作って遊べる仮想空間「アメーバピグ」
    が注目されている。数百万人のユーザーを惹きつけるサービスの仕掛け方、仮想
    空間での消費を大きく動かす課金ビジネスの仕組みなどを紹介。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

  『DeNAにおけるユーザー生成コンテンツの拡大と出版社との連携』
             (株)ディー・エヌ・エー 代表取締役社長兼CEO 南場 智子 氏

    ユーザー数1,800万人以上を誇るモバゲータウンにおける、出版社との連携やケー
     タイ小説作品数の推移と書籍化の概要を。またNTTドコモとの連携によるユーザー
     生成コンテンツ事業の拡大戦略について、若者がはまるモバゲータウンの産みの
     親・南場社長が語る。

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キャリアの動向                      http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp6
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  ■DP-6   7月9日(金) 13:20~15:20

  『スマートフォンで拡がる、新たなモバイル・コンテンツの地平線
            ~ ドコモマーケットの狙い ~』
    (株) NTTドコモ スマートフォン事業推進室 アプリケーション企画 担当部長
                                          山下 哲也 氏

    スマートフォンは今後、ネットの最先端とモバイルとをどの様に融合させてゆくのか?
    この邂逅が生み出す新たなコンテンツビジネス像を描き、ドコモが展開するスマート
    フォン向けコンテンツの紹介の場、「ドコモマーケット」の概要と狙いを説明する。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

  『ソフトバンクグループのデジタルコンテンツ配信戦略』
        ソフトバンクモバイル(株) マーケティング本部 副本部長 蓮実 一隆 氏

    急成長するデジタルコンテンツ流通市場における、モバイルプラットフォームの今後
   のあり方と新しいビジネスモデルの可能性についてソフトバンクグループのコンテン
    ツ戦略を担うキーパーソンが語る!
    

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雑誌のデジタル化           http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp7
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 ■DP-7   7月9日(金) 16:00~18:00

 『デジタル化が拓く雑誌の「新しい未来」と「解決すべき課題」』
  雑誌協会デジタルコンテンツ推進委員会 委員長 (株)集英社 雑誌販売部 部長
                                         大久保 徹也 氏
             (株)インプレスホールディングス 社長室 室長 丸山 信人 氏
                            (株)マガジンハウス 執行役員 第二編集局長 久我 英二 氏

  出版連合の雑誌デジタル配信実証実験「parara(α)」が示したものは、デジタル化
  による新しい未来と、著作権処理や新しいワークフローの必要性など乗り越えるべ
  き壁の存在。実験を第二ステージへと進めるべく、雑誌協会が業界内外に協働を
  呼びかける。
 

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新端末                               http://www.bookfair.jp/seminar/detail.html#dp8
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  ■DP-8   7月9日(金) 16:00~18:00

  『次世代電子書籍端末とコンテンツ流通プラットフォームとは?』
     シャープ(株) 研究開発本部 A1263プロジェクトチーム チーフ 松本 融 氏

    液晶のトップメーカーとして、また、XDMFを携え電子書籍の黎明期からキープレー
    ヤーとして活躍するシャープ。開発のキーマンが「シャープの考える新端末とサービ
    スのビジョン」を本邦初公開!

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  
  『電子ペーパーもカラーになる!そしてその端末は?』
         富士通フロンテック(株) 営業本部 先進プロダクト営業統括部 主席部長 
                                           蔭山 芳明 氏

    富士通ではカラ―電子ペ―パ―を自社開発している強みを活かし、今後、急拡大
    が見込まれるカラ―用途の電子書籍等の配信端末を開発中。また、その最新動向
    と関連サ―ビスを公開。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

   『デジタルコンテンツに対応したNECの取り組み』
                                  NEC パーソナルソリューションビジネスユニット 支配人
                                兼 パーソナルソリューション事業開発本部長 西大 和男 氏

    書籍を始めとしたコンテンツのデジタル化の進展に対応してNECが考える新情報
    端末と活用事例を紹介する。

━ 【同時開催】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

           ◆デジタル パブリッシング フェア 2010 ◆
                 http://www.digi-fair.jp         

  会期 :2010年7月8日(木)~10日(土)   会場 :東京ビッグサイト
  主催 :東京国際ブックフェア実行委員会 / リード エグジビション ジャパン(株)     
       
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┌──────────────────────────────────
|■ 書籍、コミック、雑誌、学術情報 などあらゆるコンテンツのデジタル化・配信に
|   関する最新技術・サービスが一堂に集結!
└──────────────────────────────────

  
   ◆ 出展対象製品 
    <書籍・コミック・雑誌・学術情報のデジタル化・配信に関する技術・サービス>

   ■ コンテンツのデジタル化技術・サービス
     ・出版コンテンツのデジタル化サービス
     ・デジタルコンテンツ編集・制作ソフト・システム
     ・フォント
     ・ファイルフォーマット(PDF/XML/BookSurfing/XMDF/ePub/HTMLなど)
                                                                                                            など
   ■ デジタルコンテンツの管理・運用技術
     ・著作権保護システム
     ・セキュリティシステム
     ・課金システム
     ・デジタルコンテンツの取次・仲介サービス
     ・データベース構築・運用システム
     ・コンテンツ記録媒体・装置
     ・CD・DVDプレスサービス など

   ■ デジタルコンテンツの配信技術・サービス
     ・デジタルコンテンツ配信サービス
      (携帯電話・スマートフォン・PC・ゲーム機・電子書籍端末・TVなどへの
                配信サービス)
     ・デジタルコンテンツ配信関連の技術・システム
     ・オンデマンド出版技術・サービス など

   ■受信端末
     ・携帯情報端末(携帯電話、スマートフォン、ゲーム機、PDA など)
     ・電子書籍端末
     ・デジタルコンテンツビューワー など

 【 新設ゾーン 】
   ◆ デジタルコンテンツ ソリューション ゾーン
     コンテンツ産業における新しいビジネスモデルを支援するためのソリューション
           や新たなプラットフォームが一堂に集結。 映画会社、テレビ局、ゲーム会社、
           出版社などコンテンツホルダーの皆様、必見のゾーンです。

   ◆ 電子書籍端末ゾーン
     今、注目を集める電子書籍端末が一堂に集結。電子書籍ビジネスに関わる皆様、
           必見のゾーンです。
   
 ●出展社・出展製品一覧はこちら >>> http://www.digi-fair.jp/ichiran/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ▼展示会招待券(通常¥1,200)を追加で差し上げます(無料)▼
                 http://www.digi-fair.jp/inv/                     
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼各種お問い合わせはこちらまで▼
 デジタル パブリッシング 専門セミナー事務局
 リード エグジビション ジャパン(株) 担当:山田
 TEL:03-3349-8507  FAX:03-3349-8523
 URL:http://www.digi-fair.jp/seminar/

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2010.6.5 源氏物語の心のような華道を発見!!・・・とある鎌倉の優雅な一日

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源氏物語というと、とても華やかな、華麗なばかりの世界に思っていられる方がほとんどと思いますが、そういう一面もたしかにありますが、深いところに横たわる精神は正しい自然観に根差した質実で美しい世界です。そこに人間の苦悩が描かれているから、どんなにどろどろとした凄まじい苦悩も人間関係も、昇華したかたちで美しく読めるという訳です。

私は萩の花の風情が大好きなんですが、たぶん、というか、きっと、源氏物語の影響だと思っています。源氏物語本文自体からか、国宝源氏物語絵巻からかは迷うところですが・・・

2日に鎌倉に行ってある華道家の方との巡り合いがありました。華道というときらびやかな世界、しかも昨今はただ華麗なだけでなく大胆かつ大きい・・・、みたいなことで、華道家の方も来られると伺ってましたし、その方は国連を筆頭に世界各国で活けて回って活躍されている方とのことでしたから、おそらく凄くモダンな、室内を埋め尽くしてしまうかもしれないくらいに大胆な華麗なお花を想像していました。

それが、写真をご覧になっていただいておわかりのとおりのつつましやかさ・・・。そう、この写真がその日、その方がお活けになったお花です。みんなその日にお庭や道端に生えていたものを切って、水揚げされて、持ってこられて活けたもの。想像していた世界とのあまりのギャップにしばらく思考が断絶してしまいました(笑) が、拝見させていただいていてだんだん落ち着いてくると、なんだかこれはもう私の世界・・・、というか、源氏物語の世界とばかりにすっかり魅了されてしまいました。

で、昨夜、その方のお花の世界に通じる源氏物語の箇所を探してみようと、野の花の描かれた場面を抜粋したら、桐壺で「桐壺更衣が亡くなったあと、帝の命を受けて靫負の命婦が母君の暮らす邸を弔問に訪ねる場面」、賢木で「娘の斎宮下向に同伴して伊勢に下ろうとしている六条御息所を光源氏が訪ねる野の宮の場面」、野分で「野分のあと荒れた六条院を夕霧が見舞いに訪れる場面」、とみんな「荒れた」「心の痛む」場面ばかりでした。

私が好きな源氏物語って、こういう場面ばかりだったんだ・・・とおかしくなりましたが、超超華麗な表世界とは別の、こういう深い悲しみの世界が、おそらく同じか、それ以上に描かれているから、源氏物語は深いんですね。

私が30年来カルチャーで源氏物語をお習いしている高橋文二先生は、これを「慰藉」という言葉で捉えられます。風景・とりわけ自然から、人は心を慰められるのです。慰藉されるのです。それには自然のなかに正しい、自分を超えて自分を律した美しい世界があるからです。どろどろとしたものも、苦悩も、そこで浄化されるんです。自然はそういう「力」をもっていると。

鎌倉でお逢いした華道家の方は宮内信江さんという方ですが、ほんとうに「生命」というものの真の輝きを実践してられる方で、それで、ほんの道端で摘み取っただけの見なれた草が、その方の手にかかったらピンと背筋を伸ばして緑が内側から輝くようになって、見たこともないような毅然とした孤高の美しさを醸し出す・・・、それを目の当たりにして、こういう華道の世界があったんだ・・・と心の底から驚いたのでした。

http://www.odayuriko.com/ 【織田百合子HP】
(久々の更新。秋に鎌倉で講演させていただくことを少し記しました。)

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2010.6.4 第45回 1617会・大阪例会 「平野(ひらの)環濠都市の成立と都市構造」のご案内

仁木宏様からのメールを転載させていただきます。

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第45回 1617会・大阪例会 「平野(ひらの)環濠都市の成立と都市構造」
       
1617(いちろくいちなな)会は考古学・文献史学・建築史学・歴史地理学など、複数の分野の研究者が集い、16世紀以前(中世)と17世紀以降(近世)の特定の地域(都市的な場)を対象に、学際的に研究を深めることを目的とした研究会です。3ヶ月に1回程度のペースで開催しています。

今回は、中世後半から堺環濠都市と並び繁栄していたとされる大阪市の平野環濠都市を対象とします。平野(ひらの)は河内との境界に接する摂津南部にあり、堺と同様、環濠と土居
を巡らせた都市として知られています。

これまで平野は、大坂夏の陣に際して全焼し、その後、現在の町割りが形成されたと考えられてきました。しかし、発掘調査によって、現在の街区が戦国時代まで遡る可能性が指摘されています。さらにその下層に異なる方位の遺構が見つかっていることから、戦国時代における都市発展、町並み改造が想定されます。文献史料からは、杭全庄から平野郷への空間変動、平野郷の有力住民の盛衰、都市共同体の形成などの詳細があらたに解明されつつあります。

そこで、1617会では、発掘成果や史資料、絵図などを活用し、最新の研究成果をもとにして、平野環濠都市の成立について段階を追って議論してゆきたいと考えています。

●日時 2010年(平成22年)8月7日(土)
◎見学会  10:00~12:00  ※雨天決行(暴風雨を除く)
  集合 JR大和路(関西)線平野駅改札口 10:00 
  行程(概略) 杭全神社→環濠跡→杭全神社→長宝寺墓地→光永寺→坂上家屋敷跡
→長宝寺→全興寺→旧公設市場→土居跡(平野公園内)
◎シンポジウム 13:30~17:00
会場 大阪市平野区民ホール(大阪市平野区平野南1-2-7)
地下鉄谷町線平野駅から南港通り南側歩道を東へ10分。平野消防署の西隣
http://osakacommunity.jp/hirano/b2_hall.html

報告 松尾信裕(大阪城天守閣)   「平野環濠都市の地理的環境と都市構造」
    大澤研一(大阪歴史博物館) 「文献史料からみた平野の空間形成と都市民の動向」
    豆谷浩之氏(大阪歴史博物館)「発掘調査にみる平野の諸段階」

★参加費資料代は当日いただきます。

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