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2010.8.20 仙覚と『西本願寺本万葉集』について書いた論文の初校が届きました!

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昨日、久々に編集経過の情報が手に入ったと思ったら、今日、初校が届きました。『尾州家河内本源氏物語』と同じ装丁の『西本願寺本万葉集』の成立を追って書いたものです。でも、中は大部分、「仙覚とは誰か・・・」に費やされています。

『西本願寺本万葉集』の底本になっている「文永3年本万葉集」を成した仙覚。『西本願寺本万葉集』は現在活字化されている『万葉集』そのものです。それを成した人物というのに、じつは誰か明らかになっていません。註釈などの詞書から「東の道の果てに産まれた」とあるだけで、あとは換算して比企の乱の年の産まれということがわかっています。

『源氏物語』写本を追って書いていて『西本願寺本万葉集』に巡り合いました。『尾州家河内本源氏物語』が北条実時の書写なら、『西本願寺本万葉集』もまた実時の制作だろうと思ってはじめた論考です。

が、はじめるに際して、『万葉集』についてはまったくの無知ですから、まず『万葉集』がどのようなものかを知るために本を読んだのです。そうしたら、こんな凄い人物というのに仙覚がいったい誰なのかわかっていない・・・、俄然、興味がこちらに移ってしまいました。

仙覚が鎌倉は比企ケ谷の新釈迦堂で『万葉集』の校訂を成し、埼玉県比企郡小川町で『万葉集註釈』を成したことから、仙覚は比企氏に縁のある人物だろうといわれてきました。が、そこまでで、「東の道の果て」というからには常陸の人だろう・・・とか、その程度でした。比企氏のゆかりなら、埼玉県比企郡と考えたほうが自然なのに・・・

私は比企氏系図から該当と思われる人物を探っていったのですが、これが壮大なスケールの放浪で、仙覚一人をとっても大河ドラマができますね!! 『源氏物語』の源光行・親行親子も同じ時代に生きていますし、それこそ、京都では『新古今和歌集』編纂真っ盛りの時代・・・、仙覚も京都にのぼって順徳帝に接したりしています。

面白いので早くこの原稿を皆様に読んでいただきたいのですが、ようやく初校が届いて、これからです!! 校正の期限は今月いっぱい。これからふたたび仙覚の世界に没入できると思うと楽しみです!!

不思議ですね。北条氏と将軍家の拮抗を探ろうとして読書していても眠くなるだけなので、読むのはその章を書くときにすればいいと決め、『忘れられた書物の歴史』の執筆を開始しようと机周りを全部整理したところでした。で、最初の章の源光行を書こうとしてかつての『紫文幻想』など読み返したりしたのですが、なんとなく気が乗らない・・・、困ったなと思っていたときに初校が届いて、「これだ!」と飛びつきました。郵便で送られてくるあいだ中、仙覚さんが「私がもうすぐ行きますよ」とテレパシーを送ってくださっていたかのようです。

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