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2010.9.29 生田斗真さん主演の映画『源氏物語』の原作、高山由紀子さん『源氏物語 悲しみの皇子(みこ)』が届きました!

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生田斗真さんが光源氏という映画の制作発表がされて、配役や監督も発表になっていたのに、原作が紹介されなくて、???でした。それが少したったら、ツイッターで「原作発売 予約開始」のお知らせがあって、それが高山由紀子さんの『源氏物語 悲しみの皇子(みこ)』。早速アマゾンに予約しておいたのが、昨日、届きました。

それを手にしてびっくりしたのですが、そもそも脚本が高山由紀子先生だったのですね。原作は、その脚本を読み本にしたものと拝察しました。どうりで、制作発表に脚本家の名前も、原作も、原作者名も発表されなかったわけ・・・。この原作発売まで伏せておいたのでしょう・・・とは、私の推測。それにしても、原作が高山由紀子先生と知った時点で、脚本を書かれたんだ・・・と直感できなかった私がうかつでした。

このご本、相当破天荒な展開で楽しそう。正規の『源氏物語』を期待した方には顰蹙かも。その代わり、生田斗真さんファンの若い方々には楽しめるのでは? まだ拝読していませんが、ぱらぱらっと見た感じではそんな気がしました。以前、野村万齊さんがされた映画『陰陽師』に近くなるのかな? 『陰陽師』は大好きで何回か観ました!

でも、高山由紀子先生の脚本です。もっと妖艶、心理的な華麗さになるのでしょうね。どんなになるか、楽しみです。高山先生はずっと昔、私がはじめて文学修業のつもりで入ったシナリオセンターの大先輩です。私がまだ文学の初期の初期の心構えも何もできなかった当時、センター生のなかから彗星のように映画脚本デビューを果たされて、受講生の希望の星でした。だから、お名前は当時から聴いて知っていました。

シナリオセンターは、私はいきなり小説修行に入る勇気がなくて、少し枠が楽そうなシナリオという分野におずおず入ったのですが、そういう「楽」な感じがほんとうに楽で、みなさん、映画やドラマでのデビューを目指して頑張ってらっしゃるから、とても活気がありました。

私は、本来の目的が小説ですから、そういう前向きの方々とは一線を引いて、呑気な方が多い別のクラスに入って、誰ひとりデビューすることもないのに和気あいあいと文学を人生修業の場として、何年も過ごしました。その後、現代詩に移り、いよいよ本格的に小説に移るまで、10年前後はセンターにお世話になったでしょうか・・・。

移ったのは、小説に必要な構成力が身についた自覚ができたから。辞めるには相当の決断を要しました。なぜって、10年もの時間を一緒に過ごした先生や同士の方と離れることになるのですから・・・

シナリオはドラマや映画という時間の枠が明確ですから、起承転結の構成がしっかりできていないとなりません。それで、目先のデビューを望まない呑気な私たちに、そのクラスの先生は、黒沢明監督の『影武者』のシナリオを入手してくださって、それを土台に実際の起承転結を教えてくださったのです。凄い講座内容の連続でしたから、ほんとうにあのクラスは私の人生修業・文学修業の実際の場でした。

そんな過去が、高山由紀子先生が映画の原作と知ったとたん、とても懐かしく甦り、ちょっと興奮気味にわくわくどきどきしています。

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