2010.9.1 ツイッターから/梅原猛氏『葬られた王朝 ―古代出雲の謎を解く―』のこと・・・こういうのあり得るなあと興味津津
ツイッターで紹介されていました。梅原猛氏が『葬られた王朝 ―古代出雲の謎を解く―』というご著書を出され、それに対しての三浦佑之氏の書評です。どうして今まで考えが及ばなかったのだろうと、自分がふしぎになってしまいました。
それは、荒神谷遺跡から大量の銅剣がみつかり、翌年には銅鐸・銅矛がみつかり、さらに加茂岩倉遺跡から大量の銅鐸がみつかり、出雲大社の地下から巨大な柱が出土したというのに、出雲に実質的な政権・・・出雲王朝が存在しただろうことに思いが及ばなかったこと。
従来、出雲は神話の地だったそうで、ヤマト政権以前に出雲王朝があったなど誰も考えていなかった。が、これらの貴重な発見で、著者の三浦氏は「これは出雲に対する認識が変わるだろう」と思っていらしたそう。けれど、学界では何も変わらず???と思っていらしたところに、梅原氏がこのご著書をだされて喜んでいられるという。
梅原氏ご自身が、出雲王朝を認められるのは以前の自説を覆すようなことになるので大変なお立場。それをあえてせざるを得なくしてなさったことに敬意を表されてのことです。
私などはちょうど遺跡発掘の仕事に従事していたころの大発見の数々です。大きな政権があったとも思えない地にこれほど大量の銅鐸が?・・・と当時とても話題になり、かつ謎とされていました。王朝があったとするなら、実質的にあり得る話で、謎でもなんでもなくなります。どうして誰もそこに思いが至らなかったのでしょう。やはり、従来の説から思考をはずすのが大変なのは、どこにいても同じですね。
アドレスを載せさせていただきますので、直接ご覧になってください。
http://homepage1.nifty.com/miuras-tiger/20100604-dokushojin0001.pdf