2010.9.7 『吾妻鏡』から頼経登場の条を抜粋したり・・・近況報告を兼ねて今日の雑感
久しぶりに孔雀の写真を載せてみました!! 今年も、昨年も、とうとう孔雀の写真を撮りにでかけられなかったなあ・・・と、しみじみ思う今日この頃です。これは2008年5月撮影。多摩動物公園では放し飼いにされているので、こんなふうに茂みに入っていく自然な姿を見ることができました。
仙覚と『万葉集』の原稿の初校校正を終わってほっとしたのですが、まだ一昨年来の書けなかった苦しみや、挿入する『西本願寺本万葉集』の写真を所蔵先からお借りするときの大変だったこととかの思いを引きずっていて、嬉しさとは遠い気持ちでいました。
が、校正が終盤になったころ、突然、自分で撮った取材の写真を載せることを思いついて、「間に合うなら」と、校正原稿に写真データを添付して送ったのが一昨日夜。昨日午前、もうそれが京都の出版社さんに届いて、「写真は初校だから大丈夫です」とのお返事。よかった・・・と思い、ほっとしたのでした。でも、気持ちの高揚はそこまで・・・。あまりに多忙で厳しかったので感情が籠ってしまっていました。
が、今朝、玄関前の通りを掃いていたときに、ふっと、「なんだか、嬉しい」っていう気分が湧いてきました。ん? と、それに気づいて、「私、喜んでる?」って、自分で自分を確かめたんです。そして、「ああ、私、嬉しいんだ」って。それから、はじめて、しみじみ、ほんとうに「終わった・・・」という感慨に浸りました。自分で撮った写真が載ることになったのが、たぶん、やっと「自分の原稿」という着地感になったのでしょうね。やはり私の原点は写真なんだな・・・という感慨です。
今日は終日後片付け。「抹殺された公家文化の遺産」のために集めていた資料を片づけ、鎌倉の講演に向けての準備に切り替えるためです。ほぼ終日コピーを撮っていたような・・・。お借りしている今東光氏の『順徳天皇』や、『吾妻鏡』からの頼経の項の抜粋・・・。ずっと、根を詰めてしていたら、立ったとき、ふらっとしてしまいました。コピー機の余熱にあてられたみたいです。もう回り道をすることなく、明日から『源氏物語』専念状態に突入です!!
でも、後片付けって、いいですね。ほんとうに終わったんだあ・・・という実感の満足があります。で、のんびり、昔を思い出して(原点にかえって・・・)、孔雀の写真を載せてみたくなった次第です。来年こそは撮りに行きたいと思います。孔雀の撮影時期は5月。繁殖期が一番綺麗なのだそうです。