2010.12.7 11月30日に起きた「小笠原諸島西方沖M6.9」地震に対する雲前兆の検証・・・撮っていたのですが時間がなくてやっと画像整理できました!
11月30日12:24、小笠原諸島西方沖で、当初の発表ではM6.9という今年最大級ともいえる地震が発生しました。これはその後修正されてM7.1となっています。M7規模の地震が発生したわけですが、海域の遠方でしたので被害に及ばずにほっとしました。
この頃、私としては鎌倉での講演を控えたり、それを無事こなして後処理でいっぱいいっぱいでした。で、小笠原諸島というこんな関東から身近なところで大きな地震が発生したというのに、被害がなかったのをいいことに全然気をめぐらす余裕がありませんでした。雲は撮っていたのですが、11月初旬からカメラに収めたまま・・・。検証すればきっと前兆を撮ってあるはずと思いながら、どんな雲を撮ったかも記憶にないくらい、頭が鎌倉の件にいってしまってました・・・
12月に入ってやっとひと息つき、落ち着いたところでカメラの中の写真を整理したのです。そうしたら、撮っていたはず・・・なんていう呑気なことを言ってられない空があったのです。こんな空も撮ったのを忘れてるなんて・・・と唖然としました。撮影しているあいだは、「これは・・・」と、唸っていたのですが・・・
●順を追って説明させていただきます。
一枚目…20日23:29。夜、南南東発生の物凄い勢いの雲が東へ渡っていました。直線状のシャープさとその勢いと広大さで呆気にとられつつシャッターを押したのですが、こんな雲はそうそう見ません。
二枚目…24日8:12。朝、スマトラ島沖地震の前兆で頻繁に見た「騒然と雲が吹き荒れる空」が現出。中心は南南東です。何かあるのかしら・・・と気になりました。
三枚目~五枚目…24日9:30。二枚目の写真の一時間後。空はどんどん雲を厚くし、畝状になってきましたので、撮りに出ました。三枚目は東。四枚目が震源方向の南。五枚目は南西です。どれも規模の大きさを感じさせました。
六枚目と七枚目…30日15:45。地震発生後の空ですが、大きな地震のあとはやはり「吹き荒れます」。空がずっと騒然としているので余震があるか気になって撮っていました。でも、なくてよかったと思ったのでした。
この地震への警戒心がなかったのは、影響するほどの近場ならあるはずの体感がなかったから。それと、ほんとうに近場だったら直前の空がもっと分厚く不気味な雲に覆われたでしょう。でも、やはりスマトラ島沖地震前に見た「騒然と吹き荒れる空」は大きな地震の前触れ・・・、この空が出たら要注意の思いを新たにしました。