2011.5.4 東日本大震災・・・空と雲からみる地震前兆の検証(2) 2010年1月~6月(改訂2/5月の空を追加しました)
●↓ 1月4日 東日本大震災震源地方向に広がる雲。北側は波状放射の状況になっているような畝状でした。一枚目の左端と二枚目が北側です。
●↓1月6日 一枚目のままですと南東発生の雲に見えますが、下の写真で確認すると北東からの波状放射になっています。→【01/08 15:59 37.3N 140.7E 80k M4.1 福島県浜通り地方】が発生しています。
●↓ 2月19日 北東からの巨大な波状放射の雲。(2月はあまり撮っていませんので、これ一枚ですが、1月に引き続き北東からの雲は発生していたようです。)
●↓ 3月26日 福島県沖方向の巨大な放射状雲。西側では綺麗な金色の夕焼けになりました。南西発生の波状放射が対極の福島県方向に吸い込まれた状況かもしれません。
●↓ 3月31日 三陸沖方向発生の三本の太い円柱を土台にもつような雲の広がり→【04/02 09:49 39.1N 140.9E 10k M3.5 岩手県内陸南部/04/03 07:11 39.1N 140.9E 10k M3.1 岩手県内陸南部/04/05 01:43 39.0N 141.6E 70k M3.6 岩手県沿岸南部】
●↓ 4月1日 福島県沖方向発生の雲の先端が岩手県沖方向まで届いていました→【04/05 18:36 36.9N 141.9E 20k M4.5 福島県沖】
●↓ 4月2日 北東一帯のざわめくような騒然とした雲の撹乱空。北西では雲と空との境界がシャープな一直線になっていました。境界のシャープさは大きな震源の前兆です。
●↓ 4月24日 南東(右)から北東(震源地方向・左)へ吸い寄せられるように延びる雲(下側)。
●↓ 4月26日 太陽柱になった夕陽と巨大な右幻日→朝に【04/26 06:23 38.0N 142.5E 70k M5.2 宮城県沖】が発生しています。空を覆う大量の黒い雲は南東発生(一枚目・右端より左へ)です。
●↓ 5月12日 北北東発生の波状放射の雲と、南東発生の雲が架橋してふしぎな空でした。上から順に「北ー北東ー東ー東のアップ」ですのでパノラマ風に繋げた感じでご覧になってください。南東発生の雲が立ち上がって、天頂にぶつかって折れたようにして北東へ引っ張られています。見たことのない非常におかしな雲でした。南東は千葉沖ですので、当初、関東での発震を心配しましたが、該当する地震の発生がないままずっと気にかかっていました。東日本大震災震源に引きずられての現象だったと考えていいのでしょうか。
●↓ 5月17日 北東上空に発生した巨大な波状放射の雲(巨大なグローブ型)。
●↓ 6月11日 宮城県沖か福島県沖方向発生の磁気性の強い雲の広がり。白蛇のようにぬめった白い質感の雲は強い震源の存在を示します。→【06/13 12:33 37.4N 141.8E 40k M6.2 福島県沖】が結果でしょうか。
●↓ 6月21日 三陸沖・岩手県沖・福島県沖とどの方向からも強い磁気性の雲が発生して空を覆っていました。こういう日の夕刻は灼熱状の夕焼けになります。
●↓ 6月23日 南西から強い磁気性の雲が北東の東日本大震災震源地方向に吸い込まれるようにして延びており(一枚目・左端から吹き荒れるような帯雲が震源地方向へ)、全天凄まじい磁気を感じる雲が錯綜しました。撮っているときは発生方向の南西を警戒と思いましたが、震災地震が発生した結果をみると、対極の吸い込まれてゆく先がさらに注意ということもあるという教訓です。夕刻は灼熱状の夕焼けになりました。1月6日の南東発生の雲と似た状況です。
↑上三枚は「南西→西→北東」として繋げてご覧になってください。この18:50頃の空が19:05には下のような灼熱色の夕焼けに変わりました。
↓そして、金色の強い灼熱を呈した夕焼けが終わり、あたりが黒ずんでくるころになると、夕焼けは赤紫色の赤焼けとなります(下二枚)。赤焼けにまでなる夕焼けは相当磁気が強いので要警戒現象です。(あくまでも、滅多に夕焼けを見ない当地での話ですが・・・)
この画像の左端で切れている赤焼け帯雲の西の部分が下の写真です。繋がっていると考えパノラマをイメージしてご覧ください。
さかのぼって一年前のこの時期をみると、岩手県沖・宮城県沖・福島県沖のどの方向でも活発な動きがみられています。このあたりですでに東日本大震災につながっていく海底での変化がはじまっていたと思われます。特に、3月26日、4月1日、6月11日、21日、23日の赤焼け帯雲は明らかに東日本大震災の震源方向発生の雲です。
■以下、「地震発生量の信号機」様サイトから、この時期の東北地方の地震を転載させていただきます。
03/27 15:47 38.7N 141.4E 80k M3.3 宮城県北部
03/28 01:07 38.1N 140.7E 10k M2.5 宮城県南部/
04/02 09:49 39.1N 140.9E 10k M3.5 岩手県内陸南部
04/03 07:11 39.1N 140.9E 10k M3.1 岩手県内陸南部
04/05 01:43 39.0N 141.6E 70k M3.6 岩手県沿岸南部
----- 18:36 36.9N 141.9E 20k M4.5 福島県沖
04/06 12:23 39.0N 140.9E 10k M3.4 岩手県内陸南部
04/08 14:15 40.1N 142.5E 80k M4.1 岩手県沖
04/09 06:27 38.8N 140.8E 10k M3.0 宮城県北部
04/18 05:15 40.2N 141.1E 浅い M2.5 岩手県内陸北部
----- 16:33 37.4N 141.9E 30k M4.2 福島県沖
04/20 07:34 37.3N 141.3E 80k M4.0 福島県沖
04/21 17:19 40.7N 142.5E 40k M3.6 青森県東方沖
04/24 00:41 38.9N 140.9E 10k M2.6 宮城県北部
----- 20:17 38.6N 140.6E 20k M3.5 宮城県北部
04/25 19:03 41.4N 141.8E 70k M3.2 青森県東方沖
----- 23:47 38.6N 142.2E 50k M3.5 宮城県沖
04/26 06:23 38.0N 142.5E 70k M5.2 宮城県沖
----- 17:42 38.6N 140.6E 10k M3.2 宮城県北部
05/01 08:07 39.1N 141.0E 10k M3.1 岩手県内陸南部
05/03 00:03 39.9N 139.9E 10k M3.3 秋田県沿岸北部
05/04 10:18 37.2N 139.5E 浅い M2.4 福島県会津地方
05/05 22:31 40.2N 142.3E 40k M3.8 岩手県沖
05/06 05:46 41.2N 140.8E 10k M2.5 青森県下北地方
05/07 13:16 37.2N 140.4E 90k M3.3 福島県中通り地方
05/08 09:15 41.1N 140.8E 10k M2.1 青森県北部の陸奥湾
----- 11:14 41.1N 140.8E 10k M2.5 青森県北部の陸奥湾
----- 19:42 38.9N 140.6E 10k M2.8 秋田県内陸南部
05/10 22:09 38.8N 140.8E 10k M3.0 宮城県北部
05/11 12:19 37.8N 141.7E 80k M3.7 福島県沖
05/12 16:20 40.7N 140.4E 20k M1.9 青森県津軽南部
----- 17:53 37.9N 142.0E 40k M4.1 宮城県沖
05/13 02:31 40.4N 142.1E 50k M3.4 岩手県沖
05/14 00:00 37.4N 139.7E 10k M2.0 福島県会津地方
----- 08:24 38.8N 139.5E 10k M3.1 山形県沖
05/18 09:36 38.9N 141.6E 70k M3.7 宮城県北部
05/22 19:30 39.0N 140.9E 10k M3.3 岩手県内陸南部
05/25 02:25 38.8N 140.8E 10k M2.3 宮城県北部
----- 22:33 40.1N 141.1E 浅い M2.7 岩手県内陸北部
05/29 10:31 38.4N 141.3E 10k M2.4 宮城県沖
05/31 09:16 38.9N 140.8E 10k M2.8 宮城県北部
06/01 13:49 37.5N 141.6E 40k M4.8 福島県沖
06/03 07:39 39.0N 140.9E 10k M4.2 岩手県内陸南部
06/04 08:25 38.4N 139.9E 150k M4.3 山形県庄内地方
06/07 14:01 39.1N 140.9E 10k M4.3 岩手県内陸南部
06/08 18:36 39.1N 140.9E 10k M2.8 岩手県内陸南部
06/09 06:49 39.1N 140.9E 10k M3.2 岩手県内陸南部
06/11 12:18 39.0N 140.6E 浅い M3.4 秋田県内陸南部
----- 12:29 38.9N 140.6E 10k M2.8 秋田県内陸南部
06/13 12:33 37.4N 141.8E 40k M6.2 福島県沖
----- 22:21 38.2N 141.6E 60k M3.3 宮城県沖
06/14 21:46 41.2N 142.2E 40k M4.1 青森県東方沖
06/16 13:29 38.7N 142.1E 40k M3.5 宮城県沖
06/18 15:38 40.4N 142.2E 30k M3.7 岩手県沖
06/19 19:01 41.3N 142.7E 30k M4.9 青森県東方沖
06/20 17:23 38.3N 141.9E 50k M4.0 宮城県沖
06/21 02:43 41.2N 141.3E 10k M2.4 青森県下北地方
06/22 15:20 39.7N 142.2E 40k M3.5 岩手県沖
06/23 04:23 41.5N 142.0E 60k M3.3 青森県東方沖
----- 15:13 38.6N 142.0E 50k M3.2 宮城県沖
06/28 20:44 39.1N 140.9E 10k M3.4 岩手県内陸南部
06/29 07:24 39.2N 141.5E 120k M4.6 岩手県沿岸南部
----- 14:42 40.4N 142.1E 50k M3.6 岩手県沖
06/30 10:54 38.8N 141.5E 110k M3.0 宮城県北部
■昨日の検証(1)にも追記しましたが、撮っていても精密に検証しないと、発生方向すら間違って思いこんでいることがよくあります。たったこの二日間、画像を並べて検証しただけで、思い込みと違った事実が判明しています。肉眼でみて、自分で撮っているのですが、空は広大すぎて圧倒されるばかり・・・、かえってコンパクトに写真にして見た方が検証しやすいのです。私も今回この検証をはじめて、はじめてこれらの雲の全貌を理解しました。こういうことがもっと多くの人に普及したら、地震予知は格段に精度があがるでしょうね。
言い訳になってしまいますが、私はもともとは原稿を書くのが本業ですので、原稿だと入稿するまで最後の最後まで推敲して手を入れます。その習慣がこのブログにもあって、最初に書いた記事を時間の経過とともに完成にもっていくのが私の方法です。うっかりミスで南西を南東と記していて慌てて書きなおしたり・・・、のようなことが結構あります。科学的な場でのこういうミスは許されないのでしょうけれど、人文畑の人間がしていることとして、完成に漕ぎつけるまでの四苦八苦をどうかご寛容にご覧いただきますよう・・・