« 2011.5.8 東日本大震災・・・空と雲からみる地震前兆の検証(3) 2010年7月・・・最大級の前兆雲が顕われました | Main | 2011.5.9 今日、関東で環水平アークが観測されました。 »

2011.5.9 東日本大震災・・・空と雲からみる地震前兆の検証(4) 2010年8月~9月・・・空がとてもダイナミックでした。綺麗な虹まで顕れて。そして、地震が九月末から異常な発震のようすを呈します。

●↓ 8月8日朝 昨年で一番の凄まじい朝焼け。綺麗な副虹まで出現しました。当地で虹が見られるときはかなり要注意と思っています。M9のチリ地震のときなどに見ているからです。この日の対応地震は雲としては【08/10 14:50 39.3N 143.5E  10k  M6.2  岩手県の東の三陸沖】で、強烈な朝焼けは海外でのM7級と思います。

地震予知を考えて撮ってはいるのですが、根っから空が好きなのでしょう。撮らないで籠ってばかりいると鬱屈しますし、どんなに精神的に追い詰められているときも、空を撮りに出ると、帰宅したときにはせいせいしています。そして、この朝焼けや虹のような現象に遭遇すると、もう、映画のシーンに入り込んだときのように感動。空は荘厳そのものです。地震も被害さえ起こさなければ自然現象として受け入れられるのですが。

08080454_2

08080453

08080454b

08080457

08080505

●↓ 8月8日午後 夕刻も北東一帯から発する雲が磁気性を帯びて空を撹乱していました。

08081712

08081717

●↓ 8月11日 北東一帯から発生する強い磁気性を帯びた雲。白蛇のようなぬめりを持つうなぎ状の雲(三枚目)は大きな地震前兆です。

08111802

08111758

08111756

08111800a

●↓ 8月13日早朝 一枚目は家の窓から撮った写真ですが、軒の上を覆うような巨大な洗濯板状の雲にびっくり、慌ててカメラを手に撮りに出ました。雲は北東(震源地方向)発生でした。二枚目以降が外で撮った写真です。

08130530

08130533

08130533a

08130534

●↓ 9月12日 綺麗な朝焼けでした。ただ、気になったのは北東方面に浮かぶレリーフ状に焼けている雲(二枚目)。ごつごつして溶岩が固まったようなレリーフ状焼けの雲は強い磁気を帯びているので要注意です。薄く綺麗な朝焼けしている雲とは別に、北東に強い震源があることを感じさせました。→【09/13 14:48 41.5N 142.1E  60k  M5.7  青森県東方沖】

とはいうものの、これは結果論でいえることで、撮っているときは、「何だろう、あそこにレリーフ焼けした雲があるけれど」でした・・・。ただ、不審に思ったからアップで撮ってはいるのです。

09120519

09120519a

↓朝焼けの見事さに息を呑むばかりにシャッターを押し続けていたこの日、一眼レフのこのカメラが壊れてしまいました。シャッター膜をおさえるピン(?)が壊れたのです。それで膜が上手くおりなくなり、朝焼けの撮影は途中から下のような状況にしか写らなくなってしまいました。こんな時にと、シャッターが壊れたことよりも、せっかくの朝焼けの撮影を中断させられたことがショックでした。

でも、この時期、私は他の仕事に集中しはじめていて、カメラを修理にもっていく時間的余裕がありませんから別のカメラで撮らなくてはならず、これ以降、雲の撮影には身が入らなくなっていきます。壊れたのを幸い、抱えている仕事に集中しようと思ったのでした。

09120522

09120523_2
●↓ 9月24日 北東一帯から広がる磁気性を帯びた雲。 

09240952

去年、私は11月末に鎌倉の源氏物語文化についての講演をさせていただくことになっていました。そのお話があったのが春先で、それから6月に講演当日に見える方々との初顔合わせ。それから講演を特集していただくPR誌への寄稿、それが済んだら講演に向けての写真を選んでのパワーポイント編集・・・と、ほぼ一年、年末のイベントに向けて精神を集中させていっていました。

なので、顕著な雲がでたら撮りにはいきましたが、それまでに行っていた雲の検証はしないまま、撮り溜めてきました。以前は必ず検証して、地震予知のサイトに投稿して、を繰り返していたのです。

でも、雲に気をとられていると講演のための準備に差し支えますから、とりあえず講演が終わるまで雲の観測は止めなければいけないと思っていました。そんなときにカメラが壊れたものですから、これ幸いとばかりに気持ちを源氏物語の講演に切り替えました。

2003年秋に観測をはじめ、以来撮り続けて、一度も止めようと思ったことはないのに、去年だけ、必要でやむを得ず休もうと思ったのです。そういうときに限って震災が起きるのですから、どうして・・・と、今もってこのタイミングがふしぎでなりません。

でも、一応、このあとも顕著な雲は撮っていますので、引き続きご紹介させていただきますね。

■この時期の東北地方の地震を、「地震の信号機」さまより転載させていただきます。9月29日からの「福島県中通り地方」の異常な群発・・・、このあたりから東北要注意だったのです。

08/01 01:36 39.2N 140.8E  浅い M2.7  岩手県内陸南部
----- 09:25 37.6N 141.5E  70k  M3.9  福島県沖
08/02 00:27 39.2N 140.8E  10k  M3.7  岩手県内陸南部
08/03 04:25 39.2N 140.8E  10k  M3.0  岩手県内陸南部
----- 14:34 39.2N 140.8E  浅い M3.0  岩手県内陸南部
----- 23:40 36.9N 141.7E  30k  M4.3  福島県沖
08/04 06:14 39.2N 140.8E  浅い M3.7  岩手県内陸南部
----- 06:43 39.2N 142.2E  80k  M4.0  岩手県沖
08/05 08:54 37.8N 141.3E  80k  M4.4  福島県沖
08/06 11:50 39.2N 140.8E  10k  M3.2  岩手県内陸南部
----- 13:48 39.2N 140.8E  浅い M3.4  岩手県内陸南部
08/08 01:03 37.8N 142.0E  30k  M4.6  宮城県沖
----- 06:08 37.6N 141.7E  80k  M4.0  福島県沖
08/09 01:18 37.6N 141.9E  30k  M4.2  福島県沖
----- 19:09 39.6N 142.1E  50k  M4.0  岩手県沖
08/10 14:50 39.3N 143.5E  10k  M6.2  岩手県の東の三陸沖
08/11 01:01 39.4N 143.7E  10k  M4.8  岩手県の東の三陸沖
----- 14:19 38.9N 140.9E  10k  M2.7  宮城県北部
08/12 03:58 41.4N 141.3E  10k  M2.4  青森県津軽海峡
08/13 11:38 39.8N 141.8E  60k  M3.7  岩手県沿岸北部
08/15 11:19 41.4N 142.2E  60k  M4.2  青森県東方沖
----- 16:33 38.9N 142.5E  40k  M4.0  宮城県沖
08/17 11:15 38.8N 141.6E  70k  M3.3  宮城県沖
08/20 04:43 38.8N 140.8E  10k  M3.1  宮城県北部
08/21 06:18 40.2N 142.3E  40k  M3.6  岩手県沖
----- 23:26 37.3N 141.7E  40k  M4.6  福島県沖
08/22 03:37 41.0N 141.4E  80k  M2.9  青森県東方沖
08/25 18:26 39.4N 144.3E  10k  4.8M     岩手県遠い東沖(世界)
08/28 09:19 38.4N 142.5E  30k  M4.7  宮城県沖
08/29 10:16 38.9N 140.9E  10k  M3.9  宮城県北部
08/31 00:17 38.9N 140.9E  浅い M2.5  宮城県北部
----- 01:34 38.9N 141.7E  60k  M3.4  宮城県沖
----- 11:30 40.4N 139.1E  10k  M5.2  秋田県沖
09/01 16:33 37.9N 141.9E  50k  M4.9  宮城県沖
09/11 08:28 38.5N 142.2E  50k  M4.2  宮城県沖
09/13 14:48 41.5N 142.1E  60k  M5.7  青森県東方沖
09/16 02:06 37.1N 139.3E  浅い M2.4  福島県会津地方
09/18 06:13 39.1N 140.9E  10k  M3.6  岩手県内陸南部
09/21 04:26 39.4N 140.3E  10k  M3.5  秋田県沿岸南部
----- 17:36 38.9N 142.0E  50k  M3.3  宮城県沖
09/22 05:15 40.6N 139.7E 190k  M4.9  青森県西方沖
09/26 01:17 38.6N 141.8E  50k  M4.1  宮城県沖
09/29 03:35 39.8N 141.9E  60k  M4.1  岩手県沿岸北部
----- 12:02 37.3N 140.1E  10k  M4.9  福島県中通り地方
----- 17:00 37.3N 140.0E  20k  M5.8  福島県中通り地方
----- 17:06 37.3N 140.0E  10k  M3.7  福島県中通り地方
----- 17:09 37.3N 140.0E  10k  M3.3  福島県中通り地方
----- 17:12 37.2N 140.0E  浅い M3.3  福島県中通り地方
----- 17:16 37.3N 140.0E  10k  M3.2  福島県中通り地方
----- 17:25 37.3N 140.0E  10k  M3.2  福島県中通り地方
----- 17:37 37.3N 140.1E  20k  M2.8  福島県中通り地方
----- 17:47 37.3N 140.0E  10k  M2.3  福島県中通り地方
----- 17:51 37.3N 140.0E  10k  M3.7  福島県中通り地方
----- 18:22 37.3N 140.0E  20k  M3.3  福島県中通り地方
----- 18:44 37.3N 140.0E  20k  M3.0  福島県中通り地方
----- 19:04 37.3N 140.0E  20k  M3.1  福島県中通り地方
----- 19:12 37.3N 140.0E  10k  M2.3  福島県中通り地方
----- 19:16 37.3N 140.0E  20k  M2.7  福島県中通り地方
----- 19:18 37.3N 140.1E  浅い M2.9  福島県中通り地方
----- 19:30 37.3N 140.0E  10k  M2.7  福島県中通り地方
----- 19:40 37.3N 140.0E  10k  M2.7  福島県中通り地方
----- 20:27 37.3N 140.0E  10k  M2.7  福島県中通り地方
----- 22:48 37.3N 140.0E  10k  M2.4  福島県中通り地方
----- 23:46 37.3N 140.1E  10k  M2.7  福島県中通り地方
09/30 00:43 37.3N 140.0E  10k  M3.0  福島県中通り地方
----- 01:23 37.3N 140.0E  20k  M4.5  福島県中通り地方
----- 02:18 37.3N 140.0E  10k  M2.8  福島県中通り地方
----- 03:39 37.3N 140.0E  10k  M3.0  福島県中通り地方
----- 06:53 37.3N 140.0E  20k  M3.3  福島県中通り地方
----- 07:43 37.3N 140.0E  10k  M2.6  福島県中通り地方
----- 10:18 37.3N 140.0E  浅い M3.1  福島県中通り地方
----- 20:05 37.3N 140.0E  10k  M3.8  福島県中通り地方
----- 21:47 37.1N 141.2E  50k  M4.7  福島県沖

青森県沖・岩手県沖・宮城県沖・福島県沖、とこの一帯にかけて発生した地震の数の多さは異常ですが、9月29日、30日日の福島県中通り地方一帯の連発の凄さ、これはもう絶句です。源氏物語に気持ちを切り替えてあまり地震予知のことは考えないようにしようと思ってはいましたが、「いったい、どうしたの?」と、これは気にならずにいられませんでした。でも、あえて心を鬼にして検証に手を出すことはしませんでした。していたら、その後の宏観ももっと真剣だったでしょうと思います。

ただ、やはり私は訴えたいのですが、地震雲はよくいわれるように「たった一枚」の写真だけで判断する問題ではないと思うのです。たぶん、9月末の福島県中通りの群発は、8月中旬の磁気性を帯びて吹き荒れる空や、ぬめったような質感の白蛇のような帯雲、巨大な洗濯板状の雲等々のときに、地球内部で準備されていたのでしょう。

空が騒然とするとき、地球内部でも何かが起きているのです。ですから、地球に生きて暮している以上、地球の動きに耳を澄ましそれらを感じて生きていたいと思っています。忠実に空の声を聞き取りたく思います。

■追記(5月12日):
このブログの記事【2010.9.29 昨夕から夜空、今日の空、と相当危ない状況でした・・・福島県中通りでM5.8を含む地震が続いています】より、一部を追加転載させていただきます。リアルタイムで書いたブログですので、上記記事より詳細かつ正確です。

今日の昼ごろから、福島県中通りでM5.8を含む地震が連発しています。昨夕以降の騒然とした空は、この前兆だったと思います。雲自体の前兆としては、こういう規模の地震が24時間内の雲というわけがなく、掲示板のご報告では23日から24日頃に前兆雲があったようです。私も24日の空は危ないと思って撮っています。ただ、ここのところパワーポイントの編集に籠って過ごしていますから、観測自体が不十分で見逃した雲が多いと思います。

でも、それでも、昨夜から今日の雲は要注意でした。鱗雲は秋の空・・・かもしれませんが、地震前兆として要注意雲です。

追記:
最初にこの記事を書いた29日20時頃の時点では地震がとまっていたので収まったのかと安心していました。でも、発表を見ると、日付が変わった今もM4.5、震度3・・・。先程窓外を見て雲をたしかめてからPCのあるこの部屋に来たのですが、空はまだ不穏な状況でした。発光していて明らかに地震が活発な状況です。大きな地震がある(あった)ときの空は緑がかった茶褐色の空で、新潟の中越地震時にはじめて知ったのですが、現在の夜空がそうです。大気に磁気が蔓延するための変色と思っています。群発はエネルギーが分散されるのである意味では安心ですが、実際に今現地でこの夜を過ごしてらっしゃる福島の方々は不安でしょうね。早く収まりますように。

追記2(30日11:40):
群発地震がまだ続いています。深夜、【9月30日02時10分頃 ニューギニア付近 M7.0 】が発生しました。M7規模が世界のどこかにあると、前日から空が騒然とします。28日夕方からの空はこの地震の影響もあったでしょう。また【9月30日09時24分頃 硫黄島近海 M5.5】が発生していますが、この前兆も福島県の地震前兆と思われる24日に、同時刻にありました。同じ日の雲前兆の結果はたいてい同じ頃結果の地震として発生します。群発、ほんとうに早く収まって欲しいですね。

追記3(10月1日22:23記):
まだ群発地震が収まりません。

追記4(10月5日3:40):
とても異常な事態です。福島県中通りの群発地震と重なって新潟県上越地方に群発がはじまり、北海道、近場の茨城、さらに先程は沖縄の宮古島でのM6規模・・・と休まるところがありません。ただ当地では雲の前兆がまったく見えず、(見逃したかもしれないにしても、見逃せるような状況ではないはずなのに・・・)、それがふしぎです。それとは別に体感だけはあるようで、福島県の群発以降体力気力が充実しなくて、風邪をひいたかしらと心配になって風邪薬を飲んだほど。でも、茨城県の発震があった直後くらいからすうっと元気が回復して、さきほどまで猛烈な勢いで猛暑で溜まったひどい山積みの片付けものが一気にはかどってしまいました。それで、風邪ではなく体感だったのだ・・・と気づいたような状況です。以下、記録として載せておきます。

■気象庁発表から・・・

10月4日23時54分頃 新潟県上越地方 M2.0
10月3日13時46分頃 新潟県上越地方 M2.6
10月3日09時59分頃 新潟県上越地方 M2.7
10月3日09時26分頃 新潟県上越地方 M4.7 震度5弱
10月3日06時57分頃 新潟県上越地方 M3.3 震度3
10月3日06時52分頃 新潟県上越地方 M4.4 震度4
10月3日06時37分頃 新潟県上越地方 M4.5 震度4
10月2日12時35分頃 新潟県上越地方 M4.3 震度4

10月4日11時47分頃 釧路沖 M4.0 震度3
10月4日09時26分頃 北海道南西沖 M3.1
10月2日16時17分頃 北海道東方沖 M4.7
10月1日12時24分頃 日高地方東部 M3.6

10月4日23時17分頃 宮城県北部 M4.1
10月4日20時32分頃 茨城県沖 M4.4
10月3日08時15分頃 宮城県北部 M3.0
9月30日21時47分頃 福島県沖 M4.7 震度3

10月4日23時59分頃 宮古島近海 M4.4
10月4日22時28分頃 宮古島近海 M6.4 震度4

|

« 2011.5.8 東日本大震災・・・空と雲からみる地震前兆の検証(3) 2010年7月・・・最大級の前兆雲が顕われました | Main | 2011.5.9 今日、関東で環水平アークが観測されました。 »