2011.7.31 ツイッターへの呟き・・・大河ドラマ「江」再放送で秀次を観て:「河内本源氏物語」伝来の中継ぎの人です!!
時期はずれですが、今年の枝垂れ桜です。これを撮った直後から私的に忙しくなって撮ったことも忘れていました。すべてが一段落して、ほっと一息ついて、今日31日は4:00に新月を迎えるので、新しく仕事をはじめる前にちょっと整理を・・・なんてしていたら、出てきました。
ツイッターへの呟きを転載させていただきます。『尾州家河内本源氏物語』は現在名古屋市徳川美術館に併設の蓬左文庫に所蔵されていますが、もともとは鎌倉で成立し、金沢文庫に収められていました。
それが鎌倉の滅亡とともに流出して足利将軍家のものとなり、次に豊臣秀次が手にし、それから徳川家康の所蔵となり、それが現在の蓬左文庫に繋がります。
大河ドラマ「江」では、江の嫁いだ豊臣秀勝の兄が秀次。ということで、最近秀次が登場していたらしいのです。あいにく私はこのドラマを観ていないので知りませんでした。
そうしたら、先週日曜日の夜、ドラマが終わったあとですよね、知人が「貴女がやっている秀次が出てたわよ。最後の紀行では菩提寺をとりあげて、貴女がいつも言っている『河内本源氏物語』のことも言ってた・・・」と教えて下さったのです。彼女は歴史通の人でなく、私の論文を一生懸命読んで理解して、それでドラマを観たとき「あ、あのことだ!」と思いつつご覧になってらしたとか・・・。頭がさがりました。
でも、こんなふうに私の周りでは、「河内本源氏物語」の認識が少しずつ広がっています。千葉に住む妹はずっと「江」を観ていると聞いていたので、知人の電話のあとメールしたら、その日はたまたま観ていなかったそう。で、「じゃ、再放送観るね」って言ってくれました。
昨日土曜日がその再放送の日。見逃さないよう頑張って、「観ました!」。妹からも放送が終わった直後に電話がかかってきて、「観たわよ! 河内本のこと、いつ言うのかと思ったらドラマの中でなく、紀行でだったね。でも、ドラマの中での写本のやりとりなんか、様子がわかって面白かった。こんなドラマの観方もあるのね」、だそうです(*^-^)
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odayuriko
大河ドラマ「江」の再放送、観ました・・・
odayuriko
さっきの「江」の再放送が頭から離れない。秀次がごろごろ寝ながら写本を読んでいたり、訪ねてきた秀忠に本を渡して「これ面白かったら続きがあるよ」なんて。『尾州家河内本源氏物語』は金沢文庫→足利将軍家→秀次→家康と渡るから、多分脚本家の意図は、秀忠に渡したのは『源氏物語』・・・
odayuriko
鎌倉だけでも精一杯で手が回らなかったから、中継ぎの秀次は今まで考えたことがなかった。なので非常に新鮮。もちろんドラマだから虚構があるにしても、例えばドラマのように聚楽第に秀次邸があったなら、『尾州家河内本源氏物語』も一時そこにあった。そしてそれが家康の手に渡った。ということは、
odayuriko
聚楽第も秀次邸も悉く破壊されたとき、『尾州家河内本源氏物語』は事前に持ち出されていた。それを家康が手にしたということは、家康もそれに加担、功労があったということ? 向井理さん扮する秀忠が「面白いから続きを」と言った訳でないことは確かでしょう(笑)
odayuriko
ともあれ今回の秀次編、古典籍蒐集で有名な人物とはいえ、終始それを伏線や小道具に使っているので面白かった。足利将軍家から秀次に渡ったのは平和裏でのことだったのでしょうか、等々、余裕ができたら変遷もきちんとおさえなくては!
odayuriko
白水社さんの「ふらんす」、高遠弘美先生が4月から半年「対訳で楽しむ『失われた時を求めて』」を連載されているので購読。小説自体意識の中に入っていく作品なのに、それを翻訳される先生のまた意識下に入れる夢のような時間。とても贅沢! http://twitpic.com/5y9g5n
odayuriko
『解釈』が届きました。発表要旨を載せて頂いています。 http://yfrog.com/khh7whgj