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2011.7.14 7月11日夕刻は綺麗な「薄明光線―反薄明光線の架橋」が観られた珍しい空でした→更新! 9日の薄明光線追加しました。

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一枚目は北西から放射される薄明光線、二枚目はそれが延びている天頂、三枚目は南東から延びている反薄明光線です。天頂で繋がっています。

薄明光線というのは、太陽が低い位置にある早朝や夕方に起きる現象。太陽の前に雲があると光を遮ります。その雲の隙間から洩れた光線を薄明光線といいます。反薄明光線は、太陽がない側の薄明光線のことです。現象が強いと長く延びて反対側の地平線まで達した状況です。架橋したようすは虹と同じ、この日はそれがとても顕著でしたので、一瞬「白い虹?」と目を疑いました。

一枚目の写真の低空に、ビルに遮られていますが、軍艦のように横たわる巨大な黒い雲が写っています。夕陽はこの雲の背後にあって、そこから光芒が延びています。

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これは移動した場所で撮ったもの。一枚目の写真の光芒を正面から撮ったことになります。とても綺麗でした。

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さらに移動したら一枚目の写真の低空に写っていた雲の全貌が観えたので撮りました。ほんとうに巨大な雲・・・、左側が夕焼け空になっています。光芒はそこから延びていたようです。最初にここにいて光芒を撮ったならどんなに凄まじかったでしょうと、惜しい気がしました。

いつも撮る場所でないと勘がつかめないのですが、自宅近くに戻ってきて雲の位置を確かめたら北西(新潟県方向)でした。そして、気象衛星画像を見たら、たしかに新潟県から北にかけて巨大な雷雲の塊がありました。それがこの画像です。↓

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雷雲の発生した場所ではよくその後地震が起きます。薄明光線は10日にも観られていて、その時も新潟県方向に巨大な雲の塊がありました。そして【7月11日11時02分頃 新潟県中越地方 M2.2】が発生。今日また【7月15日01時35分 15日01時29分頃 新潟県中越地方 M1.8】が発生しました。小さな地震ですが、ここのところ東北地方の地震ばかりで、そういう中での中越の地震は非常に珍しい発生です。薄明光線を起こした雲との関連を思っています。

10日の雲は後程ここに追加します。両日とも出先で携帯しか持っていないのが残念。鮮明な記録として残しておきたい現象だったのに・・・

■追記(7/15):
記憶違いで、9日、10日、11日と連日薄明光線が観られたのですが、10日のは撮っていなくて、以下、9日分を追加します。

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全部同じ雲です。上四枚が同じ場所からです。一枚目は雲に遮られた夕陽の光芒が薄明光線となって延びている空。二枚目から四枚目は同じ雲の「南西―西―北西」で、パノラマ風に繋げた感じでご覧になってください。

最後は移動して別の場所から観た同じ雲。新潟県中越方向に発生しており、気象衛星画像でもそこに雲の塊が発生していました。↓

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三月の震災前兆として、前年の夏に異様に連日薄明光線が観測された時期がありました。なので、連日続く薄明光線は私には不気味です。綺麗で神秘な空が実は怖いというのは、一層強く自然への畏怖を思います。

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