2012.6.2 ツイッターの呟きを転載…論文「源光行の鎌倉下向と一時上洛」の完成まで
5月14日
久しぶりに、昨年の『源氏物語と鎌倉』の刊行以来本当に久しぶりに真剣に原稿と取り組んでいます。あまりの多忙で神経がすり減っていて書く態勢に入っても螺旋状に入っていかなくて苦しみました。やっとここ数日糸の端緒をつかんだかな?と。こうなればあとは手繰り寄せるだけなので楽です。
源光行の鎌倉下向と建仁二年の一時上洛について書いています。これはもう結果を『源氏物語と鎌倉』の第一部書き下ろしで書いていますが、その論証。単行本にするのが先で論証が後というおかしな展開ですが、それだけ『源氏物語と鎌倉』の刊行が異例な状況だったということ。勢いがあったので乗りました
@beautyrancontre ありがとうございます。思いがけない方からの励まし、思わず目を疑って涙ぐみそうになりました。書くことは孤高で覚悟していますが、いつのまにか活字が広がってくれていたのですね!ここでもまたツイッターに感謝です。
5月19日
@hmikann 仙覚本のRTありがとうございました。今光行の建仁二年の一時上洛について書いています。私の中では論証が終わっていたのですが『源氏物語と鎌倉』には載せられなくて第一部書き下ろしに結果だけ先に書き流していたものです。今日が大詰め。頑張れば終わるので頑張ります(笑)
光行の一時上洛の時期についての原稿、ざっと書き終わりました!これからプリントして校正します。二日くらい寝かせて送付します。作者は最初の読者だから謎解きの醍醐味にたっぷり浸っています。
もう10年も「河内本源氏物語」の歴史に関わって光行の人生をみているのだけれど、光行その人の人物像が浮かんでこなくて俳優さんを誰にするかまったくお手上げでした。今回具体的な活動や立場がわかったら俄然イメージも浮かびそうです!
光行は地下の役人で時代に翻弄されて捕まったり、子孫が光行の功績を奪い合って争ったりしているから侮られて、定家が盗まれたと書いている源氏物語を盗んだ犯人にされたりで、私はずっと憤っていました。ネームバリューが低いと低く評価されるのは現実でも同じかもしれませんね。光行は立派でした!
5月21日
原稿を校正しています。今日発送の予定でしたが金環日食でペースが乱れてまだ。令着六波羅新御亭 故池大納言頼盛卿旧跡→これは初上洛した頼朝が宿所に到着した『吾妻鏡』の記事。上洛時の宿所は六波羅でした。頼盛卿旧跡…、大河清盛が重なりなんかリアルで胸が痛みます。論文が大河と重なるなんて…
「河内本源氏物語」の源光行は祖父忠盛の代から平家に仕えていた家柄。家貞に祖父の姿を重ねて大河を見ています。もう少ししたら清盛に仕える叔父季貞が出るかもしれません。源大夫判官季貞です。大河はそろそろ定家と光行が誕生する時代。清盛が太政大臣になったとき、定家は六歳、光行は五歳です。
原稿の資料に「六条若宮社」を使いました。為義の屋敷跡に頼朝が石清水八幡宮を勧進した社だそう。久保田淳先生によると光行は歌合を勧進してここに奉納したと。光行と頼朝を繋ぐ線です。ここでも為義に大河の俳優さんが重なって…。私はまだ行ってませんので今度はと思っています。
@fskipft ありがとうございます。久しぶりに籠って書いて出版以来の疲労がとれました(笑) 書く行為はいっときは苦しみですが入ってしまうと何よりの思考整理術・精神安定剤ですね。
5月23日
もう発送完了のはずの原稿、昨日終日タイトルの件で右往左往していました。私としては当初の目的の難問解決で満足しているから、途中で派生してわかった別の新事実は付録の気分。でも昨朝ある方にタイトルは中身は予測されるものにと指摘されて…。でも最初のタイトルが気に入っていて動かし難く…
客観的にみれば別件で浮上した新事実のほうがはるかに重要。なのに、そうですか、なら…とは簡単に変える気にならないんですね。終日考えて、あきらめがついたところで、結局変更。『源氏物語と鎌倉』でも論考の一つに「タイトルに現れていない仙覚の人生が面白かった」と感想を頂いたことが。私の癖?
というか、書くことで深まって追及の度も深まって、日常次元では考えてもみなかったことが意識の深層から浮上してくるということなのでしょうね。だから深層に沈んでいたものの方がはるかに重要なのも致し方ないこと。書く本人には不本意でも読者の方にはなんの痛痒もなく新しいタイトルが当たり前に…
@mayumi_nishino ありがとうございます!締切日とにらめっこで攻防しています。思い込んでいると自分では気づかないんですよね。何故光行が鎌倉に来たかもわかったんですよって申し上げたら、相手の方が?となって、それはタイトルに入ってないの?と。風穴を開けていただきました。
↑ ひどい話ですよね。自分の感情を優先して客観的に重要な史実の解明には価値を置かないなんて(笑)今返信を書きながら吹き出してしまいました。やっと皆様と同じ地平に立ちました。(笑いがとまらなくなりそう…)
5月24日
とてもたらたらして過ごしているけれど頭のなかではずっと原稿の着地点を考えている。脱稿してあとは送るだけになっても要旨を書く気にならずそうしたらタイトルの変更問題に。原稿も少し書き変えて一日たった今日、気がつくと頭のなかに要旨の文章が流れている。ああ、これで完成とようやく思う。

