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2012.9.26日 ツイッターから転載…はじめてのインタビュー体験

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9月25日
鎌倉から帰宅。インタヴューという初めての経験をさせていただきました。緊張しているつもりはなかったのですがまだ頭のなかが真っ白な感じ。強引に情報発信をずっとしてきましたので、対極の受け身にまだ慣れません。これからスーパーに買い物に行って日常に戻って振り返ります。

鎌倉の浄妙寺の境内にあるイングリッシュガーデンレストランの写真をアップしました。正式名は石窯ガーデンテラスです。インタビューのあとに連れて行っていただきました。インタビューについての感慨・の顛末を記しました。http://www.facebook.com/home.php#!/odayuriko.f

インタビューが終わった直後から漠然と感じていた違和感の正体がやっとわかりました。今まで私は鎌倉の『源氏物語』の流布にだけ生きる覚悟で行動してきましたから、インタビューもその伝道の一端と思っていたのです。なのにどうやら詰まるところの主役は私…。黒子に徹していたのに…とう思いです。

9月26日
冬の夜の澄める月に、雪の光りあひたる空こそあやしう色なきものの身にしみて、この世のほかの事まで思ひ流され、面白さもあはれさも残らぬ折なれ…(『源氏物語』朝顔巻より)

↑ 昨夜、インタヴューを受けたあとの違和感の正体がわかってやっと落ち着きを取り戻したら甦りました。紫式部の文章。質問は冬に対してどう思うかでした。私の冬に対する思いはこの文章に尽きます。そんなことをお答えしました。ね、光行について語るとばかり思っていたのと質問が違ってますでしょ!

それともうひとつ訳がわからなくなった原因。『源氏物語と鎌倉』の一人歩きを垣間見たこと。とある骨董店でお客様へのお土産用に何冊も仕入れてお店に並べ配って下さっているとか、知人を訪問するのにわざわざ購入して持参してくださっているなど。いい本だから、と口々に言われてのことだそうです。

↑ 私は今まで埋もれていた光行の業績を世に出したくて必死になって黒子に徹して書いていました。水底に沈んだような長い年月。社会感覚がすっかり薄れていましたから、昨日のような現実が眩しかった上に、『源氏物語と鎌倉』がそこまで受け入れられていると伺っても何がなんだか…の感じでした。

家にいると社会の動きが見えませんね。このTLで大きな社会の動きは格段の差で以前より把握していると思っていましたが、肝心の自分のことは何も見えていなかったようです。まだ今でも見えていないと思います。対応がきっと変…

新三位中将平資盛 ‏@sukemori_t
「源氏物語と鎌倉」、私も拝読しましたが、素晴らしい本です。皆様にもおすすめします>RT

@sukemori_t  ありがとうございます!資盛さまにそうおっしゃっていただけるのは心強いです!! 鎌倉の『源氏物語』は平家文化があったからこそ。光行さんは一人孤独な鎌倉で『源氏物語』に平家の方々を思って慰められていたんですよね。

@komimai 冬号だから冬についての質問。それがわかったとき、アッとなり、光行流布のためのインタビューじゃあないんだとうろたえてしまいました(泣)。でも紫式部の原文は身にしみて覚えていますし、私にとってそれが現実だから、そうお答えできただけでも助かりました。

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2012.9.22 ツイッターから転載…三鷹で見られた太い株虹、【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】の最初の区画完成、のこと

9月19日
「いつかは、冷却した遊星の上に、いかなる人間も、もはやホメロスを、ベルゴットを、プルーストを、読まない日が来るであろうこと」という思いは、この震災以来頭をよぎらない日はないけれど、こういう時節に光行が何?、という思いがない訳ではないけれど、それでも私は続けるんだなあと思います。

夕焼けのなかに太い株虹が見えました@三鷹市

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全貌を見たかった強烈な夕焼け空@三鷹駅

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9月20日
【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】の最初の区画「奈良」の写真嵌めこみ終了。次の区画はと考えて、「奈良」で使った枚数を考えると写真が足りない…。フィルム時代の写真を引っ張り出す手間は省きたいし、『万葉集』を意識して撮ってきてないから。来月出かけるついでに回って撮れるかなと一考。

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2012.9.19 ツイッターから転載…【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】の下図完成→写真を嵌めこむ制作へ、定家の仮名遣いのことなど

9月14日
今朝ようやく踏み出した一歩で「あ、痛くないかも」…。痛いって不自由ですね。ドアにはさんだ小指のお蔭で足を引きずって歩いています。でもその代わりに動けないあきらめから時間ができて。動と静の二律背反、どう選ぶかはPCに向かう時間についてもいえるかも、なんて思いました。

昨日ご恵送いただいた著者の方のサインが、謹呈の栞に優雅に墨でお名前を書かれてそこに朱色の落款が。思わず見惚れてしまいました。そしてこの方法、いいなあと。落款に憧れています。作りたいのだけどきっかけがなくて未だ。でもこの栞に接してまた作りたい思いが湧いてきました。

9月15日
今日は雲が雄大です@井の頭公園

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白い撫子。公園に植えられたばかりで、傍にはまだ造園師さんたちが。花びらにはパラパラ土が乗っています。これから根付いてしっかりするのでしょう。

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9月16日
今日は新月。この日を待っていました。猛暑と忙しさのざわめきとそこに思いがけない怪我まで重なってまったくの日常に埋没しきっていました。今日から以前のペースを取り戻してまた新たにはじめたく思います。

所属している某会のうらざわ展用に準備中の写真で作る曼荼羅、【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】の下図が完成しました。これからこのたくさんの円のなかに万葉集ゆかりの史跡や花を嵌めていきます。

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@youquigo
『日本語の成立』より〈南北朝時代に入ると、この定家の創案になる仮名遣を、……一目で分るようにした表記辞典を作った人が現れた。……河内本『源氏物語』の校訂者の一人となった源親行の孫の源知行〉とあり、織田百合子さんが研究された《鎌倉の源氏物語》の立役者・源光行を思いだす。凄い家系だ!
織田百合子さんがリツイート

@youquigo 今、気がつきました。ありがとうございます。知行の定家の創案になる仮名遣…も、光行と定家の交流あっての入手というより、親行と定家の交流の結果なのでしょうね。親行と下官抄についてたしか金沢文庫関連で国学院の遠藤和夫先生のご論文を頂いたことがあります。

@youquigo
@odayuriko ふたりの名があって光行の名前がなくてちょっと寂しい気がいたしました。織田百合子さんがリツイート 

@youquigo
『日本語の成立』の興奮するところはなんと言っても藤原定家が登場する最終章で、文字の無かった時代を経て漢字や仮名を身に着けた日本語が、一人の天才歌人の出現によって、正確に表現しうる独立した文化言語として成立するところ。厳しく吟味され自作に守り通された正書法は後の世に規範と仰がれた。
織田百合子さんがリツイート

@youquigo わかります、そのお気持ち。仮名遣いという固い分野でさえ熱さが伝わってくるのだから、定家という人は楽しいです。遠藤和夫先生の『定家仮名遣の研究』 (笠間叢書) がそのあたりの事情に熱く書かれています。拝読していてそんな感じが凄く楽しかったご論集です。

@youquigo 一条実雅事件で親行が幕府に逆らって上洛してしまったときに、親行は定家と交流し、親友の子である若い親行の存在が定家に文学的刺激を与えたのでは? と私は思っているのですが…。一般的には定家の名声が高いから定家優位に語られますが。懐かしくなりました。親行のこと…。

9月18日
【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】は9個ある区画のうち、最初に右下の区画から制作をはじめます。万葉集の出発点なので、ここは奈良。ゆかりの花として菫と馬酔木を選びました。下図の丸のなかに嵌め込んでいきます。

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2012.9.19 ツイッターから転載…鎌倉五山を撮りに行ったこと、鎌倉五山文学のことなど

9月8日
鎌倉に来ています。鎌倉五山の写真が必要になって撮りに。今日は空がとても雄大。浄妙寺、いいショットが撮れました。

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光あふれる寿福寺@鎌倉

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今日の豆知識…「上倉(じょうそう)」とは鎌倉へ上ること。江戸時代、辺地から鎌倉に行くことを上倉といった。鎌倉は江戸時代の人にとって一段上の憧れの地だったとか。鎌倉五山文学の話のなかでお聞きしました。

ちなみに五山制度は鎌倉幕府が導入したもので、京都で公家がその管理する禅寺を五山にするときも関東の承認を得なければならなかったそう。いつのまに鎌倉が…と思ってしまいます。

五山文学とは五山派の禅僧によって作られた漢文学。膨大な量の漢詩があるらしい。鎌倉を詠んだものもかなりあるが、まだそれをまとめたものがないと。漢詩で難しいのと研究者が少ないためというけれどもったいない話。まとめたら風光明媚な往時の鎌倉が一挙に浮かび上がる。それこそ知の世界遺産…。

今日は鎌倉五山を撮って歩き、午後に講演を拝聴したらたまたま五山文学についてでした! 最後に鎌倉五山の第一位建長寺の写真をアップして終わりにします。

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9月11日
都心方面の積乱雲。青い空に目が覚める美しさですが、昨夜都心では異常な雷雲現象だったとか。気象がおかしいですね。 各地で雷の発生が多いのは中越地震の年の8月がそうだったなあと思い起こします。

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9月12日
昨夕の都心方向です。雲のなかで発光していると思って撮ったのですが、その後、深夜の都心では天地創造の混沌のような凄い雷雲現象だったのですね。予測していたら撮りに出たのに・・・

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といっても、実は昨日は足をドアにはさんで歩けなくなっていました。それでも空がおかしくて、これは無理を押して撮りに出たものです…。手と足では脳からくる指令にタイムラグがあるのでそういう事故が起きるのだそう。皆様もお気をつけられてください。

@Thouartmore まさか高遠先生からご返信いただけるとは…。恐縮です。夏のあいだ猛烈に動き回っていましたから、こういう不測の事態は体が資本を痛感させられました。先生もプルーストに影響されませんようにといつも念じております。

今日の夕焼け。もしかして、と思って撮りに出ました。壮観でないこういう夕焼けもいいものですね。

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昨夜眠れなかったのは心ゆくまでの文学の香りを我が身に甦らせたかったから。どの作品がいいか考えてふとこのツイッターで自分の作品を読むといいと教えていただいたことを思い出し「白拍子の風」を手にとりました。久しぶりの文学。とても懐かしく心ゆくまでを堪能。自分の感性はやはり自分です。

「暴流(ぼる)というのだそうよ」と、歩き出してしばらくすると、唐突に銀嶺姉さまが言われました。 わたくしたちが故郷の青墓を出たとき通ってきた近江の湖に端を発し、たくさんの山間の谷を走り抜けてくる宇治川は、怖い気のするくらいに豊かな水量を見せていました。(「白拍子の風」より)

(以下この続きを連ツイさせていただきます)貝や魚、蛭や蛇だけでなく、砂や砂利、泥土や藻、流木、朽ちた葉、動物の死骸など、それこそ数かぎりない多くのものがそこには棲息し、巻き込まれ、流れて、運ばれているはずなのに、そんなふうな混沌は外からは窺えず、穏やかな朝の光の中で、

鈍く光るなめらかな水面を見せて、それこそ一糸の乱れもなく滔々と流れていました。「阿頼耶識というのだけれど、人にはおのれの預かり知らぬ深いところで延々と引き継がれていく流れがあって、それが深い河のように悠然とわたしたちを古から未来永劫の世まで運んでいるの。人の一生はそうした流れの

中のほんの一瞬に過ぎないのだけれど、そうしてそれはふつうでいけば静かに終わるはずなのだけれど、あるとき突然暴れ出すことがあるんですって。それはどんなに修行を積まれた偉いお坊さまでも、その一生を根本から揺さぶられかねない、荒々しく激しいものなの。だから人はそれを恐れるのだけれど、

わたしはそこに真実というものがある気がする。人として一度でもそんなふうな真実の人間に出逢って死ねたら……。それが、生きてきたことの本望というものではないかしら……」

↑唐突に過去の作品からの文章を連ツイさせていただきましたが、やはり文学の文章と歴史や研究論文の文章は違って心ゆくまでを感じます。10年前後鎌倉の『源氏物語』の追及に関わりこの感性を押し殺していました。追及にほぼ終止符を打った今、文学的感性への希求が強くなっています。

9月13日
頑張って取得したniftyのオリジナルドメインのセカンドメール、iPhoneからだと文字化けして読めずに困っていました。新しい携帯でE-mailを設定したらやはりセカンドメールは受信できず。しかもE-mailの設定と同時にPCでの受信もできなくなりました。

設定次第で解決するのかもしれませんがこう不具合が起きては面倒ですので、この際セカンドメールを止めて、使えているメールと一本化しようと思います。odaではじまるniftyメールで頂いている方は、九月に入ってからは拝見できていません。すみませんがDMでお知らせ願えないでしょうか。

オリオンが見えて星空が綺麗!

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2012.9.18 ツイッターの転載…万葉集のエッセイを読んで、など

9月4日

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書道店店先のワゴンでみつけた大型本『墨』。万葉集の特集です。古い号で1981年の刊。だからなのかとても充実しています。今の編集と違うなって感じ。嬉しいのは元暦校本、金沢本といった古筆の特集。大きなページにカラーで紹介されています。

9月5日
昨日、万葉の世界に浸りたくて中のエッセイを拝読していました。巻頭栗田勇氏「万葉紀行 神々のふるさと大和」はさすがでした。佐々木幸綱氏の柿本人麻呂の解説に、廃墟と化した大津の都を歌った歌が荒城の月までの廃墟詩の流れの起点になったとあって納得。忠度の歌も途中で入るなあと。

↑そんな気分のあとでFBに金山城の写真をアップしたから、山頂から見下ろした下界の光景に当時の城主の眼が重なったのかも…。コメントを記しながら、撮っているときにこの感慨はなかったなあと意外に思ったのです。やはり情趣は文字によって喚起させられます!

玉襷 畝傍の山の 橿原の 日知の御世ゆ 生れましし 神のことごと 樛の木の いやつぎつぎに 天の下 知らしめししを 天にみつ 大和を置きて あをによし 奈良山を越え(以下略)→佐々木幸綱氏が挙げられた廃墟詩の流れの起点となった歌。(巻一、29)です。

↑この歌、最初のこの部分だけでは知らない歌のようですが、このあとの「天離る 夷にはあれど 石走る 淡海の国の 楽浪の…」までくると、あ、知ってる! となりますね(笑)

9月6日

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今日の夕焼けは異様でした。沈む夕陽に染まって焼けるのでなく、西の空で発光したかのような。光の夕焼けでした。雲自体は灰色で…。家で気づいてこの撮影ポイントにつくまでのあいだに灰色雲が湧いて邪魔に。

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2012.9.18 ツイッターから転載…『吾妻鏡』の発表/文治元年12月6日条は『吾妻鏡』の中でも最重要。何故なら朝幕体制が確立してゆく条だから

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9月1日
こんばんは。とわざわざ記すのも変ですがやっと日常が戻った思いの安堵の吐露です(笑)。校正原稿を無事に投函し昨年からの一連の作業がすべて終了。これで気楽になったと思いきや、突発的に携帯の機種変更をして目下通話もメールも不可の状態です。今夜また四苦八苦で使えるまでにもっていかないと!

ひとつひとつ片づけていくしかないけれど山積していると何かポカするのではないかとずうっと心配。でもひとつづつこなしていたら残すはあとひとつだけとなって、これではもう忘れようがないと気持ちがのんびり。明日が終わったらほんとうにもう心機一転。楽しみです!

9月2日
やっと理解できてきた。この時間にならないと気が入らない。『吾妻鏡』の発表担当。前回の続きをするのだけれど、もういったい何の時代をしているのか、現代語訳を読み返して気分を取り戻したところです。義経が大物の出向に失敗し、頼朝が追討の院宣に激怒して後白河院に奏上した文治元年12月の条。

このあたり凄いですね。勝長寿院の落慶があって、義経が大物出港に失敗して逃げ、吉野で静御前がつかまり、頼朝が守護地頭を申請、議奏公卿の設定、刑部卿頼経の解官等々…。光行や比企に集中していたからすっかり忘れていました。思考は物理的に脳内を占拠するらしく、両立は無理なのが辛いです。

9月3日
『吾妻鏡』文治元年12月6日条について少し連ツイさせていただきます。テキストは寛永版影印です。1回につき1ページ上下二段を割り当てられて輪読していて、このページが今日私の担当になりました。『吾妻鏡』中最重要、白眉の条だそう。

というのは、朝幕国家の天下草創のまさにその生々しいやりとりの部分だから。義経が平家を滅ぼした後、後白河院が義経に頼朝追討の宣旨を出し、それに対して頼朝が後白河院に詰め寄って、院は義経追討の宣旨を出さざるを得なくなる。院は頼朝の強引な守護地頭等の要求を容れ、朝幕体制が確立してゆく…

講師の先生は鎌倉幕府の最大功績者は義経ではとまでいわれます。平家を倒した上に頼朝に謀反を起して頼朝と朝廷の関係を築くきっかけとなったから。というくらい、義経は頼朝政権確立に非常に大きな役割をもった。というのがこの12月6日の背景にある歴史です。

12月6日条は、後白河院に対する頼朝の要求内容です。上段は経房に宛てた折紙で、義経に味方した院の近臣らの解官や一連の処置について。続いて下段は兼実に宛てた書状。義経との経緯やそれに対処してきた思いをめんめんと書き綴っています。

この背景にある歴史が、義経の大物津出港の嵐による失敗。何故義経が大物津から出港しようとしたかというと、豊後守刑部卿頼経が義経に加担して、義経を豊後まで逃がそうとしたから。大物津では頼経の手筈で豊後の大神惟栄らが待っていたらしい。上段解官される一人に刑部卿頼経とあるのはその為です。

平家一門は都落ちし、原田種直らに迎えられて大宰府に落ち着いた。それを知って頼経は大神惟栄に下知し、惟栄が大軍を率いて大宰府を襲ったので、平家は大宰府を離れざるを得なくなった…。この内容を受ける記述が下段うしろから四行目の、種直以下4人の所領が没収されているというところです。

これらのことを今日発表で伝えられたのは、たまたま私が「花の蹴鞠」で飛鳥井雅経を主人公にし、雅経の父刑部卿頼経について調べていたからです。角田文衛先生の「義経と刑部卿頼経」にそれは綿密に考証されていて、資料として皆様にお配りしました。歴史に精通する会の方々ですが、これはご存知なく、

「国文学の人もこんなふうに調べるのね」と新鮮に驚かれていました。以前も岩佐美代子先生の『光厳院御集全釈』をそうそうたる歴史学の先生にこれは凄いと驚かれたことがあります。両方の狭間にあって両方の醍醐味を味わっている「お得」をいつも思います。その分いつもアウトサイダーですが(笑)

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2012.9.17 ツイッターから転載…論文の校正終了、中世史研究会サマーセミナー「群馬県新田庄・埼玉県比企郡史跡巡り」のこと

8月24日
「ポスタープレゼント当選のお知らせ」がポストに。忘れていて「何の?」と思ってしまいましたが、三鷹市美術ギャラリーで開催された【芸術家の肖像】展のでした。≪写真で見る19世紀、20世紀の芸術家たち≫ので、ボードレールとかそうそうたる文学者の方々が写っている凄いポスターです。

ポストにはもう一通封書が。解釈学会に投稿の論文「源光行の鎌倉下向と一時上洛」の校正用原稿。9月3日までなので明日から二泊の埼玉シンポから帰ってします。これで昨年8月の解釈学会での発表から、講演、『源氏物語と鎌倉』の上梓等々、一連の仕事に決着がつきます。やっと終わった~となります。

8月25日
投網を投げたように綺麗@井の頭公園の雲

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反対側の雲は焼けて@井の頭公園

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明日どのカメラを持っていくか考えています。もうだいたい一眼レフと決めてはいるのですが重たい…。それにしても今何故か関東武士ブーム。大河清盛の影響にしては、明日からのシンポジウムなど昨年から準備していたはずだし。9月の研究会のメールがきてそれを見たらテーマがまた大蔵合戦と。

8月26日
たらたらと相変わらずたらたらとしか荷物を作れなくてでもそれでいいのと呑気に支度終わって就寝したのがもう起きる一時間前。それでも無事家を出て持って出た比企の本を開いてシンポに出るまで何処を巡れるか見たら、なんと三門館が近い?急遽コースに加えて向かっています。

中世史サマーセミナーで比企に来ています。午後のシンポジウムの前に月輪神社へ回って参拝しました。兼実ゆかりの神社。帰ったら写真をアップしますね。夜、懇親会を抜け出して夜空を。白鳥座に夏の大三角形が見えました。明日はバスツアーです。

8月27日
プログラムに新田荘でお昼。とあったので、新田荘のどこで?と思って、まさかこの日照りのなかで荘園の田圃で?戦々恐々してたら、新田荘は料亭の名前でした。武将風のお弁当です。

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生品神社@新田荘 新田義貞挙兵の地だそう

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山城の発掘現場@群馬県太田市金山城趾

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先程アップの山城の発掘現場、到着した光景です。

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金山城の石垣の造りは壮大で素晴らしく、山頂付近にはこんな貯水池も。これは日の池で、少し小さな月の池もありました。

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金山城趾山頂からの雄大な眺望。かなりのハードな山登りでしたが、発掘現場は楽しいし、見晴らしはいいし、最高でした。

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8月28日
日本百名山のひとつ、鉢形城@埼玉県寄居町 荒川を見下ろす崖っぷちに築かれていました。対岸に寄居駅が見えています。寄居駅なんて、何度か通りましたが、川を隔てた向こうにこんな歴史があったとはと驚きです!

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鉢形城の堀跡 この広い城趾を、この炎天下歩きました! かなりキツカッタです(笑)

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大蔵館趾内

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8月29日
おはようございます。三日間、中世史研究会のサマーセミナーに参加して埼玉県比企郡をまわっていました。毎年全国のどこかで開催される会ですが、今年はたまたま目下の私のテーマの比企地方だったのです。会に先立って一人東武東上線つきのわ駅の月輪神社を参拝しました。九条兼実ゆかりの神社です。

月輪神社境内@埼玉県比企郡滑川町

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月輪神社由緒@神社境内の案内板

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仙覚や比企尼が訪れたかもしれない埼玉県比企郡滑川町の風景です。FBにアップしました。ここがもしそうだとしたらと大変興味深いのですが、これから詳細を詰めて書いていきます。http://www.facebook.com/home.php#!/odayuriko.f

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上は三門館遠望。下は田圃を隔てて建つ泉福寺です。

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昨日訪ねた大蔵館跡は鎌倉街道沿いで当時は東京の府中のような感じに賑わっていたとのこと。少し離れてある向徳寺が堀の内と呼ばれていることから、大蔵館の範囲はそこまで広く考えられると。なのに今は見る影もない野原と畑と民家のさびれた光景。往時の文化を残す厳しさを痛感しました。

大蔵館跡から歩ける距離の向徳寺。時宗寺院で鎌倉時代の創建。重要文化財の善光寺式阿弥陀三尊像や立派な板碑群があります。館跡からの周辺の風景(鎌倉街道沿い)を撮ってくるべきでしたね。汗とカメラと日傘の奮闘に気力が負けました。

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バスの車窓から見た空が後光が放たれて綺麗でした。

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8月30日
昨日アップしそびれました。月輪神社の向かいにある福正寺勢至堂は、建久7年創建で、九条兼実が勢至菩薩を信仰されていたからと。阿吽の狛犬が、狛犬ではなくて兎です。

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金沢文庫【鎌倉密教―将軍護持の寺と僧―】のポスター。中世史セミナーの会場嵐山史跡の博物館でみつけました。10月8日まで。これは行かなくては!と思います。

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埼玉県東秩父にある浄蓮寺は、松山城主上田氏の菩提寺で中世文化財の宝庫。それで中世史セミナーで訪ねたのですが、なんとそこは日蓮宗寺院で開山は日蓮上人の高弟日朗上人。鎌倉の妙本寺、池上の本門寺とはとてもご縁が深いとご住職様から伺いました。

浄蓮寺境内@東秩父 杉の大木が林立して聳え立つ静謐な空間でした。

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8月31日
おはようございます。中世史セミナーに出発する直前に校正原稿が届いて忘れてしまわないか心配だったのですが、昨夜徹夜して一回通読。ほぼ今日発送のメドがたってほっとしています。久々の徹夜、久々の光行…やはり自分の世界はいいなあと堪能(笑)。心ゆくまで、という言葉がよぎります。

大きな月が昇ってきました。満月。ブルームーン。願いが叶うといいなと携帯で@井の頭公園

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2012.9.15 有賀眞澄氏「うかみ」展のご案内

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霧の湧く場所つきとめて消える人

有賀眞澄氏「うかみ」展 

9月20日~10月2日 12:00~20:00 

水曜日休廊 最終日18時まで 

ギャラリーZaroff(渋谷区初台) 

03-6322-9032 

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2012.9.11 ツイッターから転載…【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】制作の途中経過

8月16日
樒(しきみ)の花。密教の潅頂儀式で使う木と習いましたが、近くの農地に咲いているのをみつけ、こんな身近にと驚きました。が、これも万葉の花でした。奥山のしきみが花の名のごとやしくしく君に恋ひわたりなむ、の一首だけだそう。

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8月23日
先日作成した【鎌倉の古典曼荼羅金剛界 万葉集】の下図に写真を嵌めてみました。構図も写真もまだ試作ですが、こんなふうにして作っていきます。

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嵌めこむ写真として万葉集の花を考えています。なので目下万葉の植物を勉強中です。『万葉の花』(庄司信洲編著)より…約4500首のうち1700首にはなんらかのかたちで植物が詠み込まれている。これは世界の文学のなかで最も多い数である。万葉集に詠み込まれている植物を「万葉植物」といい、

約160種ほどある。それには木(75種)、草(75種)、竹(4種)、苔(1種)、海藻類(4種)が含まれる。万葉植物のうち最も多く詠まれているのは、萩で142首、次いで梅119首、松80首で、桜は44首と五番目である。

万葉人は、幹・枝・花・葉・実・根といった植物がもつ生態・形・色・香などになかなかの洞察力を発揮して、植物がもつ呪術性を感じ取り、特異な古代信仰を生み出している。

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2012.9.10 ツイッターから転載…8月18日~20日・解釈学会の釧路大会に参加しました!

8月18日
空港から50分の釧路市内に向かっています。今日は都心が雷でどうなると思いましたが羽田では晴れて、かえって雲が雄大で綺麗でした。

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釧路駅です。

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釧路港の眺望

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釧路は霧の街というけれど、ほんとですね。高台にある公園から港や市街地を見渡していたら、なんとなく霧雨のような感じで肌に触って、まさか霧とは思わず眺めていたら、街がだんだんぼうっと煙って、どんどん煙に包まれたようになって、ああ、霧だ~とわかりました。海霧だそう。素敵でした。

もちろん、心ゆくまで撮りました。明日は北海道教育大学釧路校で、解釈学会全国大会に参加します。昨年は京都の立命館大学でした。昨年は発表者だったので緊張していましたが、明日は楽。14時50分から、吉海直人先生の百人一首のご講演があります。

就寝しようと思ってふとカーテンを開けて外をみたらこんなに霧が。霧の街釧路はほんとうでした。

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8月19日
おはようございます。今の釧路の街です。朝になったら霧がはれると思ったのに、それどころではなくなっていて、びつくり。

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解釈学会会場の北海道教育大学からの眺望、釧路港方向です。霧が大部晴れました。1日早く滞在していた方に伺ったら、一昨日は霧にならなかったそう。霧の街釧路は毎日ではなさそうです。

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懇親会が終わって、霧の街釧路に出てきました。日中は綺麗な水色の空が広がっていた時間もあったんです。なのに夕刻が近づくにつれて、だんだん…

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霧のなかを歩くのは不思議だ。どの木も他の木が見えない…歩いていてふと浮かんだ。ヘルマン・ヘッセ。釧路の霧にどうしてこんなに嵌まっているのかわかりました。これだったんだすね。

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8月20日
おはようございます。今日も釧路は霧に包まれたまま朝を迎えましたが今は強い日射しで晴れています。ホテルのロビーで久々にPCからです。やはり爽快ですね。持参したPCは結局時間がなくて写真を取り込むだけに終始しました(笑)。今日は現地見学会です。釧路湿原へ行きます。楽しみ。

丹頂鶴@阿寒国際ツルセンター

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釧路湿原。残念ながら蛇行する川は見られませんでした。反対側なら見えるそうですが、バスが入れない道だそう。でも心配されたお天気がもって風がさわやかで気持ち良かったです!

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大鷲@阿寒国際ツルセンター 猛禽が大好きで動物園に行くと猛禽の檻へ行って撮るのですが金網越し(泣)。剥製ですがこんな傍でしかも金網越しでなく撮れるなんてと狂喜しました。

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8月21日
19日の解釈学会会場、北海道教育大学釧路校から仏舎利塔が見えました。?と思って検索すると「仏舎利塔は宗教建造物なので公式観光案内に載っていない」との事。事前に知っていたら無理してでも訪ねたのに…。

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仏舎利塔のアップです。見るからに風格ある建物でした。大学の施設にしては違和感あると気になったのですが、日本で三番目にできた由緒ある仏舎利塔なのでした。

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私の釧路幻想の原点は中学時代に読み耽った原田康子『挽歌』。今回原田康子記念館があったら行こうと調べましたが見当たらず、印象的だった冒頭の旗がはためく街というガイドもなく、観光のメインとなっていたのは啄木…。あれほど一世を風靡した原田康子は忘れ去られても、啄木は健在。微妙でした。

学会のシンポジウムのテーマが百人一首でした。吉海直人先生が講演されましたが、百人一首の力はそれがすべて原文だということ、と。例えば源氏物語や伊勢物語でかるたを作ってもダイジェストだと。歌は原文なんですね。コンパクトな力の塊。そんなところに原田康子と啄木の差があるのかと思ったり…。

北海道には本州にはない板かるたというのがあって百人一首の歌が板に彫られている。それは下の句を読んで下の句をとる不思議なかるただそう。懇親会で吉海先生にお聞きしたところ、来年の大河の新島八重が会津で板かるたをしていたとか。先生の『新島八重 愛と闘いの生涯』に書かれているそうです。

釧路で行われた解釈学会が釧路新聞の記事になりました。今年のテーマは百人一首でした。が、古典としての百人一首でなく、小学校の教科書にも載ることになったという教育の観点から。問題点が先生方のコメントで浮かび上がりました。

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2012.9.5 ツイッターから転載…【鎌倉の古典曼荼羅】の構想から曼荼羅のことなど

8月12日
【鎌倉の古典曼荼羅】の下図ができました。左が【金剛界 万葉集】、右が【胎蔵界 源氏物語】です。曼荼羅の一尊一尊にあたる丸の中に関連の史跡や花の写真を嵌めこんでいきます。これから写真を集めなくては!

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都幾川の寧々房さんは慈光寺へ登る参道入口にある素敵なお店。慈光寺を訪ねたときに店主の女性と知りあって、7月にはお店で鎌倉と源氏物語のミニプレゼンをさせて頂きました。今メールで私のフェイスブックを見て来店されたお客様があったと喜ばれました。秋にまたプレゼンの用意をして下さってます。

マンダラは、古代インドの標準文章語であるサンスクリットが原語で、…、言葉の内容は二つの部分からつくられていることがわかる。すなわち心髄あるいは本質・醍醐といった、中心の意味をもつマンダと、物の所有をあらわす接尾語ラの合成語からなる。直訳するならば、本質を所有せるものという意味…

↑真鍋俊照先生『マンダラは何を語っているか』から引用させて頂きました。改めてマンダラの語の真髄に触れて、なんとなくマンダラを曼荼羅という図絵に固定してしまっていたことに気付き慄然としました。図絵が美術のなかにとりこまれて流行になり、慣れきった心に、言葉による覚醒は強烈でした。

ペルセウス座流星群を見れなかった方々へ俺の撮った幸運をお裾分け。良い事あるよ。カペラ、昴、天の川、流星。
http://lockerz.com/s/234021544

8月13日
朝焼けが凄かったです!綺麗というより不思議でした。東の一部分だけが強烈に染まって。他の方位はふつうに雨雲のグレーなのに。

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片岡龍峰‏@ryuhokataoka
ペルセウス座流星群 http://spaceweather.com/submissions/pics/d/David-Kingham-Snowy-Range-Perseids_1344870561.jpg

8月14日
マンダラの訳語である輪円具足は、完全な円形の意味である。この輪円は眼の前に置かれて静止している状態をいうのではなく、丸いものがぐるぐると中心を基点にして回転しなければ輪円とはいわない。さらに、具足とは、その円が動きやすいことに着目して、その動、すなわち「円の回転」に別の意味が

あることに注目した。つまり、円は円であるという平面的な静止の状態と、円は丸いがゆえに静止することのない動の二つの性格をもっているのである。(真鍋俊照先生『マンダラは何を語っているか』より)

↑ 拝読したからといって決して近づけるものでないことはわかっていますが、でも、それでも、読むだけで心が澄んで動きだすということもありますよね。いつのまにか図絵として曼荼羅を固定した静止画に思ってしまっていたことの自戒を込めて…

8月15日
用があって図書館に行ったら(当たり前ですが…)、お勧めの棚に『薔薇の名前』があって手にとったら無性に「文学」が懐かしくなりました。もう何年も、少しでも時間があると調べたり何か作業したりの日々でしたから。私小説的なものはまだ受け付けたくないけれど、これなら…と借りてきました。

ようやく心が動いてきました。以前にはこんなことなかったから年の問題かなあと思うのですが、何かをしなくてはならないとわかっていて心が動かないとどんなに理詰めで考えても何も浮かばない。でも一度流動的になると次から次へ思考が浮かんで…。これから出る用があるのでPCを荷物に入れようかと。

せっかくの旅行なら思い切り写真を撮りたいし、夜、ホテルでPCに取り込んで、できたらFBにアップをなんて…。こういうこと、やってみたかったんだと今更に思いだしました(笑)。

おはようございます。深夜3:30過ぎ、たまたま見上げた夜空の素晴らしかったこと! 金星とたぶん木星と思われる明るい恒星が二つ、オリオンやカシオペア、スピカみたいな集団などの星々に混じって輝き、観たことのない豪華さでした。4時過ぎには、東から極細の黄色い三日月まで昇ってきて。

↑ 明後日18日が新月なんですね。新月は月がないというけれど、実際にどういう状態なのか知りませんでした。4時過ぎに昇ってきた細い三日月は、うっすらと黄色みがかった灰色の丸い形の月が見えていて、三日月の部分だけが明るく輝いていました。新月だとその輝きの部分がなくなるんですね。

深夜に呟いた直前まで何も思いつかない件、思いだしました。はっきり原因があったんです。それは昨年秋に『源氏物語と鎌倉』の出版に向けて一ヶ月、それは必死に書き下ろし原稿に取り組んだからでした。あのときにそれまで生きてきた記憶の流れが断絶して、それ以降、思考がすべて一つずつ一からに。

たぶん、思考には日々を暮らすのに必要な知恵として大量の記憶のプールがあり、それが経験として生きている。なのに私はそれを断絶してしまったから、あのときそのプールは表層の下の方に押しやられわざわざ取り出さないと思いが浮かばない状態になったのでしょうね。思いだせばふつうに作動します。

@saigo_no_fan ありがとうございます! 『薔薇の名前』、面白くて5時過ぎまで読んでしまいました。小説の文体と語り口を探りながら読んでいます。

ありがとうございます。春頃までほんとうに頭が白紙で一生懸命何をするべきか考え考え進んでいました。最近になってようやく少しゆとりが。こんなにも頭を空っぽにすることってあるんだなあと驚いています。 RT@mcshinok 以前のものを引き摺らず、新しい創作に向かう第一歩なのかも

未明に見た細い細い三日月は、暁月というのだそうですね。

週末の遠出にこのモバイルPCを持ってでようと思っています。

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↑ このモバイルはXP。購入したのに活躍の場がないまま眠ってました。今、『源氏物語と鎌倉』のプレゼンに活用しています。現在売られている薄い仕様とくらべて重量感ありますが、使うと安心感というか安定感。昔のタイプライターのような感じ。意外に重量感というのは心地よい安心感なのだなあと。

8月16日
昨日の『薔薇の名前』が心にというより身体に深く浸透。今日は終日時間がなくてまだ読んでいませんが、早く浸りたい思いが持続。同時に、何だろう、この魅力。と、文学の力について終始考える。その秘訣を得たいものと。映像?文章?構想?思考?…とにかく、何かが屹立している。屹立は深さと同源。

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2012.9.4 ツイッターの呟きを転載…南川三治郎氏『推理作家の家』トークショー、FBページのオリジナルドメイン取得のことなど

8月9日
【鎌倉の二大古典曼荼羅金剛界 万葉集】のイメージが膨らんできて、今まで万葉集というと暗いイメージの写真が多かったのでこってりと濃い色目に仕上げようと思っていたのですが、真っ白な世界に仕上げたくなりました。白い曼荼羅…、さてできるでしょうか…

菱の葉@万葉植物園 名前は知っていてもこれもはじめて見ました。

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道沿いに露草が咲いていました。露草も万葉の花なんですね。

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photoshopとIllustratorを入れているPCをパーテーション切り分けにお店に預けました。鎌倉の古典曼荼羅制作に容量の変更が必須なので。1日か2日かかるそう。なのでメールが使えません。これって落ち着きませんね。Gメールにはこんなことがなくていいなあと。

8月11日
南川三治郎‏@san_minamikawa昨夕は東京・代官山の蔦家T-SITEでトークショーを行いました。

@san_minamikawa 昨夜は素敵なお話をありがとうございました。世界の推理作家さんの心を捉えてのこのお仕事がどういう背景で成されたのか興味津津でした。シャッター音が快感になってゆくとは…、目から鱗でした。『推理作家の家』、楽しみに拝読させていただきます。

南川三治郎‏@san_minamikawa@odayuriko 織田さん、昨夜はありがとうございました。ゆっくりお話も出来ず失礼いたしました。 シャッター音については、我らが先輩立木義浩さんや篠山紀信さんの撮影風景を見ていると、写される女性の顔や体の表情がシャッターを切るたびに艶やかになってゆきます。

@san_minamikawa そうなんですね。私は自信がないからそこまで思えないでいました。以前仕事場にドナルド・キーン先生がいらして撮らせて頂いたのですが、嬉しさのあまりシャッター音を響かせまくってずっと反省していたのですが、もしかして快音に聞いて下さっていたかも、ですね。

南川三治郎‏@san_minamikawa@odayuriko そうです。話しの折々にうまくシャッターの音が挟まると、心地よく感じるようですよ。

@san_minamikawa ありがとうございます!

私はいいたい。人と仏をつなぐものは、もしかすると血液ではないかと。密教のマンダラの背後には、血脈というものをとおして師資相承のあかしとする考えがある。それも秘密裏に密室で伝授を行なう。「マンダラは何を語っているか」ということを、よくよく考えた私は、いっそのこと飛躍かもしれないが、

それは血脈を語っているのだ、といいたかったのである。(真鍋俊照先生『マンダラは何を語っているか』あとがきより)

↑ 昨夜持ってでた本です。鎌倉の古典曼荼羅作成にあたって以前拝読した真鍋先生のご著書をいろいろ再読させていただいています。これは拝読当時衝撃を受けたご文章。今読んでも新鮮で驚きました。密教のみならず歴史も文学も人が創るものだから「人ということ」、すなわち「血」が原点なんですよね。

パーテーションの切り分けをお願いしていたヨドバシカメラから電話。それは完了したのだけれどハードディスクがもう劣化していずれ交換か買い替えと。そんなに使ったのかあ…と。今はまず鎌倉の古典曼荼羅作成には大丈夫そうなのでこれから受け取りに行きます。卒業制作になるのかしら、ねぎらいの。

ようやく今日、FBのオリジナルドメインを取得しました。何回か試みていたのですが、候補の案がみんな既に使われていて、困り果てたあとです。これから【鎌倉古典曼荼羅】の制作過程を載せていきます。(まだ写真を集めている段階ですが…)
http://www.facebook.com/odayuriko.f?ref=hl

@akirevolution 「宇宙村村長・景山八郎 @uchumura今夜から明日の朝にかけて、月と木星が大接近するよ。夜0時過ぎに東の空から、月と木星が出ます。朝5時32分には、月の北0°007′に木星があるから、ほとんどくっついて見えるよ。」だそうです。

【有明月と木星】月齢君・ぴったりさんで今夜が有明月だと知り、急遽ベランダに出たら黒雲がかかっているものの月が見えていました。そして、接近して木星が。これもTLで教えて頂きました。

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@hoshigrico @akirevolution こういう夜空に出逢うと幸運を感じますね。

【速報】女子競歩にリスが乱入 余裕の走りで反則退場http://yfrog.com/j22g9gndj http://yfrog.com/kfrkcgoj http://yfrog.com/kga08rjej http://yfrog.com/oehs3umoj
織田百合子さんがリツイート

女子20キロ競歩にてリスがコース内に侵入 実況「リスが今入り込んで来ました」解説「リスですねぇ」実況「走ってます」解説「走ってますねぇ」実況「これはレースなら失格ですね」解説「(笑)」
織田百合子さんがリツイート

申餅? 思わず検索してしまいました(笑)。下鴨神社はまだ行ったことがなく今後の予定に入っています。立ち寄らせていただきますね。 RT@momoyogusa 茶店で申餅を食べてひと休みできます

申餅、楽しみですね(笑) RT@mayumi_nishino 下鴨神社で申餅にまめ豆茶。来夏の大会は花園大学

南川三治郎様の写真集『推理作家の家』についてFBに書かせていただきました。10日の代官山蔦屋書店でのトークショーをお聞きし、撮影背景や秘話を知っての読書は至福ですが、そうでなくても世界の名だたる作家さんの贅沢なご自宅と素顔は素敵です!

http://www.facebook.com/odayuriko.f?ref=hl

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2012.9.1 ツイッターの呟きを転載…国分寺の万葉植物園を訪ねて

8月8日

武蔵国国分寺

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北院趾と薬師堂

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万葉植物園

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そうだ、国分寺があった!と思い出して撮りにきました。鎌倉の二大古典曼荼羅の万葉集編用です。叢に礎石が点在する懐かしい光景が広がっていました。炎天下なので早々に引き上げて、これから国分尼寺趾を撮って帰ります。ちょっと足を延ばせば東山道を見られますが、それも次回に。

国分尼寺金堂趾の前に立つ竿列趾 (ばんをかける竿)

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武蔵国分寺跡の金堂跡。陽を浴びて礎石が並んでいました。

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国分尼寺寺域出土の、銅製観世音菩薩立像。複製品ですが文化財資料室に展示されていて撮影してもよいとのことでしたので。東博の法隆寺館に展示されている観音像にとてもよく似ています。

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大好きな灰釉陶器たち…。文化財資料室にて。

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国分寺の七重塔に納められた経典、『紫紙金字金光明最勝王経』

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鎌倉街道だそうです。切通しのよう。保存のために車両通行止めになっています。

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最後に万葉植物園で撮った「さはあららぎ」の花を。はじめて見る花でした。地味で渋いけれど、風情が素敵でした!

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2012.9.1 ツイッターの呟きを転載…国会図書館に比企年鑑を調べに行ってなかったこと、雲を料紙風に撮ること、うらわざ展用の構想など

8月6日
立秋。立春とともにときめく言葉。これを聞くとんとなくどんなに陽射しが強くても風に秋を感じるし、どんなに寒く凍えても春の予感がする。一年で二度、この美しい言葉に触れられる幸せを思います。なんだろう、兆しとか気配とかそういった感性の繊細さに立ち返れるから?

昨日の夕方の空は綺麗でした。透明感ある白い雲が茜色に染まっていく過程での薄いグレーの雲との調和。なのに上空の濃い水色の空がなんと綺麗だったこと! 完全な夕焼けになる前のこうした狭間の時間帯の微妙さは格別です。蚊の襲撃に耐えながら飽かず観続けてしまいました。

そして、発見したこと。今まで空は空として全体を撮っていましたが、雲の一部分をアップで撮ると料紙のようなテキスタイル写真になると。ファインダーを覗きながら自然の成す料紙模様に興奮しました。その一枚を。

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もう一枚。料紙の世界は結構地味です。時に不気味だったり不穏だったり…。時にグロテスクな不協和音も。それがまた味わい深くいいのですが、雲も、グレーの雲の美しいこと! これぞ料紙!の思いで撮りました。

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↓ 国会図書館から望む国会議事堂。通りを隔ててこんなに近い。造ったときは政治も文化も同列だったはず、と思います。

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国会図書館にも置いてない本てあるんですね。ネットで見てあったから行ったのに、館内にはなくて浦和図書館の所蔵と。検索で出てもリンクの貼ってないのは館内にないそうです。比企年鑑、都立図書館にもないから国会図書館まで行ったのに…

8月7日
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今日から夏の夜空にペルセウス流星群が活動を始めます。ピークは、12日の夜中。http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20120810-perseid/ …夏の夜空を見上げてみましょう。
織田百合子がリツイート

↑ そういえば昨日、流れ星を見ました。いつになく強烈な光で速いスピードで、あれっ!と思ったのですが、もうはじまっていたのかもですね。

東の空で巨大な積乱雲が見事に焼けて壮観でした。西は少しも焼けていなくて不思議な夕景でした。

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うらわざ展用の写真、構想がまとまりました。テーマは「万葉集と源氏物語の鎌倉」。それを曼荼羅に作図します。『源氏物語』を女性原理の胎蔵界に。『万葉集』を男性原理の金剛界に。詳細をFBにまとめました。http://www.facebook.com/home.php#!/pages/%E7%B9%94%E7%94%B0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90/188841407807114

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