2012.9.18 ツイッターの転載…万葉集のエッセイを読んで、など
9月4日
書道店店先のワゴンでみつけた大型本『墨』。万葉集の特集です。古い号で1981年の刊。だからなのかとても充実しています。今の編集と違うなって感じ。嬉しいのは元暦校本、金沢本といった古筆の特集。大きなページにカラーで紹介されています。
9月5日
昨日、万葉の世界に浸りたくて中のエッセイを拝読していました。巻頭栗田勇氏「万葉紀行 神々のふるさと大和」はさすがでした。佐々木幸綱氏の柿本人麻呂の解説に、廃墟と化した大津の都を歌った歌が荒城の月までの廃墟詩の流れの起点になったとあって納得。忠度の歌も途中で入るなあと。
↑そんな気分のあとでFBに金山城の写真をアップしたから、山頂から見下ろした下界の光景に当時の城主の眼が重なったのかも…。コメントを記しながら、撮っているときにこの感慨はなかったなあと意外に思ったのです。やはり情趣は文字によって喚起させられます!
玉襷 畝傍の山の 橿原の 日知の御世ゆ 生れましし 神のことごと 樛の木の いやつぎつぎに 天の下 知らしめししを 天にみつ 大和を置きて あをによし 奈良山を越え(以下略)→佐々木幸綱氏が挙げられた廃墟詩の流れの起点となった歌。(巻一、29)です。
↑この歌、最初のこの部分だけでは知らない歌のようですが、このあとの「天離る 夷にはあれど 石走る 淡海の国の 楽浪の…」までくると、あ、知ってる! となりますね(笑)
9月6日
今日の夕焼けは異様でした。沈む夕陽に染まって焼けるのでなく、西の空で発光したかのような。光の夕焼けでした。雲自体は灰色で…。家で気づいてこの撮影ポイントにつくまでのあいだに灰色雲が湧いて邪魔に。