« September 2012 | Main | November 2012 »

2012.10.23 ツイッターから転載…昨年の10月8日は鎌倉の生涯学習センターで講演した日→一年が経って新しい活動に入ります!

10月8日
何とはなしに日常が戻ったの感。昨年の今頃、そうまさに今日の日付の10月8日、鎌倉の生涯学習センターで講演させて頂き、続いて『源氏物語と鎌倉』の刊行。その後もいろいろあって頭がいっぱいいっぱいでした。「花の蹴鞠」に戻ったらようやく、ああ、これが今までだったんだあとほっとしました。

↑ 一年が経ったんですね。ツイートするまで気がつきませんでした。

去年の今日の私です。鎌倉の生涯学習センターで行った【写真でたどる源氏物語の歴史~鎌倉で「河内本源氏物語」ができるまで】という講演のようす。パワーポイントで編集した100枚のスライドを上映しながらお話させていただきました。

A4sh1a3cuaiieyy

講演といっても次々と100枚もの写真を駆使しての解説なので聴いて下さった方のご反応は「面白かった」「わかりやすかった」…。なのに、同じ内容を『源氏物語と鎌倉』という本にしたら「難しくて読めない」…。如何に視覚と聴覚に訴える方が伝わりやすいかを痛感するできごとでした。

10月9日
ある選考の一次審査通過のお知らせが届きました。鎌倉の源氏物語の問題は私の中でほぼ決着がついたので、これから普及活動に入ろうと思います。遠い異国から布教にいらした宣教師の気分で迫害にもめげず(笑) 頑張ろうと思っています。応募はその一端です。応援して頂けたら嬉しいです!

10月10日
「花の蹴鞠」は今日が締切。朝からかかっていました。約一年のブランクは物語を先に進めてくれています。ブランク明けと同時に後半に突入。無理かと思っていた人間模様が動き出しそう。その曙光が見えてきた回になりました。あと少し頑張れば今日中に送信できるでしょう。

「花の蹴鞠」第12回、書き終わりました! たんたんと時系列で人物関係を書き連ね、最後にひと言或る女性に決めぜりふを吐かせたら、自分でぐっときて涙ぐんでしまいました(笑)。これって成功? 単なる陶酔でなければいいけれど…。 ともあれ、蹴鞠後半の物語が動き出して万々歳です。

「花の蹴鞠」を無事に送信し終わって手が空きました。手が空くって心が広々することですね。これから行事が山積しているけれど締切のような枷はもうないから気が楽。たんたんとこなしていくことにします。夏ごろのいっぱいいっぱいだった頭の重さもとれました。

10月11日
「竹御所 ~花、萎れるままに~」は先日発表した掌編ですが、先程こういうお葉書が届きました…竹御所の回想を通じて比企氏―頼家、それにまつわる人々の歴史をこまやかに書き綴った秀れた作品と思いました。……歴史に精通されている方からですのでほっとしました。

一年のうちで決まっていいことのある月がある。私にとってのそれは11月。毎年この月が近づくと何かあるかな?と期待。スケジュールが満載になってきたのでエクセルで12月までの一覧表を作って家族に配りました。家族はあきれ顔。一つ一つ楽しみなのですが、もう何がどう重要なのか、こなすしか…

10月12日
久しぶりに講演をすることに。来年二月。テーマを決めるのに大河清盛とからめてと思ったらもう終わっているんですね。そんな終盤になっていたなんてと気づかずにいたことにショック。で、プレゼンのテーマは「鎌倉武士と『源氏物語』」に。少しずつこなれてきてこういうテーマもいいでしょう。新しい展開。

|

2012.10.23 ツイッターから転載 鎌倉は日本のバレエ文化の発祥地でした…ナデジダ・パヴロバ展に行って

10月6日
おはようございます。鎌倉に向かっています。足を痛めて動けなかったから行事が山積。今日も午前と午後で二件済まそうと思ったのですが、どうやら無理で諦めました。午後だけならちょっと余裕。余った時間を使おうか考えています。

なんとか午前中に一件、こなして、午後の部へ向かっています。江ノ電の線路を渡って私邸に入る初めての経験をしました。

なんとか無事に稲村ケ崎のナデジダ・パヴロバ展(明日が最終日)と長谷の早乙女貢邸でのイベントの両方をこなして帰りました。両方ともそれぞれに素晴らしい私邸。鎌倉の文化の懐の広さを垣間見る思いです。触れ合った方々も皆様素晴らしくて…。

稲村ケ崎のナデジダ・パヴロバ展は、日本のバレエ文化の発祥の地鎌倉という写真展。会場の「アトリエ水平線」は何段もの階段を昇った高台にあってそれは見晴らしがいいのですが、江ノ電の線路を越えていくちょっと怖い入り口。

A4h6vgycyaaaoxx

さすが鎌倉と思う階段。都会ならガラスのビーズ玉が、鎌倉だと綺麗な貝に混じって陶磁器の破片…。きっと海辺で拾い集められた中世陶磁でしょうね。まじまじ見入って楽しみました。

A4h7a41cyaab1zv

高台に建つアトリエのテラスからの眺望。左に稲村ケ崎、右に江の島が見えました。この写真展、写真展としてだけでなく立地のシチュエーションがとても素敵。明日までです。

A4h8t2rciairw2a

|

2012.10.14 埼玉県比企郡ときがわ町認定 無形文化財【ささら獅子舞】のこと

54356_497611680263417_88131319_o

A5lsjxkccaaundi

埼玉県比企郡ときがわ町の無形文化財【ささら獅子舞】を撮ってきました。

このお祭では、三人の男の子による勇壮な獅子舞が奉納されます。そのとき、紫の着物を着た四人の女の子が竹の楽器をもって四隅に立って演奏します。顔を隠した女の子たちの不思議な妖しさは風の盆のよう。それが一枚目の写真です。

男の子たちの獅子舞は二枚目のような勇壮なもの。動画をYoutubeにアップしました。午前中は萩日吉神社の境内で、午後は町に繰り出して要所要所で踊ります。写真は宿という交差点での舞。慈光寺参道入り口にある寧々房さん前です。

寧々房さんでは、私の『源氏物語と鎌倉』を置いてくださっていて、お客さまに広めて下さっています。昨日も上尾からささら祭を見にいらしたご夫妻に説明され、ご夫妻が本を買って下さって、居合わせた私がミニプレゼン…という展開になりました。関心をもって下さって、今度また寧々房さんで講演会があったら是非と。

http://youtu.be/-lRGIZypKSY (行列の先頭の可愛い男の子たち)

http://youtu.be/Q1QDlv_225Q (いよいよ獅子舞)

http://youtu.be/FW-LbnvDcro (獅子舞です!)

|

2012.10.5 『解釈』9.10月号(中世・近世特集号)に『源氏物語と鎌倉』のご書評と、論文「源光行の鎌倉下向と一時帰洛」を載せていただきました!

Faceookページに『解釈』9.10月号の表紙と目次、それに裏表紙の銀の鈴社様掲載の広告の写真をupしました。広告には『源氏物語と鎌倉』の上に久松潜一先生監修の『100人で鑑賞する百人一首』も。http://www.facebook.com/odayuriko.f 

557577_493251287366123_1840284339_n

44210_493256454032273_89773287_n

30771_493254190699166_1087320642_n

昨年早稲田大学で公開された九曜文庫の古典籍は、中野幸一先生が収集され寄贈されたものです。twitterで展示情報を得て拝見しに行きましたが、まさかその中野先生にご書評を書いて頂くことになるとはそのときは思ってもいませんでした。

0886

『解釈』9,10月号掲載の「源光行の鎌倉下向と一時上洛」は、光行が河内本源氏物語を成すといった文学者だけでなく、実務家としての側面を書いたもの。事跡を集合するとそれが浮かびあがります。今ある方からお電話でそれはたしかだとおっしゃっていただきました。光行のキャラが見えてきています。

光行の実務家の一例をご紹介しますね。実朝に仕えた時期に光行は鎌倉の寺社奉行の一員に選ばれています。一寺社に三人のうち二番目だから次席の地位。しかも担当寺社は永福寺の阿弥陀堂。これは単なる文学者の立場ではありません。今朝頂いたお電話でもそこに着目していろいろ教えて頂きました。

|

2012.10.5 ツイッターから転載…第29回全国都市緑化フェアTOKYOが始まりました。井の頭公園西園エリアのご紹介

9月30日
第29回全国都市緑化フェアTOKYOが始まりました。会場は井の頭公園の他に上野恩賜公園・日比谷公園・浜離宮恩賜公園・海の森・昭和記念公園です。10月28日まで。突然当地にミニミニ万博という感じのテーマパークが出現しました。

台風一過の青空の下、撮ってきました。これからご紹介する写真は西園エリアです。隣接して三鷹の森ジブリ美術館のある場所です。メインは巨大な《花の庭~命の館~》。天井の一面が色とりどりの花で彩られる空中花壇だそう。

Untitlesd

《月の庭》から《花の庭~命の館~》を遠望。《月の庭》は武蔵野の秋の風景の中に、古より月を愛でる日本人の自然観、文化感を具象化したガーデン。女郎花や桔梗が風に揺らいでいました。

A4fviyzcuaavmr9

月の庭のコスモス。風にそよいでいます。

A4fv0xndcaaauotl

会場の裏側はこんな素敵な休憩所。小さな小さな焼きたてパンとうどんのお店があります。

A4fxftgccdaeecdh 

この木なんの木みたいな木も。今日はまだ早朝だったから人影がまばらで素敵でしたが、木陰が少ないから陽射しが強い日は辛いかも。暑い日は熱中症対策に気をつけていらっしゃいますよう。

A4f2bmgcaaaf2hjm_2

緑化フェアTOKYO、井の頭恩賜公園西園会場のメイン《花の庭~命の館~》の上に昇る十六夜の月@三鷹市

A4iwetrccaaevorr

|

2012.10.5 ツイッターの呟きを転載…9月30日は中秋の名月なのに台風真っ只中でした。そんな中、インタビューの原稿や『解釈』が届いて急に気忙しく

9月28日
玉簾の花が満開。父が清瀬のサナトリウムにいてそこで他界しましたので福永武彦『草の花』は我が事のような愛読書でした。外界と遮断されていても中の療養生活はふつうの暮らしです。園芸は特に。玉簾は母が株分けして持ち帰ったもので今も咲いてくれます。

Untizled

もう前から咲いているのに今日は特別な感じで目に飛び込んできました。と思っていたら『解釈』9.10月号が届きました。早稲田大学名誉教授でいられる中野幸一先生の『源氏物語と鎌倉』のご書評が載っています。拝読してこれほどまでにと胸が篤くなり感涙しました。玉簾はきっと父の眼差しです。

もう先日のインタビューの原稿が届きました。それが、凄い!んです。(談)とあるのは聞書きということですよね。たしかにお答えした内容で書いて下さってはいるんです。なのにふくよかさがそれ以上。とても芸術的(文学的というべき?)。びっくりしました。私にはこうは書けないと落ち込みました。

たった今、撮ってきた夕焼けです。神々しいというよりも稀に見るまがまがしさでした。

Untitqlaed

レーピン展図録です。ポスターにもなっている表紙の絵、モデルは妻。レーピンはトルストイ、ムソルグスキーと親交があって、その肖像画がとてもよかった。レーピンは歴史画、社会画を描いていますがそれらがみんな背景が重厚で暗いのに対し、この三枚は白に近い青灰色。レーピンの気持ちが見えました。

B

9月29日
今日の空。雲が複雑です@三鷹市

R600nx600

公園を通って帰宅しました。鬱蒼と茂る木立の隙間に見える満月に近い朧月。風情があっていつまでも佇みたく撮りたく思いつつ…。でも、帰ってTLを眺めると明日の台風の心配。沖縄も大変とか。無事に過ぎるよう祈らずにいられません。

Uantitled

9月30日
外では相変わらず強風が逆巻き時折近くで何かが落ちたり倒れたりする音がします。雨は殆どありません。階下で外も見ずにずっと外界の音に耳を澄まし息を潜めていると原始の生活ということが思われます。感覚に身を委ねて生活していただろう人たちのことを。研ぎ澄ますということはこういう事だなあと。

明日から十月。台風の被害の最小限に食い止められることを祈りつつ明日を待つのみですが、中旬に「花の蹴鞠」の締切を控えているので明日からそれに。その為の意識の下降。猛暑の中で書く気力も失せていましたが、光行が帰洛を決意したのを書くことに決めたので気分がそこに向っています。

TLで中秋の名月が見えていると知り窓を開けたらもう雨はとっくに止んでいて風だけ。低空の雲の流れが速く、月にかかるとできる紅彩が綺麗でした。満月はさすがに明るいですね。この月のように世の中が清明になりますように。

Untitdled

|

« September 2012 | Main | November 2012 »